16 | 僕と彼女と僕らの時間

僕と彼女と僕らの時間

僕はリアル?
それともバーチャル?

彼女が違和感を感じたのは6歳の頃
小学1年生の頃だった
テストで99点だった彼女
それを母に見せた所
「お兄ちゃんは100点しか取らなかった」
と冷たく言われた


子としてはそれでも温かい言葉が欲しかった
彼女は母親の愛情が欲しくて
それ以来勉学に勤しんだ


すぐに彼女は兄を軽々と超えた
それで期待をしたのも束の間
母親は同級生と比較を始めた
「○○ちゃんの方が勉強が出来る」
「○○ちゃんはスタイルが良い」
「○○ちゃんの方が」
○○ちゃんの方が、、、

彼女は幼少期から思春期を終えるまで
母親に褒めてもらったことがない
母親の愛情を感じたことがない



中学になり彼女の兄は受験生となった
行きたくもない親戚との正月旅行
彼女は夏から「行かない」と主催者に言っていた
しかし前日から両親によって軟禁され連れて行かれる
兄は受験生という名の下
同行はしない
嫌々連れて行かれ笑顔が無いと叱咤され
彼女は自分には選択の自由が無いと感じる


そして兄は偏差値の低い私立へ入学をする
学費も高く交通費も高い
部活で使用する防具などもだ

兄が高校へ入学し1ヶ月も経たない頃
母親は彼女にこう言った
「お兄ちゃんはお金が掛かるから
あんたは安い高校へ行きなさい。
そうすればパソコン(当時は30万くらい)を買ってあげる」


公立へ行くことを強制された彼女
であれば大学への道が広い
質の高い高校を目指す
彼女の家から電車で30分程の距離に
大学進学率の高い公立高校があった
彼女はその高校を通過点と考え
大学を目指し勉強をした
面接で有利に働く様生徒会に入った