『感情とはそもそも何なのか』(乾敏郎)。
「現代科学で読み解く感情のしくみと障害」。
本文~おわりに(193頁)の本書は、2月に開催された「金澤師魂塾」と「ヒトの教育の会」(福岡)の合同研究会で冨永晃輝医師が「自由エネルギー原理」の説明の中で、参考文献としてあげておられた一冊。
「自由エネルギー原理」を少し深堀りしたいと思い、読み進めた一冊。
数式が多く登場しますが、文系の方は、そのあたりを意識せずに読み進めていただければと思います。
目次。
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はじめに
Ⅰ・感情を生み出すしくみ
Ⅱ・感情と推論のしくみ
Ⅲ・感情障害のしくみ
Ⅳ・自由エネルギー原理による感情・知覚・運動の理解
付録 ヘルムホルツ小史
pointのまとめ
further studyのまとめ
文献
おわりに
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十分咀嚼しているかといえば、心もとないところもありますし、読了してからかなりの時間も経過しているので、気になったところをいくつか拾って書き記しておきたいと思います。
Ⅰ・「感情を生み出すしくみ」より。
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「学習を促進するドーパミン」
ニューロンは、シナプスとよばれる軸索の先端部にあるボタン上の部分で別のニューロンと互いに結合している。
神経信号は軸索を通ってこのシナプスのところにまできて、次のニューロンの電位を通ってこのシナプスのところにまできて、次のニューロンの電位を上げ下げする。
シナプスには、興奮性のシナプスと抑制性のシナプスの2種類あるが、興奮性のシナプスは神経信号が来ると次の細胞の膜電位を上昇させ、逆に抑制性のシナプスは次の細胞の膜電位を下げる働きをしている。
<中略>
学習によってこのシナプスの結合係数を変化させることができる。
シナプスの結合の強さが強くなると、左からきた神経信号に対して、右のニューロンの応答が大きくなることを意味している。
このようにシナプス結合の強さを恒常的に変化させることが学習であるが、脳内の神経修飾物質であるドーパミンによって学習1回あたりのシナプスの変化が大きくなることがわかっている。
(P36・37)
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