『法窓夜話』(穂積陳重)。
「法律にまつわる雑談集」。
本文・解説(421頁)は、某資格予備校の講師の方がブログで紹介されていたことや『リーガルベーシス 民法入門(第5版)』(道垣内弘人)のある章に、本書からの引用部分があるのがダメ押しの形で「読もう」という気持ちを後押ししてくれました。
振り返れば、昨年の朝ドラ「虎に翼」の穂高先生のモデルのなった穂積重遠氏の父の陳重氏の著書でもあるというつながりもあるのと、通信課程(法学部法律学科)の3年次編入で、この3月に卒業し、引き続き、通信で科目等履修生で法律を学んでいることもあり、肩の力を抜くというスタンスで読んだことも、読み込んだ一因としてあげられます。
本書の中から、自分なりに気になった部分を抜き書きしておきたいと思います。
本書は、1916年(大正5年)1月に刊行されたものを文庫化されたものです。
「ハムムラビ法典」より。
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「ハムムラビ法典とモーゼの法律」
ハムムラビ法典の発見後、比較法学上種々の新問題を惹起したが、その中で最も重要なものは、ハムムラビ法典とモーゼの法律との関係である。
或はモーゼの法律は直接にハムムラビ法典を継受したものであるといい(直接継受説)、或は間接にアラビア人を通じて継受したものであるといい(間接継受説)、或はまた両法典にアラビア古法より来ったものであるといい(共同法源説)、また或はこの二法の類似は往々古代法において観るところの暗合に過ぎぬと言うておる者もある(暗合説)。
その他前挙四種の説中にも種々の異論があって、未だ学者の説が一致してはおらぬが、多数の学者はこの二法の間には本末または共源の関係があることを認めているようである。
(P143・144)
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