【読書日記】『職場を幸せにするメガネ―アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント―』(小林嘉男) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『職場を幸せにするメガネ―アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント―』(小林嘉男)。

 

「仕事のパフォーマンスを上げたければ、相手に寄り添え。」。

 

そして、もう一つの問いかけ。

「明日も行きたくなる職場ですか?」

皆さまの職場は、いかがでしょうか。

我が社はどうなんでしょうねえ(当時の印象)。

 

7年前のFacebookに投稿した記事を加筆修正の上、ブログに移植したものです。

 

著者の小林氏も今の小林氏からは想像できない、冷徹上司だったようです。

こんな上司なら、誰も行きたくないですわなあ。

そのなかで、学ばれた「アドラー心理学」の本といったほうがしっくりくるかと思います。

小林氏は2冊の本に衝撃を受けます。

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〇浜口隆則『戦わない経営』※ビジネスの現場に「幸せ」の概念を導入

〇平本あきお『成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方-』

 

※平本氏は、小林氏の現在のコーチングの師匠で、アドラー心理学をアメリカの大学院で学ばれた方。

本書は、白駒妃登美さんも講演で雑談の折に、読まれたことを知りました。

西洋式成功哲学や「ポジティブ思考」で挫折された経験のある方には、しっくりくると思います(私自身がそうですから)。

合わないことがあってもいいんだ、とホッとしたことを覚えています。

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よくネットビジネスの方が、「ポジティブ思考になろう!」、「目標を実現しよう!」などと記事や動画であげていらっしゃのを見かけます。

それが「ネガティブ」方向に行ったとしたら・・・。

ネットビジネスの方、その対応について、答えられますか?ってことです。

 

巻末の「私のメガネをかけ替えてくれた感動書籍」にも詳しく書かれております。

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本書を読み進めると、冷徹上司と言われた小林氏が「幸せ」をひとつのキーワードにして、職場が変わっていく様子がわかります。

スポーツでもそうだと思いますが、「楽しく真剣に」が出来るチーム(あるいは部)でしょうか。

各章のおわりに、まとめのページが設けられており、アタマの中を整理することができます。

また、P121の図式『組織の成功循環サイクル』は参考になるかと思います。

章立てと、平本あきお『成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方-』のフレーズをご紹介し、まとめにかえたいと思います。

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1・幸せな職場 不幸な職場

2・冷徹上司と呼ばれて

3・リーダーとは?仲間とは?

4・幸せのアドラー心理学

5・現場で生じる3つの疑問

6・リーダーとしての想いを明確にする

7・組織として大切にすることを共有する

8・お互いを知り、信頼関係を構築する

9・動き出す仕組みをつくる

10・「幸せ職場」はこうして生まれる

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「人は、ビジョンと価値観に基づいた「自分軸」を大切にして生きるべきである。

誰もが「人生の主人公」として生きることができる。」

 

《平本あきお『成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方-』より》

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FBでも経験しましたが、ご自身の「自分軸」を押し付けているのではないか、という方もお見受けいたします。

皆さまは、いかがでしょうか?

こうした切り口の「アドラー心理学」の本も、具体的でわかりやすいのではないかと思います。

 

(2017・6・22読了)