『ぼくらは「化学」のおかげで生きている』(齊藤勝裕)。
「化学の素晴らしい世界」。
8年前にFacebookに投稿した記事を加筆修正の上、ブログに移植したもの。
齊藤氏は、「化学」を知ることは私たちの日常をよりよくすることにつながる、と言います。
私自身の大学受験。
現役時代は、国公立は「化学」、そして浪人時代は「生物」へ切り替えた経歴を持ちます。
私立高校を受験することが経済的に許されないなか、予行演習は、国立高専の「工業化学科」でした。
成績が部活専一で勉強していなかった私には、予行演習に終わりました。
高校時代も、「化学」には興味を持ちつつ過ごしていました。
国公立に合格するには理科なしの4教科にするしかないと判断し、理科を切り離しました。
とはいうものの、全く興味が失せた訳ではありませんでした。
本書を読んでいて、楽しいのです。
5教科で理科を「化学」で通せばよかったかなあ、と思うこともあります。
大学の教養課程では、専攻が遺伝学の権威A先生でしたので、「生物学」を選びましたが。
前置きが、長くなりました。
世の中にある、様々な製品が化学法則や原理に基づいて作られることが、本書から読み取れます。
多くの方が、挫折されたのは「元素」を覚えないといけないとかいった部分ではないか、と存じます。
P178以降に、元素の周期表も出てきます、全編を通して、化学式や法則等が登場しますが、そんなものだと、理解すればいいと思います。
ご存知かどうかわかりませんが、あるボディーソープ。
弱酸性を謳っていますが、実は化学変化で弱酸性になっているだけで、実は成分そのものは弱酸性ではありません。
また、「あくぬき」も化学により成り立っているのです。
目次をリストしますが、その内容は私が一例であげさせていただいたことに結びつくと、嬉しいかな、と思います。
私は実際に「化学」を学んでいる高校生には、佳い副読本のような、全198頁。
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(序)なぜ、法則を学ぶと「化学」がわかるのか?
1、ぼくらの日常にひそむ「化学」
2、ぼくらのテクノロジーを育んだ「化学」
3、「化学」でつかむ自然現象
4、ぼくらは「化学」に生かされている〜医療・生命・環境〜
5、元素がわかると「化学」に強くなる
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(2016・4・28読了)