『頭山翁清話』(玄洋社 頭山満)。
「68歳の時に語った清談」。
本書(本文137頁)は、「読書のすすめ」さんのおすすめにあがっていたことと、コロナ渦前に白駒妃登美さんが主宰の「志 和ごころ塾@金澤」での、行徳哲男先生の講義の中で出てきたことも遠因としてあります。
大正年代に書かれたものを土曜社さんによって復刻された一冊。
復刻された土曜社さんにも感謝いたします。
本書の中で、何か気づきがあればと思って読み進めた一冊です。
掌編をまとめたものですので、本書の構成については冗長になるので、割愛します。
本書の中から、気になったところなどを中心に抜き書きしておきたいと思います。
一文だけセレクトしてとも考えましたが、こういう時期でもあり、抜き書きすることとしました。
今回は「官吏が疑われるはよくない」から。
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高く持しておって国民を導かねば官吏が、金さえある者なら昨日まで人殺しをやって奴でも上座に据えて、尊敬する風を平気でやるようでは、疑われても申し訳があるまい。
またそれらの一、二の寵商のためにも、計って忠ならざる結果を来たすのじゃ。
不公平をやれば必ずや衆怨の府となり、いつかは取り返しのつかぬ危害を負わしむるようなことになる。
(P90・91)
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(2024・4・8読了)