【読書日記】『新聞・テレビは「データ」でウソをつく』(武田邦彦) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『新聞・テレビは「データ」でウソをつく』(武田邦彦)。

 

「政府とメディアのデータ・トリックを見破る方法」。

 

本書(本文295頁)は今から7年前に上梓された本ですが、現在も書かれている実態は改善されていない。

かえって、悪化している気がします。

コロナ騒動があって、尚更、悪化している感を強くしました。

 

ほとんどのマスコミ業界へ進まれるのは、文科系の方が多いというのもあって、「データ」の分析もままならない部分もあるのではないか、と思料します。

いわゆる、その分野の専門家(中には、そう呼ぶのも怪しい専門家と称する方もいます)の言うがまま、自分で考えずに表に出すというのもあるのではないか、という気もする。

わかったような質問はお手の物。

記者会見で逆に突っ込まれると切れたりするのを見てきました。

 

本書の構成をまずあげておきます。

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1・平気でウソをつく地震予知

2・「石油はあと40年しかない」のウソ

3・「高血圧は長生きできない」という医療のウソ

4・少子高齢化で「暗い未来」をあおる政府

5・地球温暖化でウソをつくメディアと政府のトリック

6・警察発表のトリックと、それをたれ流す新聞、テレビ

7・誰も言わないタバコと肺がんに関するデータ操作

8・生物多様性の危機をあおる詐欺的な報道

9・「メタボは怖い」は情報操作だった

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どれも、現在、存在しますね。

 

いくつもあげれますが、一つだけに絞りましょう。

例えば、「石油はあと40年しかない」。

ローマクラブだったと思いますが、『成長の限界』が出ました。

これが上梓されたのが、1970年頃。

あれから50年。

どうでしょう、皆さん、お世話になっていません。

新聞・テレビは「石油はあと40年しかない」と報じ続けました。

どう落とし前をつけられるんでしょうね。

『成長の限界』を訳された方からも、新聞・テレビから、何のアナウンスもありません。

「不都合な真実」でもあるのでしょうか?、と言いたくもなります。

 

現在も、言われたことしか報道してないですし、不安を煽る姿勢は今も変わらないと思いますが、どうでしょう。

 

分野は違いますが、習ったことを金科玉条のように進歩される進学校出身の方もおられます。

そうした方が、テレビ・新聞に多い傾向があるのも、出身大学など見ていると、よ~くわかります。

 

物事、疑ってみる、という姿勢って大事でないかな、と思いますが、いかがでしょう。

 

別途、類似の本についても投稿する予定です。

 

(2020・7・19読了)