『言志四録に学ぶ 下』(疋田啓佑)。
前回の『言志四録に学ぶ 上』(疋田啓佑)の後編です。
本来ならば、【読書日記・番外編】でとも思いましたが、できるだけ泣き別れを避けたいので、こういう方法をとりました。
「下」には、「51・学を為すの緊要は、心の一字にあり」から「101・身に老少有れども心に老少無し」までの51の項目に分けられています。
本文277ページになります。
本書は『言志晩録』からになっています。
その最初の「51・学を為すの緊要は、心の一字にあり」を「下」に着手しましたということを兼ねて、ご紹介いたします。
以降についいては、<その2>等の記事で読み進める速度によって、琴線に触れた部分などご紹介できれば、と思っています。
では、始めさせていただきます。
おおむね、67歳の正月以降、書き残したものになります。
「下」を読了して、全体の概略がつかめるかな、という思いで読み進めています。
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学を為すの緊要は、心の一字に在り。
心を把(と)りて以て心を治む。
これを聖学と謂ふ。
政を為すの着眼は、情の一字に在り。
情に循(したが)って以て情を治む。
これを王道と謂ふ。
王道・聖学は二に非ず。
(『言志晩録』1)
<P9~13>
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本書では、この考え方を『孟子』、『大学』そして王陽明『伝習録』などから補足していきます。
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「学問の道は他無し。其の放心を求むるのみ」(『孟子』告子上篇)
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「聖学」
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「心正しくして后に身修まる。家斉ひて后に国治まる。国治まりて后に天下平らかなり」(『大学』八条)
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「学とはこの良知に循ふことを学ぶのみ。
これを学を知ると謂ふは、ただこれ専ら良知に循ふを学ぶに在ることを知得するなり」(『伝習録』巻中)
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これこそが一斎における心の根底にあるもの。
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「学は須らく己に反(かえ)るべし。
若し徒に人を責めているのを見て、ただ人の不是を見得して、自己の非を見ず。
若し能く己に反らば、方(まさ)に自己の許多の未だ尽くさざる処あるを見ん。
なんぞ人を責むるに暇(いとま)あらんや」(『伝習録』巻下)
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疋田氏は、この項をこうまとめます。
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結論として、最も重要なものとしているのは心や情であり、この両字とも日本語では「ココロ」という訓であるが、この心こそが、個人であろうと衆人であろうと、また私的でも公的でも、そして学問においても政治においても、人間の関係するものには、心こそ忘れてはならないものなのである。
<P13>
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(2018・5・6までで、他にも数冊読み進めているので、「55・此の学には伝の伝あり、不伝の伝あり」まで読了)
数冊併読しているので、どの時点で読了となるかわかりませんが、コツコツと読み進めていきたいと思っています。
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