《WBC世界バンタム級タイトルマッチ》
▼ undercard
《WBO世界Sフライ級タイトルマッチ》
《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
開催日:10月14日(月曜日)
開催地/会場:東京都江東区有明/有明アリーナ
★ Main
WBC世界バンタム級王者
中谷 潤人(26=M.T)
VS.
WBC世界同級1位・WBCアジア・バンタム級王者
ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=tha)
〈試合経過〉
初回、お互いサウスポー同士はジャブの突き合いで始まると踏み込もうとしたペッチに中谷のワンツーがヒットしてペッチが膝を落としかけた。中谷上々のスタート。
2回〜3回、中谷の左カウンター、ペッチはジャブから左ストレートヒットも中谷の動きに手数減らす。
4回、ペッチがジャブから左ストレートを打ち込み巻き返しにかかる。中谷は退がりつつカウンター狙い。
5回、中谷が右アッパーを突き上げるとペッチも負けじとフック連打。終盤は再び中谷がフック、アッパーと返す。
迎えた6回、序盤から接近して打ち合い中盤に差し掛かると中谷が左ストレートから連打を浴びせるとペッチがついにダウン。立ち上がって再開すると中谷の追撃連打から左ストレートでペッチは前のめりに膝をつく2度目のダウン。かなりダメージの残るペッチにレフェリーはカウント途中で勝負ありと試合を止めた。
ーTKO・6回2分59秒ー
中谷が圧倒的強さで保持するWBC世界バンタム級王座の2度目防衛に成功した。そして、デビューから29連勝とした。
今年の中谷の3戦は全てをKOで収め益々強さを発揮している印象です。それに、権威あるリング誌のPFP順位10月発表では2位の井上 尚弥(大橋)に続き中谷 潤人(M.T)は前回10位から9位に順位を上げています。またこの階級は4団体全てを日本人選手が支配していることから中谷の野望は統一に照準を合わせていることでしょう。これから先が非常に楽しみです。
ペッチは2度目の世界挑戦も王座には届かなかった。
最初は2018年12月30日、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で井上 拓真(大橋)と対戦して12回0ー3(6P差×3者)の判定負け。今回ばかりは2度ダウンを奪われダメージの残る完敗となった。しかし、ペッチの黒星はこの2度のみで年齢からしてもまだ充分チャンスはあるでしょう。再浮上に期待したい。
【両選手の戦績】
★中谷 潤人/29戦29勝(22KO)無敗
★P・ソー・チットパッタナ/78戦76勝(53KO)2敗
▼《WBO世界Sフライ級タイトルマッチ》
WBC世界Sフライ級王者
田中 恒成(29=Hatanaka)
VS.
WBO世界同級5位
プメレレ・カフ(30=rsa)
動画を探している間にあれま〜、番狂わせ情報が・・・
〈12回採点結果〉
114ー113(カフ)
114ー113(カフ)
114ー113(田中)
カフが2ー1スプリットながら判定勝ちでWBO世界Sフライ級王座獲得となった。まあ、無名とはいえ南アフリカは昔から軽量級の隠れ宝庫と呼ばれている国。カフはこれまでIBFインターナショナルSフライ級王座と南アフリカSフライ級王座も獲得していることから地域王座とはいえ侮れない相手だったと言えそうです。
田中は初防衛に失敗して王座から陥落、無冠となった。
まあ、手を抜いた訳ではないでしょうがこれを糧に再出発してほしい。そして、再戦ならリベンジしてほしい。
【両選手の戦績】
★田中 恒成/22戦20勝(11KO)2敗
★プメレレ・カフ/14戦11勝(8KO)3分・無敗
▼《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
WBO世界フライ級王者
アンソニー・オラスクアガ(25=Teiken/usa)
VS.
WBO世界同級1位・元WBO世界LF級王者
ジョナサン・ゴンサレス(33=pur)
〈試合経過〉
初回、オラスクアガが左右ボディー攻めで先制した。サウスポー挑戦者のゴンザレスは左ストレートを繰り出すとオラスクアガは前のめりに躱そうとした瞬間、頭がゴンザレスの顔面を直撃、ゴンザレスは左瞼をパックリカットした。レフェリーは試合を止めドクターチェックを促がすと試合続行は許された。再開するとオラスクアガの追撃にゴンザレスは血が目に入るのかグローブで目をこすりながら戦うそぶりがない。レフェリーはゴンザレスに戦う意思がないと判断して試合を止めた。
ー無判定・初回2分25秒終了ー
あっけなく両者は痛み分けの試合終了となった。
仕切り直しての再戦はあるのかどうか・・・
【両選手の戦績】
★アンソニー・オラスクアガ/9戦7勝(5KO)1敗1NC
★J・ゴンサレス/34戦勝28(14KO)3敗1分2NC
《WBA世界バンタム級タイトルマッチ》
▼ undercard
《WBC世界フライ級王座決定戦》
《WBA世界フライ級タイトルマッチ》
《WBO世界Lフライ級王座決定戦》
開催日10月13日(日曜日)
開催地/会場:東京都江東区有明/有明アリーナ
★ Main
WBA世界バンタム級王者
井上 拓真(28=Ohashi)
VS.
WBA世界同級2位
堤 聖也(28=K.houseki)
〈試合経過〉
初回〜3回はお互いジャブの突き合いでスタートも王者井上がジャブから接近して左フック、右アッパーと優勢に進めた。
4回、井上の右を浴びた堤も中盤に差し掛かって右ストレートがヒットする。終盤も流れに乗って堤が連打を浴びせた。
その後は6回まで堤のボディーブロー、左フックとポイントを重ねたように映った。
それでも井上は左右で巻き返しを見せ回を重ねる。
10回、堤が連打を浴びせてロープを背にした井上はスタンディングダウンとみなされカウント8が数えられた。再開すると波に乗った堤が連打した。
11回、井上も力を振り絞りリング中央で打ち合うと堤が左目尻をカットしてドクターチェックで中断、再開すると再び打ち合った。
最終回、堤がラッシュして徹底したボディー攻撃。井上も左右で攻め込む。しかし、終盤は再び堤が左右連打を浴びせて井上を防戦一方に追い込む中終了ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
114ー113(堤)
115ー112(堤)
117ー110(堤)
堤が3ー0判定勝ちでWBA世界バンタム級王座を獲得した。
堤はアマチュアの高校2年生時に井上と対戦して判定負けした悔しさがプロに向かわせたという。そして、プロとなって悔しさを爆発させリベンジに成功。見事地位も逆転させた。4団体バンタム級王者は全てが日本人選手。世界初挑戦で王者となった堤は今後どういう戦いぶりを見せるのか注目される。
井上はWBA世界バンタム級王座の3度目防衛に失敗となった。
王座から陥落した井上は試合後インタビューに「弱いから負けた。今後はまだ何も考えていない」とコメントした。まだ負け数も少なく年齢も考えれば引退はないでしょうか? ま、休養したあと再出発でこれまで以上の技術的進化を期待したいものです。
【両選手の戦績】
★井上 拓真/22戦20勝(5KO)2敗
★堤 聖也/14戦12勝(8KO)2分・無敗
▼《WBC世界フライ級王座決定戦》
WBC世界フライ級1位
前2団体Lフライ級統一王者
寺地 拳四朗(32=B.M.B)
VS.
WBC世界同級2位・元WBC世界同級王者
クリストファー・ロサレス(30=nca)
〈試合経過〉
序盤から寺地の左ジャブが再三ヒットしてワンツーでペースを掴んだ。
3回、寺地の右ストレートでロサレスが腰を落としかけると4回にはロサレスの鼻から出血が始まる。中盤戦に突入するとロサレスは左にスイッチして撹乱、左フックが寺地にヒットすると右ストレートを返された。その後もお互い出入り激しく打ち合うと寺地の左フック、右ストレートと有効打が増して回を重ねる。
9回〜10回とロサレスも左右フックで反撃を見せるもののラウンド終盤には寺地のジャブ、ワンツーと浴びてしまう。
迎えた11回、開始早々ロサレスの鼻の腫れと大量出血にレフェリーはドクターチェックを要請して中断、結果は鼻の複雑骨折で続行不可能と判断されドクターストップとなり試合終了となった。
ーTKO・11回0分06秒ー
寺地が元王者を下しWBC世界フライ級王座を獲得して2階級制覇に成功した。
ライトフライ級時代は2団体(WBAスーパー&WBC)以上はまとまらず4団体統一はできなかった。今回フライ級に上げて是が非でも4団体統一を目指したいとしている。これまでの徹底したアウトボクシングから今回距離を取ってステップワークを増やしてのインファイトに変身した。今後の防衛戦が期待される。
元WBC世界フライ級王者のロサレスは王座返り咲きならず7敗目を喫した。
6年半前、当時WBC世界同級王者だった比嘉 大吾(当時白井・具志堅)を9回TKOで下して新王者になった頃はアグレッシブで切れるパンチを打ついい選手と思っていた。しかし、初防衛には成功したものの、2度目防衛戦でチャーリー・エドワーズ(英国)に再三連打を浴びた末、12回0ー3の大差判定負けで王座から陥落。その後は今回を含め2度目の挑戦も王座に届かなかった。
【両選手の戦績】
★寺地 拳四朗/25戦24勝(15KO)1敗
★クリストファー・ロサレス/44戦37勝(22KO)7敗
▼《WBA世界フライ級タイトルマッチ》
WBA世界フライ級王者
ユーリ・阿久井政悟(29=倉敷守安)
VS.
WBA世界同級8位・WBC9位
タナンチャイ・チャルパック(24=tha)
〈試合経過〉
序盤から阿久井が左ジャブからボディー攻めでペースを掴んだ。
4回、阿久井が右ストレートを打ち込み益々好調さをアピールした。
中盤戦に突入するとタナンチャイも右、左とヒットさせ反撃を見せる。
9回〜10回とタナンチャイが阿久井のボディーを再三叩いて追い上げる。
しかし、11回〜最終回と阿久井が右ストレートを連発してタナンチャイを仰け反らせるなどジャッジアピールする中、ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
115ー113(ユーリ阿久井)
113ー115(タナンチャイ)
117ー111(ユーリ阿久井)
ユーリ阿久井が2ー1のスプリットながら判定勝ちでWBA世界フライ級王座の2度目防衛に成功した。今回反撃される場面もあり完勝とまで言えない戦いぶりだった。今後はWBCの新王者となった寺地 拳四朗との統一戦も囁かれているようですが、果たして・・・
タナンチャイは善戦したが、もう一歩及ばず王座に届かなかった。
地元なら普段出せない力をもっと発揮したかもしれない。
まだ24歳で今後の戦績次第でチャンスはあるでしょう。タナンチャイの再浮上に期待。
【両選手の戦績】
★ユーリ・阿久井政悟/24戦21勝(11KO)2敗1分
★タナンチャイ・チャルンパック/27戦25勝(15KO)2敗
▼《WBO世界Lフライ級王座決定戦》
WBO世界Lフライ級1位
岩田 翔吉(28=Teiken)
VS.
WBO世界同級2位
ハイロ・ノリエガ(31=esp)
〈試合経過〉
初回、ノリエガが左ジャブから接近すると左アッパーを突き上げ岩田を仰け反らせるスタートを切った。
2回、岩田が左ジャブからボディーを攻めて一気に挽回、終盤にはノリエガの右目下が早くも腫れ出した。
迎えた3回、打ち合った終盤岩田の右アッパーでノリエガはたまらずダウン。なんとか立ち上がって再開するとゴングと同時に岩田の左フックが炸裂してノリエガ2度目のダウン。レフェリーは深刻なダメージにノーカウントで試合を止めた。
ーTKO・3回3分00秒ー
岩田が2度目の世界挑戦で念願のWBO世界ライトフライ級王座を獲得した。
尚、意外にも早稲田大学出身者では初の世界王者誕生だったようです。
岩田の初防衛戦に期待したい。
無敗で臨んだノリエガは王座獲得ならず。
ノリエガの失態はロープに詰められ逃がれようとした瞬間ガードが甘くなりそこを狙われてしまった格好だった。まあ、ディフェンス技術の進化が出来るかどうかが再浮上のカギでしょう。
【両選手の戦績】
★岩田 翔吉/15戦14勝(10KO)1敗
★ハイロ・ノリエガ/15戦14勝(3KO)1敗
《4団体世界Lヘビー級王座統一戦》
▼ undercard
《IBO世界ミドル級王座決定戦》
《英国ヘビー級王座決定戦》
《IBF世界クルーザー級タイトルマッチ》
開催日:10月12日(日本時間13日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナ
★ Main
3団体世界Lヘビー級統一王者(WBC・IBF・WBO)
アルツール・ベテルビエフ(39=can/rus)
VS.
WBA世界Lヘビー級スーパー王者
ディミトリー・ビボル(33=rus)
〈試合経過〉
序盤戦は技巧派のビボルが軽快な動きで持ち味の左ジャブを突いて左フックを打ち込み優勢に進めた。
しかし、ベテルビエフもガードの上からパワーパンチを打ち込むなど徐々に攻勢を強め互角な展開に持ち込んだ。
5回、序盤からビボルの右攻撃に終盤ベテルビエフも左フック、右ボディーと叩き込んで見せ場を作り若干リードしたかに映った。
7回、手数を減らしやや後手を踏んだビボルが左フックから左右で巻き返す反撃を見せる。終盤はベテルビエフも右を連発した。
その後もベテルビエフの左フックから右強打に対してビボルも上下に打ち分けお互い譲らない一進一退の展開は続いた。
11回、ベテルビエフが左右連打から右ボディーと打ち込んで一歩リードしたかに見えたがビボルは打たれ強くダメージを見せない。
最終回はビボルの左右連打に対してベテルビエフは右ストレートを再三浴びせる中、ゴングとなった。
若干ベテルビエフのリードと映ったがジャッジ泣かせだった。
〈12回採点結果〉
116ー112(ベテルビエフ)
114ー114(ドロー)
115ー113(ベテルビエフ)
ベテルビエフが2ー0判定勝ちでライトヘビー級では初となる4団体王座統一に成功した。さすがにキャリア最高の技巧派難敵王者との大一番で連続KOは途切れたが21連勝とした。
これでベテルビエフはIBF王座9度、WBC王座6度、WBO王座3度の防衛に成功するとともにWBAスーパー王座も獲得して4本のベルトを束ねた。試合後のインタビューで再戦を要求されたらの質問に「相手の強さもあって今回あまりいい出来ではなかった。何、再戦? 拒否する理由は何もないね。もし、そうなれば今日以上の結果を見せるだけだ」とコメントしてリングを後にした。
ビボルは7戦目の2016年5月21日、当時WBA世界Lヘビー級暫定王者だったフェリックス・バレラ(ドミニカ共和国)の初防衛戦に抜擢され12回3ー0大差判定勝ちで王座獲得。
暫定王座を2度防衛後に正規王者となった。その後、通算8度目防衛に成功するとスーパー王者に認定され勝ち続ける。今回通算15度目防衛(スーパー王座7度目)に失敗するとともに統一ならず王座から陥落した。実にWBA暫定王者からスーパー王者まで8年5カ月と長い間王座に君臨してきたが24戦目での初黒星だった。
ビボルはインタビューで再戦可能性について「王座に就いた時から4団体王座を束ねるのが夢だった。まだ諦めてはいない」とリングを後にしたが、果たして再戦の可能性はあるのか注目される。
【両選手の戦績】
★アルツール・ベテルビエフ/21戦21勝(20KO)無敗
★ディミトリー・ビボル/24戦23勝(12KO)1敗
▼《IBO世界ミドル級王座決定戦》
元WBA世界ミドル級暫定王者
クリス・ユーバンクJr.(35=gbr)
VS.
元ミドル級世界ランカー・元世界戦経験者
カミル・シェルメタ(34=pol)
〈試合経過〉
初回、ユーバンクJr.が開始早々ワンツーでシェルメタからダウンを奪い幸先いいスタートを切った。途中、回復したシェルメタの右ストレート浴びる場面もあったが効いたそぶりを見せない。
6回、ユーバンクJr.が右フックを上下に打ち打ち込むとシェルメタ2度目のダウン。再開するとシェルメタはなんとか凌いだ。
迎えた7回、ユーバンクJr.の右ボディーでシェルメタ3度目のダウン。ここも耐えて再開すると再びボディーを叩き込んで4度目のダウンから立ち上がったものの、さすがにレフェリーはシェルメタのダメージを確認して試合を止めた。
ーKO・7回1分50秒ー
ユーバンクJr.がIBO世界ミドル級王座を獲得した。
次戦はまだ決定されていないが2年前対戦予定だったウェルター級ランカーのコナー・ベン(英国)に禁止薬物が発覚して中止されたままとなっている一戦の対戦要望が高まっているという。
しかし、ベンの出場資格停止処分は未だに解けていない為、英国内ではリングに上がれない状態にある。果たして人気者同士対決はあるのか英国コミッショナーの処分審査に注目が集まる。
世界戦経験者のシェルメタはIBO王座獲得ならず。
これまでシェルメタはゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に7回TKO負け、ハイメ・ムンギア(メキシコ)にも6回TKO負けと連敗した。その後は奮起して6戦4勝(3KO)2分の戦績で踏み留まっていた。果たしてシェルメタは再浮上なるか。
【両選手の戦績】
★クリス・ユーバンクJr./37戦34勝(25KO)3敗
★カミル・シェルメタ/30戦25勝(8KO)3敗2分
▼《英国ヘビー級王座決定戦》
WBC世界ヘビー級8位・WBA9位
ファビオ・ウォードリー(29=gbr)
VS.
東京五輪Sヘビー級銅メダリスト
フレイザー・クラーク(33=gbr)
〈試合経過〉
初回、ウォードリーが右ボディーで先制するとクラークもワンツーで応戦。2分過ぎウォードリーの右ボディーから右ストレートでクラークは足元を揺らす。ロープに詰まったクラークが横向きになったところに左フック、右フックと打ち込むとコーナー前ロープ下段にもたれかかるようにダウン。かなりダメージを負ったクラークにレフェリーは試合を止めた。
ーTKO・1回2分28秒ー
ウォードリーが英国ヘビー級王座の獲得に成功した。
前回クラークとは激戦も12回1ー1の引き分けとなった。
今回はウォードリーが速攻で畳み掛けわずか148秒で終わらせた。まだ少々荒削りの面もあるが人気上昇中でヘビー級の人気低迷に旋風を巻き起こせるかに期待です。
10戦目で初タイトル戦となったクラークは英国ヘビー級王座獲得は失敗に終わった。クラークはアマチュア時代に英国選手権や欧州選手権でSヘビー級の金メダルを獲得した勢いで東京五輪でも銅メダルを獲得するなど期待された選手。30歳過ぎてのデビューでどこまでいけるか・・・
【両選手の戦績】
★ファビオ・ウォードリー/19戦18勝(17KO)1分無敗
★フレイザー・クラーク/10戦8勝(6KO)1敗1分
▼《IBF世界クルーザー級タイトルマッチ》
IBF世界クルーザー級王者
ジェイ・オペタイア(29=aus)
VS.
IBF世界同級11位・EBU欧州同級王者
ジャック・マッセイ(31=gbr)
〈試合経過〉
序盤からサウスポーのオペタイアが接近して右フック、ボディーと上下に打ち分けリードして回を重ねる。マッセイも時折右ストレートを打ち込むなどしたがオペタイアは動じない。
迎えた6回、オペタイアが右ジャブから左フック、右アッパーと攻め立てマッセイがダメージを負ったところで陣営がタオルをかざし棄権要請して試合はストップとなった。
ーTKO・6回2分00秒ー
王者のオペタイアが強打を爆発させ初防衛に成功した。
元々IBF王者だった。しかし、初防衛後に一旦王座を返上して再び王座決定戦で手にした王座だった。
試合後オペタイアは11月16日に対戦予定のWBA同級スーパー王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)VS.WBO同級王者クリス・ビラム=スミス(英国)戦の勝者との対戦を希望した。実現すればクルーザー級が活気付くこと間違いなしです。
EBU欧州同級王者のマッセイは世界王座獲得失敗に終わった。
一時はヘビー級進出を試み元WBO世界ヘビー級王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)の復帰戦に抜擢され戦ったが10回0ー3判定負け。結局ヘビー級進出は断念して再びクルーザー級に戻し2連勝で今回のチャンスを掴んでいた。マッセイは出直しです。
【両選手の戦績】
★ジェイ・オペタイア/26戦26勝(20KO)無敗
★ジャック・マッセイ/25戦22勝(12KO)3敗
《IBF世界Lフライ級タイトルマッチ》
開催日:10月12日(土曜日)
開催地/会場:愛知県常滑市/愛知県国際展示場
IBF世界Lフライ級王者
シベナティ・ノンティンガ(25=rsa)
VS.
IBF2位・元WBC世界同級王者
矢吹 正道(32=Lush-Midori)
〈試合経過〉
序盤から矢吹のジャブが冴え加えて右も活かしてリード。
ノンティンガも時折右を打って出るもののペースを掴めない。
もう完全に主導権を握った矢吹は8回終盤右ストレートでノンティンガからダウンを奪った。ダメージの残るノンティンガは立ち上がって再開するとゴングに救われる。
迎えた9回、開始から意地を見せて前に出るノンティンガに中盤過ぎ矢吹が連打から右フックで2度目のダウンを奪う。ノンティンガはここも執念で立ち上がって再開すると矢吹の追撃右ストレートでノンティンガは3度目のダウン。ここでレフェリーはダメージを確認して勝負ありと試合を止めた。
ーTKO・9回1分50秒ー
元WBC同級王者の矢吹はIBFでも王座奪取に成功した。
試合後、矢吹は2年7カ月ぶり王座に返り咲いたが、階級上のWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(帝拳/米国)の名を挙げた。果たして、手にした王座を返上してフライ級に転向するのか・・・
ノンティンガは王座に返り咲いての初防衛戦だったが、王座を守り切れなかった。まだ25歳と若く本人の努力次第ではまだまだチャンスはあるでしょう。再浮上に注目したい。
(Photos by badlefthook.com)
矢吹が圧倒し始めた8Rとストップを呼び込んだ9Rをハイライトでどうぞ! (2分02秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★シベナティ・ノンティンガ/15戦13勝(10KO)2敗
★矢吹 正道/21戦17勝(16KO)4敗











