《無冠戦での因縁リマッチ!テイラーVS.カテラル戦〜ほか地域王座&世界戦》英国/No.1453 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《Sライト級ノンタイトル戦リマッチ》
開催日:5月25日(日本時間26日)
開催地/会場:英イングランド・リーズ/ファースト・ダイレクト・アリーナ




元4団体世界Sライト級統一王者
ジョシュ・テイラー(33=S/GBR)
VS.
IBF世界同級3位
WBA5位・WBC5位・WBO6位

ジャック・カテラル(30=S/GBR)


両者は2022年2月26日、英グラスゴーのSSEハイドロ・アリーナでまだ4団体世界Sライト級統一王者だったテイラーと挑戦者カテラルが戦い前半戦からカテラルがややリードしていた8回左ストレートでテイラーからダウンを奪いカテラルがポイントで引き離した。その後はお互い決定打が出ず揉み合う中、試合終了。
結果はテイラーの12回2ー1(114ー111&113ー112テイラー/113ー112カテラル)のスプリットもテイラーが勝利して4団体王座防衛に成功した。しかし、試合後にメディアやファンの間でカテラルが勝っていたジャッジミスだと大騒動に発展した。
英国コミッションは画像検証の結果ジャッジ(副審)一人が世界戦A級ジャッジから外されB級(下部クラス)への降格処分を受け再戦も承認された。
テイラーはその後指名戦未消化だった為、WBAスーパー王座は剥奪されWBCとIBF王座は選択試合を優先したいとして返上した。結果、虎の子のWBO王座のみの保持となった。その虎の子のWBO王座防衛戦を去年6月10日、テオフィモ・ロペス(米国)と戦いまさかの12回0ー3(6P/2P/2P)差の判定負けで王座から陥落して無冠となってしまった。そして、これまで再三のリマッチ指令も中継問題や怪我なども禍いして3度の延期でもうテイラーに戦う意思はないだろうと思われたがここにきて急遽2年3ヶ月ぶり無冠戦で争うことになった。

因縁の再戦はカテラルがリベンジ成功!

〈試合経過〉
前半戦、サウスポー同士は出入り激しい攻防で途中頭がぶつかりテイラーが左瞼を腫らすなどした荒れた展開で進む。
5回までカテラルが前に出てくるテイラーに圧力をかけ上下に打ち込む攻めでややリードしたように映った。

7回、テイラーがジャブからボディー攻めと巻き返したかに見えたが、カテラルの右ジャブから左強打で続かない。
8回、ボディー攻めでテイラーが優勢も9回はカテラルが右ジャブから左カウンターで優勢と一進一退が続く。
終盤戦に突入するとテイラーが右ジャブ、左フックと優勢で意地を見せるものの、カテラルも右ジャブから左フックでテイラーが腰を落としかけるなど見栄えいい場面を作った。
最終回、テイラーが上下に攻めるとカテラルも負けじと上下に打ち込む中、ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
117ー111(カテラル)
116ー113(カテラル)
117ー111(カテラル)

カテラルが3ー0判定勝ちで前回微妙な判定負けのリベンジに成功した。これで4団体ランキング上位にいるカテラルは2度目の世界挑戦も見えてきたでしょう。この階級若手強打者と熟練強打者が支配している王座に太刀打ち出来るのか注目したい。

元4団体世界Sライト級統一王者のテイラーは去年6月10日、剥奪や返上で唯一保持していたWBO世界Sライト級王座の2度目防衛戦でテオフィモ・ロペス(米国)に判定負けしてから連敗となった。元々強打パワーを持ち併せている訳ではなくスピードとテクニックでのし上がった選手。果たしてテイラーは再びトップ戦線に絡めるか・・・






(Photos by dailymail.co.uk)

両者引かない熱戦ぶりとなったシーンをハイライトでどうぞ!
(10分25秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジョシュ・テイラー/21戦19勝(13KO)2敗
★ジャック・カテラル/30戦29勝(13KO)1敗



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《WBC米大陸Sミドル級TM》
開催日:5月25日(日本時間26日)
開催地/会場:カナダ・ケベック州シャウィニガン/セントレ・ジェルヴェ・オート




WBC米大陸&WBAインターN・Sミドル級王者
クリスチャン・エンビリ(29=O/CMR/FRA)
VS.
WBC同級19位・英BBBofC&CMW王者
マーク・ヘフロン(32=O/GBR)

〈試合経過〉
初回、ヘフロンが左フック、左アッパーで仕掛けるとエンビリも低い体勢から左ボディージャブ、右と圧力をかけガード一辺倒のヘフロンをロープに追い込む。手を緩めないエンビリは左右ボディーから右フック、左ボディーと叩くとヘフロンはロープ脇にダウン。ヘフロンは四つん這いのまま10カウントを聞いてしまた。

ーKO・初回40秒ー

エンビリが連打から左ボディ一撃で呆気なく勝利。
これでWBC米大陸Sミドル級王座の7度目防衛に成功した。次戦は8月に世界戦3度経験のセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)との対戦が予定されているようだ。これに勝てばいよいよ熱望している4団体統一王者サウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)への世界初挑戦が現実味を帯びてくる。

ヘフロンは開始早々、左フックから左アッパーで仕掛けたのは良かったが、圧力をかけられガードするばかりでガラ空きだったボディーを狙われてしまった格好。べた足ファイターでも左右に動くフットワークも必要でしょう。



(Photos by badlefthook.com)

エンビリが僅か初回40秒でヘフロンをKOしたシーンをどうぞ!(3分18秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★クリスチャン・エンビリ/27戦27勝(23KO)無敗
★マーク・ヘフロン/35戦30勝(24KO)4敗1分





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《WBC世界ブリッジャー級TM》
開催日:5月24日(日本時間25日)
開催日/ポーランド・ジェシュフ/ハラ・ナ・ポドプロミウ




WBC世界ブリッジャー級王者
ルカシュ・ロザンスキー(38=O/POL)
VS.
WBC世界同級1位
ローレンス・オコリー(31=O/GBR)


〈試合経過〉
初回、お互いジャブの様子見から打ち合いが始まるとオコリーの右ストレートがヒットしてロザンスキーは早くもダウン。再開するとオコリーの追撃連打でロザンスキーはロープに詰まりワンツーを浴びて2度目のダウン。これはかなり効いたがロザンスキーは立ち上がりカウント8で再開、ロザンスキーもジャブから右で応戦するもののオコリーの連打で再びロープに詰まるとワンツーから右アッパーで3度目のダウン。ここもロープ伝いに足元を揺らしながら執念で立ち上がるロザンスキーだったがカウント9でレフェリーはダメージを確認して勝負ありと試合を止めた。

ーKO・初回2分55秒ー

挑戦者のオコリーがすべて右絡みで3度ダウンを奪ってのKO勝ちでクルーザー級に続く2階級制覇に成功した。
オコリーはWBO世界クルーザー級王者だった去年5月27日、4度目の防衛戦でクリス・ビラム・スミス(英国)と対戦して12回0ー2判定負けで王座から陥落。再戦も予想されたが後にブリッジャー級転向を発表すると実績を買われてこの階級の1位にランクイン。そして、再起戦がいきなり挑戦者となって見事速攻で王座獲得となった。初防衛戦に注目です。

地元開催で有利だった無敗王者ロザンスキーは地元声援の甲斐もなく初防衛に失敗するとともに初黒星となった。去年4月22日、WBC世界ブリッジャー級王座決定戦でアレン・バビッチ(クロアチア)と戦い初回TKO勝ちで手にした王座だったがまさか自分が僅か初回で王座から陥落するとは思いもしなかったでしょう。試合の入りぎわから攻撃スピードで差があり防御テクニックのなさも敗因だった。果たしてロザンスキーは再浮上なるか・・・



(Photo by thesun&boxingscen.com)

オコリーが王者ロザンスキーを僅か初回KO勝ちで2階級目王座を獲得したシーンをどうぞ!(1分57秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ルカシュ・ロザンスキー/16戦15勝(14KO)1敗
★ローレンス・オコリー/21戦20勝(15KO)1敗