★WBA団体もスーパークルーザー級創設で18階級制!/特別編/No.1418 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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WBA団体スーパークルーザー級創設発表!


(Photos by worldboxingnews.net)

12月1日(日本時間2日)WBA団体の執行委員会で新階級創設の是非を問う委員による投票が行われ、全会一致でスーパークルーザー級の創設が承認されたとヒルベルト・ヘスス・メンドーサ会長自らメディアを通じて発表した。



新階級を創設した理由は「ヘビー級で時折起こる20ポンド(約9,07kg)以上もある体重差の試合を避けることを主な目的としている。この階級を活性化させていく」と説明していた。
2020年11月9日のWBC団体によるブリッジャー級(独自名称)創設に続いてWBA団体も同体重設定でスーパークルーザー級200P〜224P(90,718kg〜101,605kg)の創設となった。クルーザー級175P〜200P(79,379kg〜90,719kg)とヘビー級224P超(101,605kg超〜)の間に置く階級です。もうすでにWBAランキング委員会により順位作成に着手していてまもなく発表されるとしている。
これでWBC団体に続きWBA団体も18階級制となる。
ではIBF団体とWBO団体は追随するのかというとWBC団体の創設時から否定的だった。IBF団体からのコメントは見当たらなかったが、WBO団体のフランシスコ・バルカルセル会長は早速SNSで反応「プロボクシングは17階級あれば十分だ。良いことよりも悪いことのほうが多くなる。新階級創設はボクシングのイメージを損ないかねない!」と階級増設反対のコメントだった。
また、各スポーツメディアの記事コメント欄には「WBAとWBCは何考えてんの?」、「選手には選択肢が増えていい」、「17階級でも多いのにあきれるばかりだ」、「選手や関係者に意見を聞いたのなら賛成する」、「承認料増やしたいだけだろ」など様々だったが読んでみて6割以上が階級増設反対だった。

先陣を切ったWBCブリッジャー級の現在状況!

先駆けのWBC団体では2021年10月22日、カナダ・モントリオールでWBC世界ブリッジャー級初代王座決定戦としてオスカル・リバス(コロンビア)対ライアン・ロジッキー(カナダ)戦が認定され対戦するとリバスが3ー0判定勝ちで初代王者となった。しかし、その後健診によってリバスに"網膜剥離"が判明して決定していた初防衛戦は中止され戦うことなく引退を表明した。
WBCは休養王者扱いとしていたが結果的に王座は空位となった。
今年4月22日、ポーランド・ジェジュフで2代目のWBC世界ブリッジャー級王座決定戦をルカシュ・ロザンスキー(ポーランド)対アレン・バビッチ(クロアチア)が対戦してロザンスキーが初回TKO勝ちを収め2代目WBC世界ブリッジャー級王者となった。
しかし、またしても初防衛戦が決まらず試合枯れ状態に陥った。
まあ、ブリッジャー級創設から3年目も転向する選手がまだ少ない為、こういう事態は当然予想されていた。
WBC団体は暫定王座を設置、今年11月25日、南ア・ケンプトンパークでケビン・レレナ(南ア)対セナド・ガッシー(旧ユーゴ/ドイツ)が戦いレレナが3ー0判定勝ちで暫定的王者となった。レレナは正規王者との対戦が義務付けられた。
一方、正規王者のロザンスキーは剥奪の危機もあったが、ようやく来年2月17日、サウジアラビアのリヤドで行われる4団体世界ヘビー級王座統一戦のタイソン・フューリー(英国)対オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)戦の前座に組み込まれたようだ。


結局、WBCはブリッジャー級王者が誕生して2年以上も経ったが防衛戦もなく未だに話題すら上がらず盛り上がりに欠けている。
それにWBCの世界ランキングは40位まで発表しているがブリッジャー級に限っては現在王者を含めて25選手に留まっているのが現状。人気選手が出現して活性化するまで5年かかるのか10年先なのか追随したWBAとともに苦難の道はしばらく続きそうです。

〈ついでに二言三言〉
WBA団体は暫定王座を廃止したかと思ったら今度は新階級ですか、無策の増設(18階級)では話になりませんね。それよりスーパー王者などは廃止して本来の一人王者にすべきだ。
かつて不人気でお荷物階級とまで呼ばれたライトヘビー級は史上初の4団体世界ミドル級統一王者となったバーナード・ホプキンス(米国)が王座から陥落すると、いきなり2階級上げライトヘビー級へと殴り込んだ。苦労の甲斐あって8戦目で史上最年長(46歳4カ月)でWBC世界ライトヘビー級王座を獲得して2階級制覇を達成。王座獲得後はリング登場での被り物(死刑執行人役やエイリアン役の扮装)のパフォーマンスやホプキンスのキャラを含めて盛り上がった。試合もスリリングで熱気あふれる展開を見せ盛り上がって老弱男女問わず人気を集めていた。そして、お荷物階級だったライトヘビー級の認知度を高める貢献者となった。
事情は違うがこういう選手が現れない限りWBAスーパークルーザー級もWBCの前轍(ぜんてつ)を踏むか〜もね!