★10月開催〜人気者同士激突!リー・ウッドVS.ジョシュ・ウォーリントン戦/英国/No.1391 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBA世界フェザー級タイトルマッチ》
開催日:10月7日(日本時間8日)
開催地/会場:英イングランド・シェフィールド/ウティリタ・アリーナ・シェフィールド




WBA世界フェザー級王者(2期目)
リー・ウッド(35=O/GBR)
VS.
元IBF世界フェザー級王者
ジョシュ・ウォーリントン(32=O/GBR)


王者のパワーか元王者のテクニックか!?

リー・ウッドは2021年7月31日、WBA世界フェザー級王者の徐 燦(シュ・ツァン/中国)に挑戦すると序盤から連打でリードして途中から徐に粘られたが12回終盤連打を浴びせてストップ勝ち。世界初挑戦で見事王座を獲得した。
2022年3月12日の初防衛戦では元WBA世界フェザー級暫定王者で指名挑戦者のマイケル・コンラン(アイルランド)と戦い初回終盤コンランからダウンを奪われたがゴングに救われた。その後もピンチに陥りコンランにリードされたが11回ダウンを奪い返して挽回。迎えた最終回疲れでペースの落ちたコンランをロープに追い詰め連打を浴びせるとコンランはリング外に転落。ここでレフェリーは試合終了とした。ウッドの12回逆転TKO勝ちだった。
今年2月18日、2度目の防衛戦をマウリシオ・ララ(メキシコ)と戦い初回にバッティングでウッドは左目上をカット。その後はウッドが右ストレートや左フックでリードしたものの、迎えた7回ララの左フックをモロに浴びてウッドはまさかのダウン、立ち上がったところで陣営のタオル投入で試合はストップとなった。ウッドはTKO負けで2度目防衛に失敗、王座から陥落となった。
しかし、対戦契約で再戦条項が盛り込まれていたことで行使した。
今年5月27日、ダイレクトリマッチとなった。王者ララは前日計量で体重超過の失格で王座を剥奪されたが、ウッドが勝利した場合のみ王座が移動するという変則ルールで挙行された。
試合は2回ウッドが右アッパーでララからダウンを奪って優位にスタート。その後は盛り上がりに欠けたが、要所要所でウッドが左右を打ち込みポイントを重ねてゴングとなった。結果は12回3ー0(9P/9P/5P)差の大差判定勝ちでリベンジに成功するとともに王座を奪い返した。そして、今回元王者との対決となる。

それではウッドが王者ララからダウンを奪って大差判定勝ちで王座を奪還したシーンをハイライトでどうぞ!(3分34秒)




〈元IBF同級王者ジョシュ・ウォーリントン〉
ウォーリントンは2018年5月19日、同国のIBF世界フェザー級王者リー・セルビーに世界初挑戦して激しい展開の打ち合いとなったが、有効打で上回り12回2ー1(4P&2Pウォーリントン/2Pセルビー)のスプリットながらも判定勝ちで王座獲得に成功した。その後は元王者や難敵挑戦者を退け3度防衛に成功。
しかし、WBA世界フェザー級正規王者の徐 燦(シュ・ツァン/中国)との統一戦が承認されなかった為、IBF団体と決裂して王座を返上してしまった。無冠となったウォーリントンはプランも白紙となってコロナウィルス発生も含めて試合枯れ状態となった。
そして、2021年2月13日、1年4カ月ぶりの復帰戦をIBF世界フェザー級8位で強打が売りのマウリシオ・ララ(メキシコ)とのフェザー級ノンタイトル戦が組まれた。
試合は序盤から22歳と若いララに左右で先制され後手を踏んだ。
4回、ララの左フックでウォーリントンがよろめくと追撃連打でダウン。この回立ち上がってなんとか耐え抜いた。その後はウォーリントンも巻き返す場面も見せたが、9回ララの左フックから連打を浴びて屈辱の大の字ダウンでレフェリーストップとなった。
ウォーリントンは31戦目で初黒星を喫した。
2021年9月4日、マウリシオ・ララと再戦になったが、2回バッティングでララが左目上を大きくカットして続行不可能となった為、負傷引き分けとなった。
その後、IBF王座への世界挑戦が決定したと発表される。
2022年3月26日、4年10カ月ぶりの再戦をIBF世界フェザー級王者となったキコ・マルチネス(スペイン)と戦い初回ウォーリントンがいきなり右フックでマルチネスからダウンを奪う。その後も勢いに乗ったウォーリントンがリードを広げると7回動きの鈍ったマルチネスに怒涛の連打でストップとなった。ウォーリントンがTKO勝ちで王座返り咲きに成功した。
2022年12月10日、指名挑戦者のルイス・A・ロペス(メキシコ)と戦い2回偶然のバッティングでウォーリントンが左目上をカット。試合は負傷終了も予想される中、続行されお互い譲らず激しい攻防戦となった。徐々にロペスの左右がヒットして見栄え良く進行した。終盤ペースの落ちたロペスにウォーリントンも攻め立てる中、終了ゴングとなった。結果は12回0ー2(ドロー/2P×2者ロペス)の判定負けでウォーリントンが2期目の王座初防衛は失敗となった。果たして王者に返り咲けるか・・・

※どうやらウッドもウォーリントンもメキシカンファイターは苦手のようです。因みにメキシカン対決はウッドが2戦1勝1敗、ウォーリントンは3戦2敗1分となっている。

ウォーリントンはIBF王座の2期目王座に就いたがロペスとの初防衛戦で判定負けしてしまったシーンをどうぞ!
(6分43秒)




〈後記〉
王者ウッドはこれまでダウンを奪われても奪い返して逆転勝ちするなどタフさを見せていた。しかし、35歳となっては挽回逆転などそう度々出来るものではない。これから先は時折見せていたスイッチを混じえた技巧で自慢のフックやアッパーに磨きをかけてくるはず。前試合で若い強打者から王座を奪回した自信はかなり大きいでしょう。隙あらば倒しにいくかもしれない。
一方、挑戦者のウォーリントンには一撃必殺の強打パワーはないが連打パワーは持ち合わせている。
課題は打たれ脆さでしょうが、いかに被弾しない動きをするかでしょう。これまでのようにひつこいジャブ連発で打ち気を誘って上下コンビネーションが打てるかどうか?
ウォーリントンはノンストップファイトで勝負を賭ける。

予想は技巧に加えフック強打が自慢のウッドが6:4で有利と見てますが、果たして・・・

【両選手の戦績】
★リー・ウッド/30戦27勝(16KO)3敗
★ジョシュ・ウォーリントン/34戦31勝(8KO)2敗1分