《WBO世界ヘビー級暫定王座TM〜ジョー・ジョイスVS.チャン・ツィーレイ戦/No.1357 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

★ ★ ★ 🖥 PC版でご覧ください!★ ★ ★

《WBO世界ヘビー級暫定王座タイトルマッチ》
ーundercardー
《BBBofC英国ミドル級タイトルマッチ》

開催日:4月15日(日本時間16日)
開催地/会場:英国ロンドン/カッパーボックス・アリーナ




WBO世界ヘビー級暫定王者
ジョー・ジョイス(37=O/GBR)
VS.
WBO世界同級13位・元WBOオリエンタル同級王者
チャン・ツィーレイ(張志磊/39=S/CHN)


挑戦者チャンがTKO勝ちの大番狂わせ!

〈試合経過〉
初回、開始からお互いジャブでグローブを突き合い始めるとサウスポーのチャンが一気に右フックから左ストレートを打ち込み幸先よい流れでスタートを切った。
2回、序盤はジャブの突き合いも中盤チャンの左右フックから左ストレートがヒットしてジョイスがグラつくとレフェリーが割って入り中断、レフェリーはチャンの右手プッシュに注意。再開するとジョイスもようやく右ストレートが当たり始めた。
しかし、ジョイスは右目周りの腫れを気にしている様子。
3回〜4回とジョイスも右ストレートから接近してボディー打ちなど本来の攻めに傾き始めるもののラウンド終盤はチャンの左ストレートを貰う場面が増えた。
5回、お互いジャブから接近して上下に打ち合い互角の展開も相変わらずチャンの左が優勢に映った。

迎えた6回、開始直後にレフェリーはジョイスの右目周辺の腫れにドクターチェックを促しチェックすると続行を許された。再開するとチャンが優勢に進めた中盤右ジャブから左右フックを浴びせるとジョイスは劣勢、この場面で再びレフェリーはジョイスの右目腫れの酷さにドクターチェックを要請して中断。結果はドクターに続行不可と診断され試合は終了となった。

ーTKO・6回1分34秒負傷終了ー

番狂わせ勝利したチャンは2014年8月8日のデビューから27戦目にして苦節9年目で暫定ながらも中国人初のヘビー級王座獲得に成功した。チャンは昨年8月22日、クロアチア期待の14戦全勝(12KO)無敗で倒し屋のフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)と対戦して初回にダウンを奪ったものの7回から巻き返された末12回0ー3(3P/1P/3P)差の僅差判定負けで初黒星となりランキングも8位から13位に落ちて今回は再起戦がいきなり暫定王座挑戦だった。5月2日の40歳を目前にしての王座初戴冠は見事です。これで3冠ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)との団体内統一戦を争う権利を手にしたことになる。
直ぐには無理でもチャンは暫定王座を保持したまま統一戦に備えて置きたいところでしょう。非常に楽しみです。

試合前予想では圧倒的有利とされたジョイスは予想に反して伏兵に打ち砕かれ暫定王座から陥落となった。
初回からチャンの強打を警戒してガードする中、右ジャブから左ストレートで突き破られ打ち込まれてしまった。この時すでに右目は腫れが始まっていたようだ。ジョイスは体を左右に振って避けることも出来たはずだったが、体が思うように動かないようだった。
これは間違いなく前試合より10キロ増で臨んだことが裏目に出たといっていいでしょう。
再戦があるとすれば体重を絞って動けるようにしなければ、又同じ結果になり得る。果たして、再戦はあるのか・・・





(Photo by thesun.co.uk)

それではチャンが王者に打ち勝ち見事に王座を獲得したシーンをハイライトでどうぞ!(9分03秒)
※途中消除の場合ありです。



【両選手の戦績】
★ジョー・ジョイス/16戦15勝(14KO)1敗
★チャン・ツィーレイ/27戦25勝(20KO)1敗1分





ーundercardー
《BBBofC英国ミドル級タイトルマッチ》




BBBofC英国ミドル級王者
デンゼル・ベントレー(28=O/GBR🇬🇧)
VS.
元BBBofC英国Sウェルター級9位
キーラン・スミス(29=S/GBR🇬🇧)


ベントレーわずか初回45秒の圧倒KO勝ち!

〈試合経過〉
初回、サウスポーのスミスが序盤から右ジャブで先制してベントレーはガードしながら様子見の展開で始まった。しかし、30秒過ぎベントレーが右ストレートを打ち込み追撃左フックで効いたスミスがロープに後退したところにベントレーの強烈右フックでスミスは崩れるようにダウン。かなりダメージのあるスミスにレフェリーは危険と判断、即座に試合をストップした。

ーKO・1回0分45秒ー

BBBofC英国ミドル級王者のベントレーがわずか初回の圧巻KOで2度目の王座防衛に成功した。
ベントレーは昨年11月12日、英国王座を保持したままWBO世界ミドル級王者のジャニベク・アリムカヌウェ(カザフスタン)に世界初挑戦したが12回0ー3(4P/4P/8P)差の判定負けに終わっていた。現在WBCミドル級ランキングの20位にいて今後連勝すれば15位以内も可能性ありで2度目の世界挑戦も見えてくるでしょう。楽しみです。

スミスはSウェルター級からミドル級に上げて2連勝で順調だったが、壁となってしまった。BBBofC英国ミドル級王座を獲得して連勝すれば世界ランキング入りも見えたが無念の出直しです。



(Photo by talksport.com)

ベントレーがわずか45秒で終わらせた衝撃KOシーンをどうぞ!(3分08秒)
※途中消除の場合ありです。



【両選手の戦績】
★デンゼル・ベントレー/21戦18勝(15KO)2敗1分
★キーラン・スミス/20戦18勝(7KO)2敗