《WBAスーパー世界クルーザー級TM&注目戦》フランス・メキシコ・イギリス/No.1320 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBAスーパー世界クルーザー級TM》
開催日:11月19日(日本時間20日)
開催地/会場:フランス・ル・カネ/ラ・パレストル・アリーナ




WBA世界クルーザー級スーパー王者
アルセン・グラミリアン(35=O/FRA)
VS.
WBA世界同級1位
アレクセイ・エゴロフ(31=O/RUS)

王者グラミリアン3年ぶりリングもV3成功!

〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いで様子見の展開だったが、中盤エゴロフが挑戦者らしく右フックで仕掛けてスタートした。
2回、エゴロフがグラミリアンのガード上から構わずワンツーを連発して右フックも浴びせて優位に立った。
3回〜4回と前に出て左右で攻めてくるエゴロフにグラミリアンも接近して左右フックからボディーと上下に手数を増やしてポイント連取で並んだように映った。
しかし、その後は再び接戦の流れに。
7回、グラミリアンが右フックでエゴロフを怯ませると8回は接近しての左アッパー攻勢でグラミリアンがポイント差を広げた。
終盤戦に突入するとお互い打ち疲れからクリンチも増えた中、エゴロフが左右フックで粘りを見せるものの、グラミリアンはボディー攻めで突き放した。
最終回もグラミリアンが執拗に前に出てくるところをグラミリアンが上手く躱す中でゴングとなった。

〈12回採点結果〉
117ー111(グラミリアン)
116ー112(グラミリアン)
116ー112(グラミリアン)

グラミリアンが3ー0判定勝ちでWBA世界ライトヘビー級スーパー王座昇格後3度目の防衛に成功した。(暫定王座防衛を含めると通算4度目防衛)そして、27連勝をキープ。
この対戦は昨年12月10日に試合予定だったが、グラミリアン自身が新型コロナウイルスに感染するなどして延期となっていた。
グラミリアンは2年11カ月ぶりのリングだった。
次戦の防衛戦は誰になるのか発表が楽しみです。

無敗で挑んだエゴロフは開始序盤から積極的に攻めて中盤戦辺りまで互角だった。しかし、後半戦突入からは王者の的確なパンチを被弾すると次第に差がついてしまった。
時折、王者に浴びせた右ストレートやフックにはなかなかの威力があり精度を高めれば倒す武器になりそうです。
初黒星もエゴロフの再浮上に期待したい。







(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★アルセン・グラミリアン/27戦27勝(18KO)無敗
★アレクセイ・エゴロフ/12戦11勝(7KO)1敗


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《ミドル級ノンタイトル10回戦》
開催日:11月19日(日本時間20日)
開催地/会場:メキシコ・グアダラハラ/アレーナ・アストロス




WBO世界ミドル級1位
元WBO世界Sウェルター級王者

ハイメ・ムンギア(26=O/MEX)
VS.
アルゼンチン・ミドル級
ゴンサロ・ガストン・コリア(25=S/ARG)

ムンギアが3回KO勝ちの41連勝!

〈試合経過〉
初回、ムンギアがジャブで攻めるとサウスポーのコリアをクリンチを混じえて様子見のスタート。
2回、ムンギアが右ストレートでコリアから早々とダウンを奪った。コリアは立ち上がって再開に応じるとゴングに逃れた。
迎えた3回、ムンギアが2分過ぎ強烈左ボディーでコリアから2度目のダウンを奪う。効いたコリアは膝を着いたままカウントアウトとなった。

ーKO・3回2分32秒ー

圧倒KO勝ちしたムンギアはそろそろ2階級制覇に向けて陣営は動き出すんでしょうか。
勝利者インタビューでは「チャーロとゴロフキンのどちらも対戦したいが、出来ればゴロフキンと戦いたい」と熱く語った。
果たして、来年中にどちらがターゲットになるのか注目が集まる。

コリアには実力差があり過ぎた感ありで時折左右を振り回して攻める場面もあったが、ムンギアに躱されいいところなく敗れ去った。
痛い6敗目となったが、再び這い上がれるか・・・



(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★ハイメ・ムンギア/41戦41勝(33KO)無敗
★ゴンサロ・ガストン・コリア/27戦21勝(8KO)6敗






▽ヤード世界前哨戦▽
《ライトヘビー級10回戦》

開催日:11月19日(日本時間20日)
開催地/会場:英イングランド・テルフォード/テルフォード・インターナショナル・センター




WBO世界Lヘビー級1位・WBC2位
アンソニー・ヤード(31=O/GBR)
VS.
ブルガリア・Lヘビー級
ステファニ・コイコフ(30=O/BUL)

前哨戦ヤードが3回圧倒KO勝ち!

〈試合経過〉
初回、序盤コイコフがヤードをコーナーに詰め左ロングフックから右で仕掛ける。ヤードは冷静に距離を取ってボディーから左右フックと上下に打ち分けるスタート。
2回、ヤードが出入り激しく左右強打で徐々に攻勢を強めるとコイコフの攻めが単発で雑になっていく。
迎えた3回、中盤ヤードが更にペースアップしてボディーから左右フックを叩き込むとコイコフ後退、2分過ぎヤードが左右フックから右ボディーと打ち込み追加に右アッパーを跳ね上げるとコイコフはコーナー下にドスンと尻もちダウン。かなり効いて間を置きカウント9で立ち上がったコイコフだったが、レフェリーはダメージを確認すると即座に試合を止めた。

ーKO・3回2分31秒ー

ヤードが世界前哨戦を見事なKOで弾みを付けた。
2019年8月24日、18全勝17KO無敗で当時WBO世界Lヘビー級王者だったセルゲイ・コバレフ(ロシア)に世界初挑戦して善戦したが、11回TKO負けに終わって涙を呑んでいる。
2020年12月5日にはライバルのリンドン・アーサー(英国)に1ー2判定負けで2敗目を喫したが、昨年12月4日の再戦では4回KO勝ちでリベンジして再び世界ランキングも上昇して今回3連勝とした。

(3団体王者ベテルビエフに挑戦決定)


指名挑戦者として3団体Lヘビー級統一王者(WBC・IBF・WBO)で18戦全勝全KO中の豪腕アルツール・ベテルビエフ(ロシア)への挑戦も決定して来年1月28日、地元ロンドンのOVO・アリーナで2度目の世界挑戦となる。非常に楽しみです。

コイコフは初回こそ積極的に左右で攻め立てたが、2回〜3回とヤードのボディーで後退させられ徐々に攻めが単発となったところで見極められ強打に晒されてしまった。コイコフは出直しとなる。



(Photo queensberry promotions)

【両選手の戦績】
★アンソニー・ヤード/25戦23勝(22KO)2敗
★ステファニ・コイコフ/16戦14勝(12KO)2敗