《IBF世界クルーザー級王座戦ほか注目戦》7月1日〜2日/豪州・メキシコ・英国/No.1280 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《IBF世界クルーザー級タイトルマッチ》
開催日:7月2日(土曜日)
開催地/会場:豪州クィーンズランド州ゴールドコースト/ゴールドコースト・コンベンション&エキシビション・センター


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IBF世界クルーザー級王者
マイリス・ブリエディス(37=O/LAT)IMG_9480.JPG
VS.
IBF世界同級4位
ジェイ・オペタイア(27=S/AUS)IMG_9481.jpg

初挑戦のオペタイア王座奪取、ブリエディス陥落!

〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いで静かな立ち上がりだったが2分過ぎ接近しての激しい打ち合いで足が絡まりオペタイアがスリップする荒れた展開で始まった。
2回、サウスポー挑戦者のオペタイアが右ジャブを浴びせるとブリエディスは接近して左フックから右アッパーを突き上げる。
オペタイアはかなり効いて顔を歪めるとラウンド終盤ワンツーで反撃。(試合後オペタイアはこの場面で顎を骨折していたと判明)
3回〜4回とオペタイアが左ストレート、右アッパーと好打が続き勢いに乗って6回まで優位な展開を重ねた。
ブリエディスは鼻頭をカットすると鼻血も流し見栄えが悪い。
明らかにリードを許したブリエディスは7回、前に出てジャブからワンツー、右フックで攻勢を強めて巻き返しを図る。
9回、お互い疲れが見え始めたがオペタイアの右フックがヒット。
10回、接近しての激しい打ち合いはワンツーから左右フックを浴びせたブリエディスがやや優勢と映った。オペタイアは顔面が血に染まる。しかし、まだブリエディスが逆転したとまでは見えず回を重ねていく。
最終回、お互い接近しての攻め合いはオペタイアがブリエディスの左右で襲いかかる強打を巧みに外すとクリンチも増え、絡み合う中でゴングとなった。

〈12回採点結果〉
116ー112(オペタイア)
116ー112(オペタイア)
115ー113(オペタイア)

オペタイアが3ー0判定勝ちで世界初挑戦ながらも王座獲得に成功した。試合前オペタイアが地元で有利とされる一方で技巧に加え強打も持ち合わせる王者が有利とする識者もいた。
後半、王者の強打で猛然と追い上げられたが、致命打を浴びず6回までのポイント貯金で勝利した印象だった。
そして、2回に顎を骨折しながらも平然と最後まで諦めず戦い切った精神力は称賛されていた。
これまで豪州での世界初挑戦と言えば5年前の当時WBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオが無名だったジェフ・ホーンに判定負けして番狂わせとなった試合が思い出される。
しかし、ホーンは初防衛成功のみでの短命王者に終わっている。
果たしてオペタイアはこれから先、防衛を重ねてスターの仲間入りとなるのか・・・

ラトビア唯一の世界王者ブリエディスは2020年9月26日、話題となったWBSS(ワールドボクシング・スーパー・シリーズ)の決勝戦でIBFクルーザー級王者だったユニエル・ドルティコス(キューバ)から奪った王座の2度目防衛に失敗となった。
これまで唯一黒星を喫したのは今をときめく現3団体ヘビー級統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がWBOクルーザー級王者時代に保持していたWBC王座の統一戦で戦い0ー2判定負けしたのみだった。
今回1年10カ月で僅か2試合目はコロナ禍の影響で2度の開催延期となり、自らも感染してしまったことでようやく試合に漕ぎ着けたものだった。
またブリエディスはこれまでアウェー戦では滅法強く負けたことがなかったが、やっぱり10歳も若い相手では寄る年波には勝てなかったのだろうか。しかし、まだ2敗目で復活に期待したいところ。

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(Photos by gettyimages.co.uk)

それでは初回からラストラウンドまで壮絶な打ち合いとなったシーンをハイライトでどうぞ!(5分02秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★マイリス・ブリエディス/30戦28勝(20KO)2敗
★ジェイ・オペタイア/22戦22勝(17KO)無敗


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《IBF世界ミニマム級タイトルマッチ》
開催日:7月1日(日本時間2日)
開催地/会場:メキシコ・ヌエボレオン州モンテレイ/不明


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IBF世界ミニマム級王者
レネ・マーク・クアルト(25=O/PHI)IMG_9482.jpg
VS.
IBF世界同級3位
ダニエル・バジャダレス(28=O/MEX)IMG_9483.png

バジャダレスが新王者、クアルト王座陥落!

〈12回採点結果〉
116ー111(バジャダレス)
115ー112(バジャダレス)
114ー113(クアルト)

バジャダレスが2ー1のスプリットながらも判定勝ち。
2度目の世界挑戦で王座獲得に成功した。
前回は2020年2月1日、同じ比国人のIBF世界同級王者だったペドロ・タドゥランに世界初挑戦も4回負傷判定引き分けに終わっていた。実力が試される鬼門の初防衛戦に注目したい。

クアルトは2度目の防衛に失敗して王座から陥落となった。
同国人の前王者ペドロ・タドゥランから奪った王座はリマッチでも7回負傷判定勝ちで初防衛に成功していた。
しかし、メキシコ・デビューは慣れていない標高540メートルの高地都市での試合で心肺機能も影響したのかもしれない。
クアルトは無念の出直しです。

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(Photos by boxingscene.com)

バジャダレスが2ー1判定で王座獲得に成功したシーンをハイライトでどうぞ!(4分06秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★レネ・マーク・クアルト/25戦20勝(11KO)3敗2分
★ダニエル・バジャダレス/30戦26勝(15KO)3敗1分


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《WBCヘビー級シルバー王座戦》
&《WBOインターN・ヘビー級王座戦》

開催日:7月2日(日本時間3日)
開催地/会場:英国ロンドン/OVO・アリーナ・ウェンブリー


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WBOヘビー級1位・WBC2位・IBF6位
WBC同級シルバー王者・WBOインターN王者

ジョー・ジョイス(36=O/GBR)IMG_9003.png
VS.
元ヘビー級世界ランカー・元WBO欧州同級王者
クリスチャン・ハマー(34=O/ROU/GER)IMG_9218.JPG

ジョイス強し、元WBO欧州王者をストップ!

〈試合経過〉
初回、ハマーの右ストレートがヒットするとジョイスは接近して右アッパーを突き上げる。
互角の展開で長引くと思われた3回、ジョイスの左でハマーが膝を着くダウン。ハマーこの回は凌いだ。
迎えた4回、序盤ジョイスが強烈ボディーで2度ダウンを追加。
ハマーは執念で立ち上がって続行に応じたものの再びジョイスの追撃ボディーで3度目のダウンを喫したところでレフェリーは試合を止めた。

ーTKO・4回1分27秒ー

ジョイスは1年ぶりのリングで初回こそ少々手こずったが、圧倒した。これでWBCシルバー王座&WBOインターナショナル王座をともに2度目の防衛に成功した。
2020年11月28日、地域王座5冠の懸かった戦いで10回KO勝ちしたダニエル・デュボアが先にWBA世界ヘビー級正規王座を獲得したことから、37歳間近のジョイスもそろそろ世界初挑戦の朗報を待ちたいところでしょう。

ハマーはこれまで数多くの実力者達とグローブを交えてWOWOWのエキサイトマッチでも注目の一人だった。
しかし、ここのところ3年間は3勝5敗と負けが込んで"当て馬"状態となってしまった。⤵️
果たしてハマーは奮起できるのか・・・

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(Photos by fightnews.com)

ジョイスがボディーとフックで計4度のダウンを奪って圧倒勝ちしたシーンをどうぞ!(2分43秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジョー・ジョイス/14戦14勝(13KO)無敗
★クリスチャン・ハマー/37戦27勝(17KO)10敗


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