《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ》
開催日:11月20日(日本時間21日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ
WBO世界ウェルター級王者
テレンス・クロフォード(34=S/USA)
VS.
WBO同級2位・元WBC&IBF世界同級王者
ショーン・ポーター(34=O/USA)
クロフォードが元王者を畳み掛けV5成功!
〈試合経過〉
初回、開始早々ポーターが左ジャブから右ストレートを浴びせて幸先良いスタートを切った。
2回、左にスイッチしたクロフォードがジャブから左右フックを浴びせてやや優勢。
3回、お互い接近しての打ち合いでポーターが右眉カット。
4回、クロフォードが圧力をかけ右フックに左ボディーを叩くとポーターも右フックで応戦。
5回、ポーターの右ストレートから連打にクロフォードは左ジャブからボディー攻撃でやや優勢。
6回〜7回とクロフォードが左ジャブから上下に打ち分けリード。
この間クロフォードも右眉をカットした。
8回〜9回とポーターも右ショートから連打で巻き返しにかかったが、クロフォードの左アッパー、ボディー攻めがポーターのスタミナを徐々に消耗させた。
迎えた10回、クロフォードがポーターの右を躱した1分過ぎ、左アッパーでポーターが尻もちダウン。ポーターが立ち上がって再開するとクロフォードの連打追撃で2度目のダウン。ここでも執念で立ち上がったポーターだったが、見かねた陣営がレフェリーにタオルをかざして試合ストップとなった。
ーTKO・10回1分21秒ー
王者クロフォードが5年前からの9連続KO勝ちとなった。
スーパーライト級で4団体統一に成功したクロフォードはウェルター級に転向してWBO世界ウェルター級王座の5度目防衛に成功した。勿論、狙うは前人未到の2階級での4団体制覇でしょう。
これから先もクロフォードから目が離せません。
元WBC&IBF世界ウェルター級王者のポーターはこれまでにない意気込みでトレーニングに励んで王者に挑むとTwitterで述べていたが、階級最強王者の壁に王座返り咲きはならなかった。
これまで数多くのトップボクサーとリングを沸かせたポーターだったが、試合後、記者会見を開いて引退すると発表した。残念!
(Photos by boxingscene.com)
それではクロフォードが左右強打で畳み掛けたシーンをどうぞ!(58秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★テレンス・クロフォード/38戦38勝(29KO)無敗
★ショーン・ポーター/36戦31勝(17KO)4敗1分
《WBA世界フライ級タイトルマッチ》
開催日:11月20日(日本時間21日)
開催地/会場:ウクライナ・キエフ/ACCO・インターナショナル・エキスポセンター
WBA世界フライ級王者
アルテム・ダラキアン(34=O/UKR)
VS.
WBA世界同級1位・元2階級制覇王者
ルイス・コンセプシオン(36=O/PAN)
ダラキアン21カ月ぶりの防衛戦V5成功!
〈試合経過〉
序盤から挑戦者のコンセプシオンがアグレッシブな攻めでスタートしたが、5回ダラキアンの左フックでコンセプシオンがダウン、一気にダラキアンが形勢逆転した。
その後は6回と7回もダラキアンがダウンを追加。
8回はダラキアンの連打に耐えたコンセプシオンだったが、9回序盤、再びダラキアンの連打でコンセプシオンが4度目のダウン。執念で立ち上がったコンセプシオンも陣営がレフェリーにストップを申し出て試合終了となった。
ーTKO・9回41秒ー
王者ダラキアンが強打を発揮して5度目の防衛に成功した。
自国を主戦場とするダラキアンはコロナ禍の影響でようやくイベント開催が許可され1年9カ月ぶりの防衛戦となった。
ダラキアンの打撃技術に加え強打も備わったこれから先の防衛戦に注目です。
元2階級制覇王者のコンセプシオンも序盤から積極的に攻めたが、徐々にスタミナが消耗して攻めが雑となってしまった。
コンセプシオンはWBA世界Sフライ級暫定王者時代の2016年8月31日、東京・大田区総合体育館で当時WBA世界Sフライ級正規王者だった河野公平(ワタナベ)と戦い激しい打ち合いの末、3ー0(2P/4P/4P)差の判定勝ちで勝利して統一に成功したことが思い出されます。
(Photos by news.tube-24.com)
序盤は互角も5回からダラキアンが連打攻勢に転じて9回まで4度ダウンを奪ってストップ勝ちしたシーンをどうぞ!(47秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★アルテム・ダラキアン/21戦21勝(15KO)無敗
★ルイス・コンセプシオン/48戦39勝(28KO)9敗
《WBO世界ミドル級タイトルマッチ》
ーUndercardー
《WBC世界フライ級タイトルマッチ》
《WBA(S)・IBF世界Sバンタム級TM》
開催日:11月19日(日本時間20日)
開催地/会場:米国ニューハンプシャー州マンチェスター/SNHU・アリーナ
WBO世界ミドル級王者
デメトリアス・アンドラーデ(33=S/USA)
VS.
WBO世界同級10位
ジェイソン・クィグリー(30=O/IRL)
アンドラーデがストップ勝ちV5成功!
〈試合経過〉
初回、挑戦者クィグリーがいきなり右を出して始まると残り1分のところでアンドラーデが左アッパーから右フックで退がらせ、さらに左右フックでクィグリーが早くもダウン。クィグリーは立ち上がってカウント8で再開。アンドラーデが追撃して間もなくゴング。
迎えた2回、開始早々からアンドラーデが右フックで勢いづくと2分過ぎ左ストレートでクィグリーがたまらず2度目のダウン。立ち上がったクィグリーは続行に応じて再開するとアンドラーデはコーナー前で連打から右フックを打ち込むとクィグリーはロープに絡まるようにダウン。レフェリーはこの場面でカウントすることなく試合を止めた。
ーTKO・2回2分24秒ー
王者アンドラーデが5度目の防衛に成功した。
2階級制覇王者もこれまで可もなく不可もなしといった試合も多くいまいち人気があるとは言えないアンドラーデはこれから先もっと世界へ知名度を上げたいところ。
勝利者インタビューでは「次は誰だ、、、是非ゴロフキン対村田の勝者と戦いたい!」とプロモーターを前に熱烈アピールした。
世界初挑戦だったクィグリーはあまりにも格が違い過ぎたか殆んど攻撃することなく終わってしまった。再び這い上がれるか・・・
(Photos by boxingscene.com)
アンドラーデが速攻で圧倒TKO勝ちしたシーンをどうぞ!
(25秒)
※途中消除の場合あり。
【両選手の戦績】
★デメトリアス・アンドラーデ/31戦31勝(19KO)無敗
★ジェイソン・クィグリー/21戦19勝(14KO)2敗
ーundercardー
《WBC世界フライ級タイトルマッチ》
WBC世界フライ級王者
フリオ・C・マルティネス(26=O/MEX)
VS.
WBC世界同級暫定王者
マクウィリアムス・アローヨ(35=O/PUR)
アローヨの瞼負傷続行不可で無効試合!
〈試合経過〉
初回、序盤から激しい打ち合いで挑戦者アローヨが左フックで王者マルティネスからダウンを奪う。しかし、終了間際にマルティネスも左フックでアローヨからダウンを奪い返した。
2回、ラウンド中盤、マルティネスの左右フックでアローヨが2度目のダウン。立ち上がって再開すると立て直しを図るアローヨにマルティネスが再び左右フックを叩き込むとアローヨが右目蓋をカットして流血するとなんとか耐えた。
しかし、3回開始直前アローヨにドクターチェックが入ると傷が深く続行不可能と判断、呆気ない幕切れとなった。
試合は勝敗規定の4回まで達していない為、ノーコンテスト(無効試合)となった。
ー2回終了無効試合ー
マルティネスは4度目の防衛戦だったが、無効試合となって防衛数はカウントされないが、王座は保持となる。
果たして、再戦となるのか・・・
暫定王者のアローヨは王者からダウンを奪って幸先良いスタートを切ったが、2回ダウン後の目蓋カットは運が悪いとしかいいようがない。再戦を望みたいところでしょう。
(Photos by boxingscene.com)
【両選手の戦績】
★J・C・マルティネス/21戦18勝(14KO)1敗2NC
★Mc・アローヨ/26戦21勝(16KO)4敗1NC
ーundercardー
《WBA(S)・IBF世界Sバンタム級TM》
WBAスーパー・IBF世界Sバンタム級王者
ムロジョン・アフマダリエフ(27=S/UZB)
VS.
WBO世界バンタム級11位
ホセ・ベラスケス(32=O/CHI)
アフマダリエフ大差判定勝ちV2成功!
〈試合経過〉
前半戦はサウスポー王者のアフマダリエフがガードしながら隙を窺うベラスケスにお構いなく連打を浴びせるスタート。しかし、ベラスケスも怯まず時折右ショートで応戦した。
6回〜7回とアフマダリエフがボディー攻撃に集中するものの、ベラスケスは効いたそぶりを見せず左右を返して粘りを見せる。
8回、アフマダリエフが低い左フックを叩くとレフェリーにローブローの注意を受けた。
10回、お互い接近して絡み合うとアフマダリエフがベラスケスを突き飛ばす形になり、再びアフマダリエフは注意を受けた。
その後は諦めず前進して左右で攻めてくるベラスケスにアフマダリエフは小刻みなパンチを浴びせる中、最終回のゴングを聞いた。
代役のベラスケスがアフマダリエフの攻撃に耐えたことで見せ場の少ない試合だった。
〈12回採点結果〉
119ー109(アフマダリエフ)
119ー109(アフマダリエフ)
119ー109(アフマダリエフ)
アフマダリエフが3ー0大差判定勝ちでWBAスーパー、IBFスーパーバンタム級王座ともに2度目の防衛に成功した。
確かに手数は多かったが、代役相手に王者としてアピールするにはイマイチ見せ場がなかった。果たして、次戦ではどういう戦いを見せるのか・・・
世界初挑戦のベラスケスは本来バンタム級の選手で急遽の代役出場で調整不足もあったでしょうが、時折右を打ち込むなど点差以上に善戦したと言えそうです。
(Photos by boxingscene.com)
【両選手の戦績】
★ムロジョン・アフマダリエフ/10戦10勝(7KO)無敗
★ホセ・ベラスケス/38戦29勝(19KO)7敗2分