★世界が見えてきた豪州期待の超ホープ!ティム・チュー/3月31日(水曜日)豪州/No.1142 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《Sウェルター級ノンタイトル10回戦》
※チューの保持するIBF&WBO地域王座戦の可能性あり!
開催日:3月31日(水曜日)
開催地/会場:豪州/まだ未定


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WBO世界Sウェルター級2位
IBF3位・WBA7位・WBC10位

ティム・チュー(26=O/AUS)IMG_7170.png
VS.
WBC世界同級10位・前WBAミドル級5位
デニス・ホーガン(35=O/IRL)IMG_7171.png

豪州のティム・チューは昨年から3度目の登場です。
チューはいわゆる二世ボクサーで階級は違うが英国のWBA世界ミドル級暫定王者のクリス・ユーバンクJr.とは双璧をなす。
そして、もう一人偉大な父を持ち一時は人気を博した元WBC世界ミドル級王者のフリオ・セサール・チャベスJr.(メキシコ)がいるが、こちらは負けが込んで沈没してしまった。(^o^)
チューは最近のメディアインタビューで本人曰く「親父があまりにも偉大過ぎて気持ちが押し潰されそうになった時期もあった」とコメントしていた。
そうです、以前も紹介しましたが、親父さんは2000年前後に大活躍した3団体統一世界Sライト級王者でロシア出身ながらも豪州に移住して愛されたコンスタンティン・チュー(ロシア/豪州)で2011年には「国際ボクシング名誉の殿堂」入りしている。
階級は違うが父に続いて頂点を目指している親子鷹。
2016年12月17日のデビュー戦から父親が元スター選手ということもあってか人気ばかりが先行して実力があるのか疑いを持たれたが、その後は徐々に実力者との対戦で連勝して世界ランキング入りすると巷の底評価を払拭して見せた。
特に元世界王者ジェフ・ホーン(豪州)や元世界ランカーのボーウィン・モーガン(ニュージーランド)を立て続けにKOで葬り去っていよいよ本物になってきている。
そして、元スター王者の親父さんも息子の大事な負けられない次戦の練習に一役買って出た。

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(いいなあ〜こういう親子関係って羨ましい!)
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(Photos by nine.com.au)

それではチューの直近試合で昨年12月16日にボーウィン・モーガンと戦って初回TKO勝ちしたシーンをどうぞ!(3分22秒)


ついでに親父さんの小柄ながらも倒しまくってファンを魅了した現役時代のKOシーンもどうぞ!(3分05秒)



〈対戦者デニス・ホーガン〉

今回決定した試合も3度の世界挑戦経験者で33戦目のベテラン技巧派デニス・ホーガンが対戦相手となる。
ホーガンはアイルランド(キルデア県)出身で2010年までアマチュア時代を過ごして150戦(階級勝敗不明)を戦っているとされるが、国際大会での実績記載はない。
2010年にアマチュアを引退した後は知人を頼って豪州に移り住んでプロライセンスを取得した。
2011年4月1日、豪州ブリスベンにあるフォーティチュード・スタジアムでLヘビー級6回戦をマーロン・トヴィー(豪州)と戦い2回TKO勝ちのデビュー戦を飾った。
その後はなんとデビュー戦のLヘビー級からSミドル級、ミドル級、Sウェルター級と徐々に階級を落としながらも連勝して引分けを挟む23戦22勝(7KO)1分無敗を積み上げた。
戦歴を遡れば豪州ミドル級王座を皮切りにNABA(WBA傘下)北米Sウェルター級王座を獲得した後もWBA、WBO、IBFの地域王座ながらもSウェルター級王座を総なめにしている。
そして、WBA世界Sウェルター級11位にランクイン。
2015年12月5日、ドイツ・ハンブルクのインゼルパルクハーレでWBA世界Sウェルター級暫定王者のジャック・クルカイ(ドイツ)に世界初挑戦。試合は王者のスピードに加え手数と有効打の多さに12回0ー3(111ー117/109ー119/112ー116)の判定負けに終わった。
その後は再起して世界ランカーを立て続けに下す6連勝で再びWBO世界Sウェルター級1位に大躍進。
2019年4月3日、メキシコ・ヌエボ-レオン州モンテレイのモンテレー・アリーナで22歳と若い強打者のWBO世界Sウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦した。
試合は強打を誇る王者ムンギアが序盤から中盤にかけて強打を振るったが、空振りも多く後半戦にはホーガンが右ストレート、左アッパーと猛反撃して終了。
結果はホーガンの12回0ー2(113ー115/112ー116/114ー114)の僅差判定負け。しかし、テレビ解説者は引分けと別の記者はホーガンが僅差で勝っていたというほど拮抗した試合だった。この善戦した一戦でホーガンは他のボクシングメディアでも高評価を受けていた。

ムンギア戦後にはホーガンがミドル級で戦うと発表すると半年後には前戦の評価を加味されてWBC世界ミドル級の5位にランクインしていた。そして、早々チャンスは訪れた。
2019年12月7日、米国ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで双子兄弟として人気の兄でWBC世界ミドル級王者ジャーモル・チャーロ(米国)に挑戦。
試合は3回までホーガンが王者チャーロの右強打を動きで空転させたが4回チャーロの左アッパーでダウン。ホーガンは立ち上がって再開するとチャーロの追撃をフットワークで躱して逃れた。
しかし、ホーガンは5年7カ月ぶりのミドル級では酷だったか、徐々にチャーロの重い右を浴びてペースダウン。
迎えた7回序盤、ホーガンがチャーロの懐に飛び込んだところでモロに左フックを浴びてダウン。ホーガンはここでも立ち上がったが、レフェリーはここで試合をストップした。
7回28秒でのTKO負けだった。さすがにミドル級ではパワーの差が出てか世界戦の連敗となった。
これでホーガンは3敗となったが、全てが世界戦によるもので再びSウェルター級での試合となれば35歳とは言えまだまだひと暴れしそうです。

これまでの戦歴からしてもチューは相手にとって不足はない。
これを好試合の勝利でクリアすれば間違いなく世界挑戦を引き寄せることになりどんな戦いぶりを見せるか注目が集まりそうです。

【両選手の戦績】
★ティム・チュー/17戦17勝(13KO)無敗
★デニス・ホーガン/32戦28勝(7KO)3敗1分