《日本ボクシングの次代を担うホープ紹介★中谷 潤人選手&森 武蔵選手!》特別編/No.935 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

★ ★ ★ 💻PC版でご覧ください!★ ★ ★
    日本ボクシングの次代を担うホープ紹介!

これから先、日本のプロボクシング界を牽引していくであろう有望で楽しみな選手を紹介しましょう。
最近、特に注目を集め出したフライ級の中谷 潤人選手(M.T)とフェザー級の森 武蔵選手(薬師寺)です。
今回、紹介する2選手は偶然にも共通点がいっぱいあります。
先ず、両選手は小学生時代に空手を習っていたこと。
中学生時代はともに全国U-15ジュニアボクシング大会の優勝経験者。
しかし、2人は高校には進学せず自らボクシングで身を立てることを決心してジムに入門した叩き上げであること。
また、日本から世界へ飛び出す登竜門である全日本新人王をともに獲得している。
そして、両選手はともにサウスポーなんです。

〈中谷 潤人選手プロフィール〉
本名:中谷 潤人(リングネーム同じ)
生年月日:1998年1月2日(21歳)
出身地:三重県員弁郡東員町
階級:フライ級
身長/リーチ:171cm/不明
スタンス:左ボクサーファイター
プロ戦績:18戦18勝(13KO)無敗
所属先:M.Tボクシングジム(神奈川県相模原市)

IMG_3136.jpg
(写真/中谷選手オフィシャルサイトより)

【獲得タイトル】
2016年度・全日本フライ級新人王
2017年8月23日、日本フライ級ユース王座獲得(初代)
2019年2月2日、第57代日本フライ級王座獲得(防衛0)
【フライ級世界ランキング】
2019年3月現在、WBA-14位/WBC-4位/IBF-13位/WBO-4位
【アマチュア】
全国U-15ジュニアボクシング大会〜中学生時代の2年、3年と連覇(階級不明)


中谷は中学校を卒業すると本場米国へと単身武者修行。
米国での現地トレーナーは元2階級世界制覇王者の畑山 隆則が引退から現役復帰してWBA世界ライト級王者に導いたことで知られるメキシコ系米国人のルディ・エルナンデス氏だった。
最近では現WBO世界Sフェザー級王者伊藤 雅雪なども世界王者へと導いている日本には縁の深いトレーナー。
中谷はそのエルナンデス氏のロサンゼルスにある自宅にホームステイして通算9カ月間徹底した指導を受けたという。
また、2011年6月7日、惜しまれつつ癌により45歳の若さで他界した元WBA世界Sフェザー級王者(8度防衛)、WBC世界同級王者(3度防衛)と通算11度も防衛して後に殿堂入りを果たして日本でも人気の高かったヘナロ・エルナンデス選手を長い間陰で支えた実の兄でもある。
エルナンデス氏自身もプロボクサーだったが、怪我が原因でキャリアを退き、トレーナーに転身してその道一筋の人。
ボクシング技術の理論派であり、何人もの世界王者を育て上げた功績は世界殿堂入りも近いとされる。
また、弟ヘナロが世界王者になる前から帝拳ジムとプロモート契約した縁から日本との信頼も厚く米国リングでの日本人選手の試合では度々セコンドについて細かく指導している姿がテレビで映し出されている。

そんな名トレーナーのエルナンデス氏から技術を叩き込まれた中谷選手はデビューから連戦連勝を重ねた18戦目の今年2月2日、東京・後楽園ホールで日本フライ級王座決定戦を望月 直樹(横浜光)と戦い、8回まで中谷がリードして迎えた9回開始早々、左ストレートでグラつかせて追撃で右アッパーを跳ね上げたところでレフェリーストップとなりTKO勝ちで見事王座獲得となった。
まだ少々荒削りな部分はあるものの、中谷選手が今後防衛を重ねて実績を積めばもっと進化して世界の扉へと近づくでしょう。
そして、早速、「アメ友」さんからの報せで初防衛戦が6月1日(土曜日)に日本フライ級3位の中野 ウルフ選手(橋口)との対戦が決定したようです。
テレビ中継は老舗番組『ダイナミックグローブ』で地上波日テレ深夜か日テレG+で放送予定となっています。
中谷選手の強打パワーに期待して応援しましょう。


〈森 武蔵選手プロフィール〉
本名:森 武蔵(リングネーム同じ/剣豪.宮本武蔵に由来)
生年月日:1999年11月27日(19歳)
出身地:熊本県菊池市
階級:Sフェザー級〜現フェザー級
身長/リーチ:170cm/不明
スタンス:左ボクサーファイター
プロ戦績:8戦8勝(5KO)無敗
所属先:薬師寺ボクシングジム&フィットネス(愛知県名古屋市)

IMG_3134.JPG
(写真/森選手のTwitterより使用)

【獲得タイトル】
2017年度・全日本Sフェザー級新人王
2018年11月25日、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王座獲得
【フェザー級世界ランキング】
2019年3月現在、WBO-12位
【アマチュア】
全国U-15ジュニアボクシング大会〜2011年と2014年の2度優勝(階級不明)


森は中学校を卒業すると自らプロボクサーを目指して地元熊本から愛知県名古屋市へと単身転居。
早速、名古屋市内にある元WBC世界バンタム級王者薬師寺 保栄氏が運営する「薬師寺ボクシングジム&フィットネス」へと入門。
勿論、森は薬師寺氏が歴史に残る辰吉 丈一郎との激闘を繰り広げた伝説的な試合は映像でしか知るよしもない。
わざわざ遠方(熊本県)から入門決断したそんな15歳の森に薬師寺氏も感激してスポーツ紙インタビューに「絶対、世界王者へと導いてみせる!」とコメントしている。
そして、小学生からボクシングを習い始めて元々素質のあった森は薬師寺氏の指導のもと練習を積み上げると2016年12月4日、愛知県刈谷市のあいおいホールで深井 一矢(中内)と59,5kg契約の4回戦で戦いわずか初回41秒のKO勝ちデビューを飾った。
その後も連勝して4勝目で2017年度の西日本Sフェザー級新人王を獲得。(全日本新人王戦・西軍代表)
2017年度の全日本新人王戦(後楽園ホール)をSフェザー級5回戦でジロリアン陸(フラッシュ赤羽)と対戦して終始攻め込みをみせ3ー0(6P.4P.3P差)で制して新人王と技能賞を18歳で獲得した。
その後は2連勝して初タイトル戦に向けて階級をフェザー級に落として臨むことになった。
2018年11月25日、プロ8戦目で愛知県刈谷市にある「あいおいホール」でWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者のリチャード・プミクピック(比国)に挑み激闘の末に、王者が頭部からの出血が激しく5回負傷判定となって(2ー1)の僅差判定ながらも王座奪取となった。
接戦だったことから再戦が決定して来月4月14日、森選手の地元熊本県合志市総合体育館で再びプミクピックとダイレクト・リマッチでグローブを交えることになった。

森選手はプロ8戦でこれまでの試合は左ストレートに破壊力を秘めてはいるものの、打ち込むタイミングに難があり技術に関してはまだ発展途上の選手。また連打したあとスタミナ切れして手数が減った場面もありもっと心肺機能を高めるジムワークを積めば倒し屋になる可能性大。
果たして、プミクピックとの再戦でどういう攻め合いの決着となるのか楽しみです。

両選手の目指す夢は当然、世界の頂点に立つことでしょう。
しかし、その頂(いただき)は険しく生易しいものではないでしょうが、これから先、試合を重ねて両者が世界の扉へと近づくことに期待したいところです。
応援しましょう!