《海外注目世界戦5試合〜観戦記!》(日本時間11月6日)米国・ドイツ/No.687 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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 《WBO注目4階級世界戦》
開催日:11月5日(日本時間6日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/トーマス&マック・センター


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ボクシング史上二人目の6階級制覇を成し遂げたフィリピンの英雄マニー・パッキャオは今年4月9日、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで引退試合をライバルだったティモシー・ブラッドリー(米国)と戦い7回と9回にダウンを奪って3ー0(116ー110×3)の判定勝ちで対戦成績を2勝1敗と決着をつけ、引退の花道を飾ったのだった。
しかし、引退からわずか4ヶ月後の8月9日に引退を撤回して国会議員(上院議員)とボクサーの「二足のわらじ」で現役復帰する旨を表明。
そして、今回、引退試合から7ヶ月ぶりの復帰戦となった。

-main event-
《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ》


WBO世界ウェルター級王者・2階級制覇王者
ジェシー・バルガス(27=O/USA)IMG_2211.gif
VS.
WBO世界同級1位・元6階級制覇王者
マニー・パッキャオ(37=S/PHI)IMG_7039.gif

〈試合経過〉
試合が開始されるとジャブの突き合いで始まった。
バルガスが右ボディストレートで仕掛けるとパッキャオも接近して左フック、離れて左ストレートとスキルの健在ぶりをみせた。
2回、お互い左右で攻防を探り合うなかでの後半バルガスの左ジャブ突き終わりにパッキャオの左ストレートがタイミングよくヒットしてバルガスが尻もちダウン。
バルガスはダメージなく苦笑いしながらスンナリ立ち上がって再開。
パッキャオはスタミナを考えてか無理に畳み掛けることはしなかった。


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3回から再びパッキャオが見せ場を作るかと思われたが、バルガスにダウンの影響は全くなく4回と6回に切れのある右ストレートをヒットさせて巻き返しにかかった。
しかし、バルガスは後半戦に突入するとパッキャオのテンポよく踏み込んで左右を浴びせてくる攻撃に攻めあぐみポイントが奪えない展開となった。

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結局、後半戦もパッキャオが接近してフック、アッパー離れて左ストレートを浴びせるなどポイントとなる上手い攻撃をみせるなかでゴングを聞いた。

パッキャオ1年半振り王座返り咲き!

〈採点結果〉
114ー113(パッキャオ)
118ー109×2者(パッキャオ)
3ー0
の判定勝ちでパッキャオが2015年5月2日に統一戦でフロイド・メイウェザーJr.に敗れて王座を手離して以来の1年半ぶりの王座返り咲きに成功した。
バルガスは今年3月5日に決定戦で手にした王座の初防衛に失敗して王座から陥落となった。

※素人採点は117ー110でパッキャオでした。
いくらなんでも114ー113のジャッジはないでしょ!(怒)
ジャッジしたデーブ・モレッティ氏はメディアで「考えられない審判力に欠けたジャッジメントだった!」と叩かれています。

【両選手の戦績】
★ジェシー・バルガス 29戦27勝(10KO)2敗
★マニー・パッキャオ 67戦59勝(38KO)6敗2分

〈後記〉

パッキャオは戦前コンデションの不安も囁かれたが、これまでの戦いぶりと比べても遜色ない内容だった。
年齢で10歳違い、体格でも身長・リーチで10cm以上も違う相手に怯まず攻め抜いたのは見事でした。
パッキャオは来月17日で38歳を迎え、以前のように豪快に倒すパワーが薄れたのは仕方ないでしょう。
あとは、テクニックをジックリ目に焼き付けたい。
何れにしても、パッキャオの現役はダメージの残らない試合であっても、大きく見積もってあと3、4戦がいいところ。
しかし、ダメージの残るKO負けなどに遭えば、そこで見納めになるかもしれません。
そして、早速、プロモーターの名物お爺ちゃん(笑)ボブ・アラム氏は、WBO&WBC世界Sライト級王者のテレンス・クロフォード(米国)とのキャッチウェイト(契約体重)対戦や、WBA世界ウェルター級王者キース・サーマン(米国)、WBC世界ウェルター級王者ダニー・ガルシア(米国)などとのマッチメイク・プランを明かしています。
実現に期待しましょう。

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-semi final-
《WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ》


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WBO世界Sバンタム級王者・5階級制覇王者
ノニト・ドネア(33=O/PHI)IMG_7039.gif
VS.
WBO世界同級1位
ジェシー・マグダレノ(25=S/USA)IMG_2211.gif

〈試合経過〉
序盤はお互いジャブの出し合いもマグダレノが左右に動いて右フック、ドネアは右ストレートも明らかにマグダレノが王者ドネアを上回った。
2回もマグダレノが左右に動いて右ジャブから左カウンターで寄せ付けない。
3回〜6回もドネアがマグダレノを左右で攻めるものの、マグダレノの動きに捕え切れない。
流れは完全にマグダレノに向いてポイントを重ねていく。
8回、ドネアが攻めあぐむなかマグダレノが左ボディ、右フックをヒット。
9回、ドネアは左右で打ち合うものの、明らかにマグダレノの左ストレート、左右フックが上回っている。
10回、ドネアは挽回すべく右ストレートでマグダレノを後退させたが、マグダレノの右ボディ、右フックで攻めきれず。
11回、圧力をかけるドネアにマグダレノの左カウンターがヒット。
最終回、ドネアが挽回を狙って右ストレート、左フック、右ストレートと攻めるものの、バルガスは動きで躱してゴングとなった。

ドネアが王座から陥落!

〈採点結果〉
116ー112×2者(マグダレノ)
118ー110(マグダレノ)
3ー0
の判定勝ちででマグダレノが世界初挑戦ながらも、王座を獲得した。
ドネアは2度目の防衛に失敗して王座から陥落となった。


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【両選手の戦績】
★ノニト・ドネア 41戦37勝(24KO)4敗
★ジェシー・マグダレノ 24戦24勝(17KO)無敗

〈後記〉

163cmと小柄ながらも若いマグダレノが序盤から体格で劣る分、出入りの激しいスピードで勝負した。
マグダレノの左ストレート、右フックが面白いようにヒットする。
そして、接近すると回転の速いマグダレノの左右にドネアは避け切れず、無駄にパンチを浴びてポイントを奪われる場面が増えていく。
突破口を掴めないままドネアはズルズルと後半戦に突入してしまった。
終盤にようやくドネアは右ストレートを連発して攻めるものの、浅いヒットでダメージを与えるまでにはいかなかった。
もう以前のような当て勘はなくなっているようだった。
結局、最後までマグダレノのスピードある動きにペースを奪えないまま終わってしまった。
果たして、ドネアの再起はあるのか・・・

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-under card-
《WBO世界フェザー級タイトルマッチ》


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WBO世界フェザー級王者
オスカー・バルデス(25=O/MEX)IMG_5111.gif
VS.
WBO世界同級2位
大沢 宏晋(31=O/ROMANZA/JPN)IMG_7249.gif

〈試合経過〉
試合が開始されると体格で上回る大沢が挑戦者らしく左ジャブ、右ストレートで仕掛ける。
バルデスは左ジャブ、右フック、左ボディと手数で上回った。
2回、バルデスが左フックで大沢を後退させ、3回にも右ストレート、左右フックで攻めて主導権を握った。
大沢はガードの隙間から打ち込まれ、徐々に追い込まれていく。
反撃して流れを掴みたい大沢は4回バルデスの左フックを浴びて尻もちダウン。立ち上がった大沢はなんとかこの回を凌ぎ切った。
6回、大沢が左ジャブ、ワンツーと攻めるものの、バルデスのアップテンポの動きに躱されてしまう。
迎えた7回、バルデスが左フックで大沢をグラつかせてロープに追い込み、左右連打の猛攻に晒したところでレフェリーが割って入り試合を止めた。

バルデスが左右猛攻で初防衛に成功!

ーTKO・7回1分50秒ー
バルデスが今年7月23日に王座決定戦で手にした王座の初防衛に成功した。
大沢は聖地ラスベガスでの世界初挑戦も王座に届かず。

【両選手の戦績】
★オスカー・バルデス 21戦21勝(19KO)無敗
★大沢 宏晋 38戦30勝(19KO)4敗4分

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〈後記〉
大沢は初回こそ互角に対応できたが、2回からバルデスの不用意なパンチを浴びる場面が多くなってペースを崩された。
もう少し打ち合えると思ったが、残念ながら、その実力差は歴然としていた。
大沢選手の完敗でした。
バルデスは防衛を重ねれば、スター性十分の選手です。

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-under card-
《WBO世界フライ級王座決定戦》


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WBO世界フライ級2位
鄒 市明(ゾウ・シミン/35=O/CHN)IMG_8900.gif
VS.
WBO世界同級3位
クワンピチット・OSCジム(35=O/THA)IMG_6303.gif
※OSCジムは=ワンソンチャイジム。

両者は2014年11月22日にも対戦して鄒が3ー0(119ー106×2/120ー103)の大差で判定勝ちしています。
今回は、前WBAスーパー・WBO世界フライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が王座を返上したことに伴う決定戦となる。

〈試合経過〉
初回、鄒が左ジャブからワンツーとヒットさせる上々のスタート。
クワンピチットも右ストレート、左フックで応戦。
2回、鄒がワンツーから接近して左アッパー、右アッパーと突き上げるとクワンピチットがバランスを崩して両手をつくダウン。ダメージはなかった。
3回〜5回まで鄒が軽快なフットワークから左右で攻めてポイントを重ねる。
クワンピチットは攻めが雑でなかなか攻めきれない。
6回、鄒が噛み合わないクワンピチットに苛立ち両手を後ろに回してノーガードで挑発する。
クワンピチットは左右フックで攻めるものの、まともにヒットしない。
結局、後半戦に突入しても鄒が左ジャブから左右をヒットさせる程度でこれといった見せ場のない中でゴングとなった。

鄒が念願の王座獲得!

〈採点結果〉
120ー107×2者(鄒)
119ー108(鄒)

鄒が3ー0の大差判定勝ちで決定戦を制し2度目の世界戦で念願の世界王者となった。
クワンピチットは2度目の対戦もリベンジならず、王座獲得失敗に終わった。

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〈後記〉
プロモーターのボブ・アラムお爺ちゃんとしては、2013年のアジア進出への目玉選手となった鄒には頭が上がりません。(上の写真)
鄒は確かにオリンピック2連覇でテクニックはあるでしょう。
しかし、プロボクシングファンとしては鄒選手の戦い振りは、いささか見応えがなく物足りないと感じている。
つまり、アマチュアの延長を見ている印象は否めないのだ。
どうも鄒選手自らが内容はどうであれ勝てばいいという自己満足で試合をこなしているようにしか見えない。
まあ、戦い方(スタイル)は十人十色でもプロフェショナルとは、もっとスリルある闘いに持っていくのが本来の姿でしょう。
もっとファンを沸かせる試合を望むところ。

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《WBA世界Sミドル級タイトルマッチ》
開催日:11月5日(日本時間6日)
開催地/会場:ドイツ・ポツダム/MBS・アレーナ・ポツダム


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〜Rematch〜

WBA世界Sミドル級王者
ジョバンニ・デ・カロリス(32=O/ITA)IMG_7086.gif
VS.
WBA世界同級5位
タイロン・ツェーゲ(24=O/GER)IMG_7905.gif

〈試合経過〉
お互い左右フックの出し合いで始まった。
2回〜3回とツェーゲはスイッチしながら攻め、カロリスも左右で応戦して一進一退の展開。
4回、ツェーゲが左右フックの打ち合いからスイッチして左フックをヒット。
5回〜7回と同じような左右の出し合いの展開で進むとカロリスに疲れが見え始めた。
8回〜9回とツェーゲが左フックをヒットさせやや優位に回を重ねる。
しかし、まだ明確な差はついていない拮抗した内容。
10回、スタミナをなくしたカロリスも時折、力を振り絞って左右フックをヒットさせる巻き返しをみせるとツェーゲも攻め切れない。
そのままズルズルと判定勝負になってしまうかと思われた。
迎えた最終回、中盤ツェーゲが左フックをヒットするとカロリスが腰を落としかけ動きが止まる。
そこへ、ここぞとばかりにツェーゲが左フック、右フックと打ち込むとカロリスは崩れ落ちてひざまずくダウン。
カロリスはなんとか立ち上がって再開すると、再び、ツェーゲが左フックでコーナーに詰めると右フックの追撃でロープに絡まり2度目のダウン。
カロリスはここでも気力で立ち上がったが、レフェリーはダメージを確認すると試合を止めた。

ツェーゲが劇的勝利で新王者!

ーTKO・12回2分41秒ー
ツェーゲが前回の引分けに決着をつけるとともに2度目の挑戦で新王者となった。
カロリスはイタリア唯一の王者だったが、2度目の防衛に失敗して王座から陥落した。

【両選手の戦績】
★ジョバンニ・デ・カロリス 32戦24勝(12KO)7敗1分
★タイロン・ツェーゲ 20戦19勝(11KO)1分・無敗

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〈後記〉
カロリスは今年1月9日、ドイツ・オッフェンブルクでWBA世界Sミドル級の若き王者(当時20歳)ビンセント・フェイゲンブッツ(ドイツ)と再戦して11回TKO勝ちで敵地ながらも王座獲得。イタリアに7年振りの王座をもたらしたのだった。しかし、カロリスはわずか10ヶ月の短命王者に終わってしまった。
今年7月16日、ベルリンで対戦した両者は1ー0(114ー114×2ドロー/115ー114ツェーゲ)で勝負がつかず、引分けに終わってカロリスが初防衛に成功している。
今回も11回までの採点は(106ー103/105ー104×2)とツェーゲがわずかに3ー0でリードしていたものの、またしてもこの最終回まで終わってみなければ分からない内容だった。
しかし、このクラスは一発で形勢が変わってしまうところが面白いんです。
まさに、ツェーゲの劇的勝利で再びドイツへと王座を取り返した瞬間でした。

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