韓国人ママ友、ウヒョン君ママから激推しされた原作小説と漫画を読んでみました。
小説『花は舞い風は歌う』
私は韓国語がわからないので、ウヒョン君ママから言われた英語版を。
おもしろかった。
登場人物3人を軸に進むため、私は視点を変えて3回読みました。
漫画版でどう描かれるか気になり、そちらも読んでみました。
日本語版は使用エリア外で、私の端末からは閲覧出来なかったので英語版で。
↓興味がある方は…↓
ストーリーは公爵夫人が死ぬ瞬間から始まります。
夫の公爵は妻の最期につきそっており、18歳の一人息子は無表情にそれを眺めています。
死ぬ瞬間に育児放棄をしていたことを、非常に悔やむ公爵夫人。
話は、以下の3人を軸に進みます。
①無表情カタブツ寡黙夫(公爵)
完璧主義でスパルタな父親に育てられ、15歳から国境紛争や蛮族の征伐等に参戦している寡黙夫は、武勲を上げて家門を盛り立て領地をまとめることが最善だと考えています。
領主として非常に正しい。
②かまってちゃんお嬢妻(公爵夫人)
かまってちゃんお嬢妻の実家の姉は王家に嫁ぎ、裏工作に勤しむ腹黒策士な実兄は国の要職に就いています。
そんな策士な実家全員が末娘には優しく、甘やかしていたせいで、お嬢妻は頭がお花畑。
③父にそっくりな寡黙息子
母であるお嬢妻に育児放棄されて育っており、母親をいないものと考えています。
父である寡黙夫とそっくりに育ちます。
あらすじと設定
複数の国に囲まれたある国で、広い領地を持つ武門の公爵家の1人息子(カタブツ寡黙夫)と、歴代に複数の王妃を輩出し諜報や裏工作で恐れられる名門侯爵家の末娘(かまってちゃんお嬢妻)は、成人と同時に結婚し、後継者である息子がすぐ生まれます。
周りから見たら順調な貴族の結婚です。
しかし寡黙夫は多忙。
そしてお嬢妻は結婚と出産後、自分の存在価値に不安を持ち、育児放棄と鬱に。
自分の若さと知識を無駄にしていると不満を募らせます。
心を病んだり、寡黙旦那や家臣に当たり散らしたり、息子を無視したりで18年。
そんなお嬢妻は、息子の成人直前に病に倒れ、死ぬ瞬間に願います。
『母としてやり直したい』はぁ?今さら?
次の瞬間、お嬢妻は死ぬ3年前の朝に戻ります。
時間の逆行はお嬢妻にのみ起こります。
2度目のチャンス!死ぬまでの3年間を、息子の為に捧げる!とお嬢妻は決意します。
しかし育児放棄されていた寡黙息子は、なかなか心を開かない。
寡黙夫も『今さら母親ヅラか?』
空回りしながらも、少し周りを見るようになったお嬢妻は未来を変えられるか?
イチャイチャ要素も劇的な展開もなく、淡々と話は進みます。
政治的駆け引きや、茨の道で踏ん張っている周囲をよそに、お嬢妻は相変わらず泣いたりゴネたり…
ハッキリ言って、このお花畑お嬢妻に共感することが私には難しかった。
会話スキルが壊滅的な寡黙夫と、お花畑お嬢妻は出会いからしてすれ違っています。
家格で結婚を決める。
会話や交流がないまま結婚。
この夫婦はたまに話し合っても、根本的には解決しません。
冷静に見えて、実はネジが飛んでるタイプか?
こう言う奴はヤバい。寡黙夫。
まともに見える父もヤバいし、母は自己中だし、この息子は大丈夫か?
私は、ひたすら寡黙息子の心配をしながら読んでしまいました。
結局、私は本編では泣きませんでした。
ウヒョン君ママは本編で2回泣いたそうです。
寡黙夫は失脚直前に、脳内で回想中。
ラオウに通じる粘着質か…?
うん、同類だ。
外伝1『お嬢妻が死んだ後…』があり、お嬢妻に時間逆行がおこらなかった場合の死後、寡黙夫と寡黙息子のストーリーがあります。
実は元から狂っていた疑惑。
寡黙夫の暴走を止めようとする家臣達。
寡黙息子は家臣と父と板挟み。
その外伝で育児放棄されて育った寡黙息子が、人生で初めて感情を爆発させて怒るシーンで、私は泣きました
お嬢妻の肖像画を足蹴にします。
(その外伝で、何故お嬢妻が死に戻ったかが明らかになります)
外伝2は、寡黙夫とお嬢妻のイチャイチャ話で蛇足的、稲中死ね死ね団の一員である私にはイマイチ刺さりませんでした。
人は最善策を理屈で選びます。
しかし人を好きになるのは理屈ではない。
酔って本を読むと、涙腺が緩くなる。
ウヒョン君ママ、貴方の勝ちだ。
では魅惑の香港🇭🇰画像を…
朝5時の空港。
Cheers!