OD | 生きることに向いていない

生きることに向いていない

生きることに向いていない人の半生と独り言

「私と両親」の記事で

少し脱線したけど

自己紹介で書いた

オーバードーズについて

書いてみたいと思う

 

 

 

私が初めてODをしたのは

確か通信制高校に通っていた時

 

平日だけ一人暮らし中の

出来事だったと思う

 

 

 

ODという言葉や意味は

やる前から既に知っていた

 

死にたくてやる人がいることも

胃洗浄が苦しいということも

無駄な知識だけは豊富だった

 

 

 

週末しか実家に帰らない

生活になったので

心療内科の通院が月1になった

 

そんなこともあって

薬も1ヶ月分まとめて処方される

 

本来飲むべき量は1日1錠

 

1ヶ月分だと約30錠が

まとめて手に入る環境だった

 

 

 

何か嫌なことでも

あったのだろうか?

 

もうその時の心の内は

忘れてしまったが

10錠くらいまとめて

飲んだように記憶している

 

知らない間に

寝てしまっていた

 

起きると頭は痛いし

体は重い

 

ガラケーで時間を確認すると

かなりの時間が経過していた

 

重い体を引きずって

慌てて学校へ向かう準備をする

 

フラフラの体で

どうにか学校にたどり着き

授業を受けたと思う

 

そして帰宅後すぐに寝た

 

薬が完全に体から抜けきるまで

どれくらいの時間を要したのだろう?

 

数日かかって体調は

本調子に戻った

 

 

 

リストカットと違い

日常的にやることはなかった

 

ODをすると全身にダイレクトに

症状が現れるし

処方薬の数が限られていたから

 

でも本気で死のうと思った時の為に

飲み忘れを溜めたり

体調のいい日は薬を飲まないなどして

薬を溜め込んだ

 

一体どれだけ一気飲みすれば

死ねるのか?

さすがにそんな情報どこにもないし

誰も教えてくれない

 

とりあえず1ヶ月分溜め込んだ

 

 

 

ある日

本気で死のうと思った

 

溜めに溜め込んだ薬を

手当たり次第に開けて飲み進めた

 

でも途中で気持ち悪くなって

全部は飲めなかった

 

気持ち悪さも相まって

気絶するように寝た

 

落ちる寸前の記憶は

これで最後だ…

バイバイ私

お疲れさま私

そんなことを思った気がする

 

でも結局を目を覚ました

 

私が飲んだ薬の量は

致死量には到底

及ばなかったようだ

 

 

 

その後も何度も溜め込んでは

ODを繰り返す

 

ODをしながら
リストカットをするという
合わせ技をしたこともあった
 
薬を飲んでふわふわしているからか
普段よりも深く切れたし
血がドバドバと溢れ出す
あの感覚が快感になっていった
 
ODがハイペースになっていき
処方薬だけでは足りず
市販薬をまとめ買いしたこともあった
 
一人暮らしという環境からか
何度も繰り返した割に
一度も胃洗浄をすることはなかった
 
 
 
本当に死ねるなら安い物だが
本気で死ぬには山ほど薬が必要だ
 
ODはそんなに長い間
ハマりはしなかった
 
簡単には死ねないけど
リストカットの方が
手軽に私の心を満たしてくれた