めちゃくちゃストイックに仕事をする男がいた。
遊びにもいかず、他に趣味も持たず、
毎日2時間ほどの睡眠で、土日も正月もなく、
ただひたすらがむしゃらに、真面目にコツコツと、
仕事をこなしていた。
すばやく確実にプロの仕事をするものだから、
余計に仕事が集まってきて、
それで尚更眠る時間が削られていた。
会社が評価するとか認めるとか一切関係なかった。
そんな彼に、会社もまわりも甘えていた。
それでも彼は、文句も言わず、
体調不良だけを小声で訴えながら、
毎日毎夜、ただ仕事に励んだ。
精神的にもいつも張り詰めていて、
既に過労死していてもおかしくない状態だった。
ナポレオンは毎日3時間しか眠らなかったと言われているが、
彼はナポレオンを超えて眠らずに仕事をやり続けた。
そう、
人呼んで、
「下町のナポレオン」
それ、いいちこやん