丁度今のような時期なのでしょうか、暖かそうな日差しの下、カラフルな国旗がはためく国連ビルの前でポーズをとるホレス・シルバー。 考えてみるとブルーノートのジャケットでは陽の下で撮られた写真って鳩のサド・ジョーンズやジミー・スミスのHome Cookin'等で、そんなに多くはない。 ほとんどがトリミングされてたり、大胆なハサミが入ったりといったジャケットが多いので逆にこのようなスナップ写真は新鮮に思えます。 ホレス・シルバーの作品ですが、ひょっとしたら彼がジャズ界にいなかったらジャズの発展はなかったでしょうし、楽しいものではなかったかも知れません。 かの有名なジャズ・メッセンジャーの初期のリーダーで、The PreacherやSenor Blues等のヒット曲を世に送り出しています。 また、ケニー・ドーハム、ドナルド・バード、ハンク・モブレー、クリフォード・ジョーダン、アート・ファーマーなどもシルバーのグループで腕を磨いたともいえます。 このアルバムは「ファンクの宣教師」と呼ばれていたシルバーがそれまでのファンキー・ジャズ一辺倒だった曲作りに叙情性や変則小節を取り入れたりし始めた作品で、常に新しい試みを怠らなかったのは流石です。 国連ビルの前にたたずみ、前を見据えるシルバーの目に映っていたのは新しい曲作りのことでしょうか。 常にジャズ界をリードしていたシルバーの人気作です。 その後60年代に入ってブルー・ミッチェル、ジュニア・クックの強力なフロントを擁した鉄壁のクィンテットで良質なハード・バップの作品を続々と世に送り出し、70年に入るとコーラスやパーカッション、更にはストリングスまで取り入れたソウル・ジャズの世界を切り開くこととなります。 シルバーはまさにジャズ界をリードしていた「ジャズの宣教師」と言っても過言ではないでしょう。
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丁度今のような時期なのでしょうか、暖かそうな日差しの下、カラフルな国旗がはためく国連ビルの前でポーズをとるホレス・シルバー。 考えてみるとブルーノートのジャケットでは陽の下で撮られた写真って鳩のサド・ジョーンズやジミー・スミスのHome Cookin'等で、そんなに多くはない。 ほとんどがトリミングされてたり、大胆なハサミが入ったりといったジャケットが多いので逆にこのようなスナップ写真は新鮮に思えます。 ホレス・シルバーの作品ですが、ひょっとしたら彼がジャズ界にいなかったらジャズの発展はなかったでしょうし、楽しいものではなかったかも知れません。 かの有名なジャズ・メッセンジャーの初期のリーダーで、The PreacherやSenor Blues等のヒット曲を世に送り出しています。 また、ケニー・ドーハム、ドナルド・バード、ハンク・モブレー、クリフォード・ジョーダン、アート・ファーマーなどもシルバーのグループで腕を磨いたともいえます。 このアルバムは「ファンクの宣教師」と呼ばれていたシルバーがそれまでのファンキー・ジャズ一辺倒だった曲作りに叙情性や変則小節を取り入れたりし始めた作品で、常に新しい試みを怠らなかったのは流石です。 国連ビルの前にたたずみ、前を見据えるシルバーの目に映っていたのは新しい曲作りのことでしょうか。 常にジャズ界をリードしていたシルバーの人気作です。 その後60年代に入ってブルー・ミッチェル、ジュニア・クックの強力なフロントを擁した鉄壁のクィンテットで良質なハード・バップの作品を続々と世に送り出し、70年に入るとコーラスやパーカッション、更にはストリングスまで取り入れたソウル・ジャズの世界を切り開くこととなります。 シルバーはまさにジャズ界をリードしていた「ジャズの宣教師」と言っても過言ではないでしょう。
春一番も吹き、暖かく感じる日が増えてきました。 また、桜の蕾もポツポツと見受けれる一年で一番清々しいときもすぐそこまで来ているという感じです。 こういう時期は身も心も晴れやかに、明るくいきたいものです。 そういう意味ではレゲエっていうのは少し派手になりすぎるかも知れませんが、聴いているうちに身体が熱くなってくること間違いなしの音楽です。 聴きながら飲むお酒にしても度数の高めバーボンあたりをロックでとやるとご機嫌になれると思います。 バーニング・スピアというグループはいくつかのレーベルから高品質なレゲエを発表していますがこのジャック・ルビーのプロデュースした「マーカス・ガーヴェイ」という作品はレゲエの定番といっていい内容です。 レーベルのマンゴ・レコードはアイランド・レーベルの系列会社で、もともとピンク色やヤシの木で有名なアイランド・レーベルの設立者がジャマイカ出身ということもあり、ボブ・マーリーやジミー・クリフ等の作品も多数発表していました。 近年CD化され、違う作品とのカップリングでの再発売されていることもありますが「マーカス・ガーヴェィ」のジャケットからはレゲエの持つ荒々しさが聴こえてきそうな素晴らしいものです。 また、アイランド・レーベルのヤシの木に似たマンゴーのレーベルも眺めているだけでもわくわくしてきます。
一段と寒くなってきました。 そんな寒い日の午後は街角にある小さな喫茶店の木漏れ日の差す窓際の席で濃いコーヒーを味わってもの想いに更けるのもいいでしょう。 誰にでも喫茶店で恋人を待ったという経験がおありかと思いますが、このアルバムに収められている曲はすべてこのジャケットにピタリと当てはまる曲ばかりです。 もともとクリス・コナーはハスキーな声が特徴で、バラードを歌わせたら3本の指に入ると思っています。 このアルバムでは2曲のみですがドナルド・バードとケ二ー・バレルも参加しており、花を添えています。 残りの曲にもフィル・ウッズやボビー・ジャスパー等が素晴らしい演奏を聴かせてくれます。 さあ、暖かいコーヒーのお代わりは如何でしょうか。
久々の更新になります。 寒い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。 東北などでは雪に依る事故が発生する等例年にない寒さです。 さて、ドキッとするジャケットです。 単なる注射器なんですが、これはたぶん覚せい剤やマリファナ等を執る際に使用する注射器だと思われます。 間違っても日本では発売されそうもないジャケットですね。 ところが発売されたんです。 中身はといいますとスリー・ディグリーズ、オージェイズ、スタイリスティックス、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツのバック・バンドとして名をあげたMFSBの73年録音のダイナミックでポップなソウル・ジャズです。 彼らはフィラデルフィアの Sigma Sound Studioを拠点にポップでソウルフルなフィリー・ソウル・サウンドなる音を確立。 1曲目はカーティス・メイフィールド作の Freddie's Deadなるゴージャスなソウル・ジャズ。 たぶんジャケットのイメージだと思われます(フレディ君、薬を止めてたら死なずにすんだのに、とでも歌ってると思います)。 アルト・サックスのザック・ザカリーは安定した音を聴かせてくれますし、アンソニー・ジャクソン、ロニー・べィカーのファンク・ベースも乗りが良く、なんといってもドン・レナルドのストリング・アレンジが絶妙です。 また驚いたことにマイルス・ディビス・グループに参加してメジャーとなったギターのレジー・ルーカスが参加しています。 フィラデルフィア・インターナショナルからの当該デビュー作はCD化もされたようですから根気良く探せば出会えるかも知れません。 因みにMFSBは Mother Father Sister Brother の略です。
寒くなってきました。 寒い夜は鍋でもつついて。 音楽は熱くなるものを選んで。 スワンプ・ドッグなる黒人のグループ。 ださい帽子を被った太っちょのお兄さんが突っ立ってる何の変哲もない写真。 でも、色合いが非常にディープです。 グループ名が語るように南部の匂いがプンプンします。 丁度、タージ・マハールやジェシ・エド・ディビスのような感じで、都会的なセンスは見当たりません。 それでもビートルズのレディ・マドンナを取り上げており、ビートルズが歌うより様になっています。 発音が「レディ・マダナ」と聴こえ、それがまた格好いいのです。 A面ラスト曲は If It Hadn't Been For Slyという曲で、丁度ザ・ミーターズのような乗りの曲で、バックにずっと女性のあの時の喘ぎ声が流れます。 喘ぎが終わると4分の曲もクライマックスを迎えて終わります。 黒人にしては4分は短いような気もするのですが(笑)。 この曲だけでもこのレコードの価値があるといっても過言ではないと思います。 それにしてもクリームというレコード会社、聞いたことないですね。
秋です。 女心と秋の空。 確かにこの季節、天気は変わりやすい。 さっきまで晴れていたと思ってたら曇ってきたり。 運動会が多い、この季節、運動会が雨で流れてしまったり、砂埃の中を汗をかきながら走り回ったという記憶があります。 女心はやはり変わりやすいのでしょうか? そうあって欲しくないですね。 さて、モーズ・アリソンです。 バップの影響を受けたピアニストであり、作曲家。 その素朴で音数の少ない奏法は聴く人の心を和ませるに十分な魅力を持っており、弾き語りにおいて、彼の発するブルース・フィーリングにノックアウトされることでしょう。 特に南部ミシシッピーを歌ったファースト・アルバム「Back Country Suite」は抜群で、バックのベースとドラムスも絶妙のバッキングでサポートします。 ベン・シドランやトム・ウエイツがモーズから影響を受けたという話も頷けます。 また、ヴァン・モリソン、ピート・タウンゼント、ボニー・レィットなども彼の詩を取り上げています。 一度彼の作品を聴けば誰でも彼の不思議な魅力に心奪われる筈です。 彼の、特にプレスティッジでの諸作は秋の空とは違い、いつまでも経っても変わらない素朴な佳曲が並ぶ名作としていつまでも私たちの心を癒してくれます。 南部を襲ったハリケーンと洪水。 彼の歌曲がいつまでも無事に残っていることを祈っています。
「ベット・ミドラー」は置いてますか?と客から聞かれて「すみません。 ジャズとロックばっかりで、ポピュラーは置いてないんです」と答えてから、はて、ベット・ミドラーはポピュラー音楽になるんだろうか? と考えてしまった。 ポピュラー音楽というのは大衆的な歌曲、流行歌ということになり、ベット・ミドラーは当てはまるのかな、とも思ってしまった。 というのもベット・ミドラーは確かに歌手であると同時に女優でもある。 「ローズ」や「ビバリーヒルズバム」等多くの映画に主演、出演している。 もともとは「屋根の上のバイオリン弾き」にも出演していた舞台女優でもあったそうで、グラミー賞も過去数回獲得しているというから単にポピュラー音楽を歌う歌手という枠組みの中には収まりきらないすごい”歌手”な訳で。 ということで当店にはベット・ミドラーは残念ながらありません。 話が逸れてしまいましたが、ポピュラー音楽と対極にあるレコードを2枚。 後にグラム・ロックのヒーローとして華々しく取り上げられたマーク・ボランのデビュー作とセカンド。 当時はまだグループ名をTyrannosaurus Rex と名乗っていました。 因みにTyrannosaurus Rexというのは白亜紀後期に生存した、全長14メートルもあった地球上に存在した最強の肉食動物と言われています。その後、グループ名をT. Rexと簡略化し、音楽もポップで、シンプルなブギを基調とした「Electric Warrior/電気の武者」なるアルバムが大ヒット。 「ゲット・イット・オン」などは口ずさんでいました。 とはいえ、デビュー作とセカンドにはマーク・ボランの当時の思い等が凝縮された、音楽性はやはりシンプルですが、アコースティックでいて、当時の相棒、スティーブ・トゥックの醸し出す怪しげなパーカッションに乗って、呪文のようなマークのボーカルが聴くものを摩訶不思議な世界に誘ってくれます。 ジャケットからはストレートにそのような摩訶不思議なサウンドが聴こえてきそうで、これほどジャケットとサウンドがマッチするケースは珍しいのでないかと思います。 サード・アルバム、Unicornからはベース、ドラムス、ピアノなどが加わり、エレクトリック・サウンドへと、サウンドに変化が生まれます。 マーク・ボランがジョンズ・チルドレンなるバンドに在籍していたのはあまり知られていないことですが、マークが在籍していたときのアルバムはオフィシャルには存在していないようです。

ひどいジャケットを3枚。 左から「The Modern Jazz Quartet and The Oscar Peterson Trio at The Opera House」、「Iron Butterfly - Ball」、「Ian Carr's Nucleus - In Flagranti Delicto」。 MJQのジョン・ルイスの表情は本当に怖いものがあります。 ジャケットを眺めながら音楽を楽しむという気には全くなれません。 ジョン・ルイスの怖い顔は夢に出てきそうです。 絶対にジャケットはその辺に放り出して、流れてくる音楽に身を委ねるということになると思います。 もったいない話です。 Verveは素晴らしいジャケットのものも数多く出しているレーベルですから余計にがっくりです。 Iron ButterflyのBall もそうです。 つたない記憶ですが、昔、国内盤が発売されたとき、ジャケットはメンバーの写真だったと思うんですが。。。 このレコードジャケットを採用したレコード会社のセンスを疑ってしまいます。 Ian Carr's Nucleusも10秒以上眺める価値のないものじゃないでしょうか。 ジャケットが購買意欲を左右するとしたらレコード会社も真剣に取り組んでもらいたいと思いますね。 こうやって見ると黄色のジャケットの多いこと。。。
ブルー・ノート・レーベルには数多くの素晴らしいジャケットが存在し、有名なのが1500番台や4000番台のデザインを手がけたReid Miles(デザイン)/Francis Wolff(写真)のコンビですが、5000番台の10インチ盤当時にはまだReid Milesはブルーノートには入社していなくて、John HermansaderやPaul Bacon, プレイヤーのGil Melleがデザインを手がけていました。 特にGil Melleのデザインは幾何学的なものが多く、Reid Milesが文字をロゴ的に並べて独自のスタイルでブルーノートカラーを確立したのとは対照的です。 5000番台には Miles Davis vol.3(5040)やBud Powell(5041)等素晴らしいものが多いですが、中でも Wolff-MelleコンビのGigi Gryce-Clifford Brown Sextet (5048)は幼稚な絵、デザインでありながらすごいインパクトで迫ってきます。 残念ながら小生の所有するレコード・ジャケットはブラウンのところがウォーターダメージで傷んでいますが、十分満足で、眺めているだけで音が聴こえてきそうです。
