「…そうか。ではその続きを話そう。」

ラァはグノームから聞いたことを話した。カルミは時々険しい顔になりながら話を聞いていた。

「我々一族は一人の男に集められたんだ。名前はプロックといったと思う。そいつに『世界を救えるのはあなた達だけなんです』っていわれてな。で集まったんだ。」

「それで…?」

「一族の力を、全員分の寿命を使い切るつもりでアワースキップを使ったんだ。俺は制御が下手で寿命を全部使い切れずに生き残っちまったけどな。」

「ってことは他のみんなは?」

「死んだ。綺麗サッパリ死んじまったよ。」

「…。」
「君も一族だというのか…?」

グノームの知り合いの男。名前をカルミといった。

「はじめまして。ラァ・ジエーっていいます。」

「ジエー?ってことはスーさんところの息子さんか。」

「父を知ってるんですか?」

「あぁ、1回だけ会った事がある。そういえば君のことも聞かれたよ。」

「そうですか…」

「さて、グノームから話は聞いてあるんだろ?どこまで聞いた?」
グノームの村へ連れて行ってもらった。この辺りにはヒールフィールドという地名があったが、今ではデニアールという名前に変わっていた。

「この町は元々『グランノア』という地名がついていたんだが、魔獣をつれてきた大悪人の名前とあれば変えないといけないだろう。」

「魔獣を連れてきた?」

「まぁこれも古い話になるからわかんないけど、ノアっていうやつらが上の世界から魔獣と一緒にやってきて、世界を混乱に陥れたんだ。」

「へぇー!そんな話があったとは…」

「そこで活躍したのがこの世界にいる『時間をとばせる一族』なんだよね。」

「アワースキップ…」

「ん?」

「その『時間をとばす』ってやつ、アワースキップっていうんです。」

「そうなのか?まぁいい、一時、一族が消えて、魔獣が暴れまわる時代が続いたんだ。俺の生まれるときぐらいかな。その魔獣を消えたと思われた一族が数百年後にとばしたんだよ。」

「え?」

「数十人だったかなぁ、一度に集まって…なんでも、ノアって奴の仲間が一族を集めたって話もあるけどな。それで…」

「それで?」

「あぁ、あとは一族の奴から聞けばいい。ここにいる。」