ラァはしばらく歩いた。ほとんど知ってる村は廃墟になっており、モンスターの被害のすさまじさを肌で感じた。

そんな中、一人の旅人に出会う。

「どうしたんだい?こんなところで。」

「村を探しているんです。」

「村…?ここら辺には何にもないぞ。」

「そうですか…」

「というよりもどうやってここへ来たんだ?」

「過去からやってきました。」

「過去…?」

「いえ、信じてはいただけないと思いますが…」

「いや、信じるさ。そういう術を使う知り合いがいる。」

「ホントですか!?」

まさか一族の足どりがつかめるとは思わなかった。

「俺はグノーム。このあたりにあるという一族の集落を探していたんだ。」
「キチジ上手くやってるかなぁ。」

海上基地「ハコブネ」に数名のノア・クルーズがいた。ほとんどの者が任務に出ている状態だ。

「上手くやれんようではメンバーには入れない。」

「そうかなぁ、初仕事でしょ?俺でさえ殺すことにはためらいがあったよ?」

ためらいがあったと話す少年…ガドは、入団のときにアクマに憑かれた人間の生首を持ってきたぐらいだから、そんなにためらってはいなかったのかもしれない。

「大丈夫。あいつはアクマに対してだけでなく、人間に対しても無常になれる。そういう目をしている。」

「ふぅん。」

ガドは分かったような声を上げた。

「ねぇルベン、せっかくだからまた創始者ノアの話をしてよ。」

ルベンはノア・クルーズ創立以来の中心メンバーだ。創立時のメンバーで残っているのはルベンとシメオンぐらいで、あとはみんな死んでしまった。

「死んだわけじゃない。魔獣と一緒に下の世界へ行ったのさ。」

「地獄ってことでしょ?」

「違う違う。お前『2世界説』を信じないのに良くメンバーになれたな。」

「まぁ俺が入ったのも結構最近だしね。」
ラァは約40年後に飛ばされてはいるのだが、いまいち実感が湧かなかった。魔物はまだ生きているのかも定かではない。

ただ、このままでは何の情報も得られないので、旅に出ることにした。

2日後に村の跡地のような、廃墟に辿り着いた。

「これもあのモンスターの仕業…?」

モンスターはまだ生きているのだろうか?とりあえずその日は廃墟で寝ることにし、次の日に備えた。