バルダックの魔法アイテムは効果抜群だった。効果抜群すぎてアムネスティの体に力が入らない状態となってしまったので魔法アイテムの専門家を訪ねることにした。

「ハロン魔法事務所のラスターって奴なんだけど、あいつの作る魔法アイテムは俺の師匠の大魔法使いシアンでさえ一目おいているんだ。」

バルダックは歩きながら話をする。

「…そんなすごい人と知り合いなの?」
「体の節々が痛いわ~。」

ドリーが学校から家に帰るとアムネスティがうなっていた。

「あれ?仕事は?」

「今日は午前のみの勤務なんだってさ。」

バルダックは恐らく1日家にいるのだろう。寝癖が暴走している。

「あ、じゃあゲンマの店で何か癒やしグッズ買って来ようか?」

「帰りに寄って買ってみたんだけど思ったより効果無くって。」

「女性用の買っても戦士の疲労は癒せないだろ。」

「…うるさいわね。男性用の使うともう女には戻れない気がして…」

「はいはい。じゃあちょっと見方を変えて魔法アイテムを使ったらどうだ?ゲンマの店では置いてないようなちょっと専門的なやつ。」

「それってあんたが作ったやつじゃないでしょうね?」
次にヘザーが前に出た。

「我々の戦士団は大人数で挑んだ。しかし魔技を使うハーピー、サンダーオーク、及び巨大モンスターのドラゴンに苦戦し、撤退した。」

「そっかー、ドラゴンも出るのかー!」

バルダックは何かめんどくさそうにそう言った。

「ドラゴン…てあの?」

キビは何となく尋ねてみた。

「そりゃそうだろ。北の方には当然のようにいるんだから。」

ドラゴン…体長10メートルは超えると言われる巨大モンスター。南方ではドラゴンを小型にした様な「コドラ」という魔物が生息するが、それでも体長2メートルは超えない。魔技は使えないが、炎を吐く。通常人間が5人がかりでも倒すのがやっとという。

誰もが知ってる魔物ではあるが、実際にお目にかかれる機会は少ない。

「額が弱点だったりする?」

「それはクマだって。」