ザックは契約者を探した。

「おい、本当だろうな?」

ザックはアルジに問いかけてみた。

「何がだ?」

「悪魔と契約した奴を殺さずに済ます方法だよ!」

「あぁ、さっきも言った通りだ。悪魔を私が食らう。そうすることによりそいつは契約から解放される。」

アルジには他の悪魔を食らうことにより、力を増幅させる能力があるらしい。

「あいつだ。あそこにいる大男がそうだ。」
牢獄の中、ゲイリーは再び妖精と出会った。

「おぉ、また会ったな。」

「あら、この間会った時と部屋の中が全く変わってないじゃない。」

確かに部屋が木製になった意外は何も変わらず薄汚れたベッドと便器があるだけだった。

「でもこれはこれで気にいってるんだぜ?」

「ダメよダメダメ。例えばトイレを個室にするとか、もっと部屋らしい部屋に変えなさいよ。」

「何で?」

「何でも!ほら、早速実行!」

仕方なく妖精に言われた通り、トイレを個室に。ついでにベッドと便器を新しいものに変えた。

「部屋らしくなってきたわね。ねぇ、この力、もっと他に使ってみたいと思わない?」
工場を抜け出すと再び声がした。

「抜け出せたか?」

聞き覚えのある声だった。

「アクイか?」

「今は別の場所にいる。俺の『サンダーガン』の技の一つ『電波』でお前に話しかけている。」

「便利だなぁ。」

「ただお前の声を聞くのにはまた別の技が必要でな。あまり長時間の会話はできない。」

「なぁ、お前の言っていた事ってホントなのか?」

通信はそこで途絶えた。