ノアは3日3晩図書館に居続けた。そして仮説と検討を重ねるごとに、ガルハルナの正体に一番近いものが判明した。

「悪魔・・・?」

悪魔。正体は明らかにされていないが、人間と契約し、能力を与えるのと引き換えに、死後の魂を自分のものにするという生き物。

だが今回のように人間の皮膚が変色すると言う事例は・・・

「それはガルハルナがランクが高い悪魔だからだ。」

後ろから声をかけられる。振り向くとそこに人はいなかった。

「私の名は『アルジ』。ガルハルナがこの世界に干渉してる今、私の力が必要だ。」

声だけが頭に鳴り響く。

「私と契約しろ。そしてガルハルナを倒すんだ。」

「倒すってどういうことだ?」

「私がガルハルナを喰らい、この世から消滅させる。」

「バカ、ミッドと契約してるんだぞ?あいつがどうなるか分からないじゃないか?」

「それは大丈夫だ。あいつとは対を成す聖なる存在の私ならばミッドも無事救い出せる。」

「なんか理由にはなってないが・・・分かった。とりあえず契約しよう。」
次にノアがミッドに会ったときには手の色が変色していた。

「お、おい、大丈夫なのか?」

「わかんね。ガルハルナに聞いたらこんなこと初めてだって。」

ノアはミッドと分かれた後、すぐさま図書館へ向かった。
「何?俺の契約を無効にするだって?」

「あぁ、俺にはそういう能力が備わっている。」

大男にザックは話かけてみた。大男は見ず知らずの自分を警戒しているようだ。

「バカ言え、変わりに超能力が使えるようになったんだぞ?俺はこのままでいい。」

「…。」

まさか断られるとは思わなかった。自分だったらとっととアルジとの契約を破棄したいと思うのに。

「どうするアルジ?」

「力ずくで言うこと聞かせるしかないだろ?お前にはこのアルジがついている。」

「…。」

「その代わり、お前の超能力をくれよ!」

大男が拳を叩きつけてきた。戦闘開始だ。