「そうか…あんたが創造主か…」

ジェフは料理を作って、男に出した。

「私は研究に失敗して、もうすぐ死ぬことになる。」

「なんでだ?また新しく機械の体を作ればいいだけじゃないか?」

「ふふっ、もう作れるだけの元気は無いよ。」

男は体つきは若々しくみえるが、動きは老人のように遅かった。

「ナツ…安藤…いや、今はジェフか。」

「安心しろよ。もう今更あんたに復讐しようなんて考えちゃいないよ。」

「そうか。研究所が破壊されてもう100年近く経つんじゃないか?」

「そうだな。」

男はスープをすすった。

「実は俺の研究を引き継いでる奴がいてな。」

「そうなのか?」

「今度はちゃんと不老不死になったらしい。」

「そうか…。」

「俺が死んだら、お前の次に長生きの奴になると思うから、一度会いに行ってみるといい。」

「わかった。」

男はいつの間にか動かなくなっていた。

体を見てみると機械の体は既にさび付いており、腐食が始まっていた。

「一度会いに行ってみるか。」
不老不死の男はナツの亡骸からサイボーグを生み出した。しかし、魔法はすでに使えなくなっていた。

「何ということだ。これでは蘇らせた意味が無いではないか。」

「ドウシマス?創造主サマ…」

「仕方が無い。このサイボーグはお前の元に預ける。」

「ワカリマシタ。」

「不老不死には魔法が必要不可欠なんだ…」

そういって、不老不死の男は部屋にこもってしまった。
「下の世界??」

ルベンは分からなくなった。

「そうだ。この本には『世界は上の世界、下の世界に分かれる』とかいてある。」

ノアは答えた。

「その話、本当なのか?」

「本当らしい。そしてミッドガルハルナの強大なエネルギーによって2つの世界がいま繋がっているらしい。」

「どこに繋がってるんだよ?」

「これから見せる。そのために海へ出るんだ。」

「海?」

「繋ぎ目は海上にある。そこにおびき寄せられればミッドガルハルナを異世界へと葬り去ることが出来る。」

「異世界…。」

みんながにわかに信じられないようである。

「見れば分かる。とにかくもう、これしか方法は無い!」

ノアはみんなに船を見せた。それはもはや、船というよりは、海上要塞に近い。

「この船は『ハコブネ』と名づけた!行くぞ!」