ニューヨークで掃除が無料
ただし、家の中をカメラで撮影します
ニューヨークで、AI企業が無料の掃除や料理サービスを始めています。
利用者は料金を払いません。
その代わり、作業員は帽子にカメラを付け、家庭内での作業を撮影します。
目的は、将来の家庭用ロボットを訓練するためです。
ロボットが掃除や料理をするには、人間がどのように手を動かすかを学ぶ必要があります。
皿を持つ。
スポンジを握る。
蛇口をひねる。
棚から物を出す。
こうした現実の動作を、大量に記録するのです。
企業は集めた映像を匿名化し、AI企業やロボット企業へ販売する計画です。
利用者は無料の掃除を受け取る。
企業は家庭内データを受け取る。
これは無料サービスというより、データとの交換取引です。
家庭内の映像には、多くの個人情報が含まれます。
郵便物。
家族写真。
薬。
子ども。
来客。
生活時間。
間取り。
利用者が気づかない情報まで映る可能性があります。
企業側は、
「WebサイトやSNSも利用者のデータを集めている。こちらは無料サービスという対価を提供しているため、より正直な取引だ」
と説明しています。
確かに、利用者が十分な説明を受けて自由に選べるなら、一つの取引方法ではあります。
しかし、掃除は一度で終わります。
データは何度でも利用できます。
今後、無料サービス、割引、ポイントなどの見返りとして、利用者が個人データを提供するサービスは増えていくでしょう。
大切なのは、無料という言葉だけで判断しないことです。
何を撮られるのか。
誰に渡るのか。
削除できるのか。
将来何に使われるのか。
そこまで確認する必要があります。
そのサービス、無料?
いやいや、情報がダダ漏れでしょう。
タダではなく、ダダ漏れ。
お後がよろしいようで。