アストンマーティンF1、113年の看板とBスペックの夢
アストンマーティン。
名前だけ聞くと、ものすごく強そうです。
英国の老舗ブランド。
高級車。
007。
グリーンのマシン。
アロンソ。
ニューウェイ。
そしてホンダ。
これだけ並べると、もう勝ちそうです。
でも、F1は名前で走るわけではありません。
走るのはマシン。
速いかどうかはラップタイム。
歴史が長くても、タイムが遅ければ後方です。
アストンマーティンは1913年創業の老舗ブランドです。
しかし、F1での歴史はずっと連続しているわけではありません。
1959年、1960年にF1へ参戦しましたが、当時は苦戦。
その後、長い空白がありました。
現在のアストンマーティンF1チームは、ジョーダンGPを源流とするチームです。
ジョーダン。
フォースインディア。
レーシングポイント。
そして、アストンマーティン。
つまり、ブランドはアストンマーティンですが、チームの血筋はシルバーストンの中堅チームです。
看板は老舗。
でも、F1では再建中。
ここが面白いところです。
近年のドライバーを見ると、2021年と2022年はセバスチャン・ベッテルとランス・ストロール。
そして2023年からは、フェルナンド・アロンソとストロールの体制になりました。
アロンソが来たことで、チームへの期待は一気に上がりました。
実際、2023年序盤は表彰台も多く、
「アストン、ついに来たか」
と思わせる勢いがありました。
でも、その後は開発競争で苦しくなりました。
F1は本当に厳しいです。
一瞬速くても、他チームが進化すればすぐに置いていかれます。
そして2026年からは、Honda/HRCとのワークス体制。
ここでまた期待が高まります。
アロンソがいる。
ニューウェイがいる。
ホンダがいる。
物語としては完璧です。
でも、F1は物語では勝てません。
必要なのは、ラップタイムです。
ここで出てくるのが、HRCのBスペック、あるいはBエンジン案の報道です。
もちろん、これは現時点では公式発表ではなく、報道・噂レベルとして扱うべきです。
ただ、もし本当にBスペックが投入されるなら、苦しい状況を変えるきっかけになるかもしれません。
一方で、Bスペックが必要ということは、Aスペックが苦しいということでもあります。
薬があるのは安心です。
でも、薬を飲むほど体調が悪いということでもあります。
アストンマーティンF1の難しさは、ここにあります。
ブランドの歴史は長い。
ドライバーも強い。
ホンダとのワークス体制もある。
ニューウェイもいる。
でも、結果が出なければ意味がない。
F1では、看板の重さより、1周の速さです。
アストンマーティンは、113年級の老舗ブランドです。
しかしF1では、まだ再建途上のチームです。
Bスペックが本当に転機になるのか。
それとも、B級の言い訳になってしまうのか。
ここからが本当の勝負です。
アストンマーティン、113年の看板は重い。
でもF1では、歴史よりラップタイム。
おあとがよろしいようで。