白い犬が人間になったら、かえって人間が面倒だった話

『元犬』という古典落語は、とてもかわいらしい噺に見えて、実は人間批評でもあります。

白い犬が人間になりたがる。
それだけ聞くと夢のある話です。
でも、いざ人間になってみると、働く、気をつかう、愛想笑いをする、世間体を気にする。
犬のほうが正直でよかったのでは、と思えてきます。

古典落語は昔の噺ですが、こういうところは今でもよく分かる。
人間の面倒くささは、江戸でも今でもあまり変わらないのかもしれません。