ツイッターなどを見ると、未だに菅直人を支持する声があります。
真剣に脱原発を考える人はこのような人を見切ることも必要です。
脱原発が支持を得られない理由のひとつとして「脱原発派の人は政治に無知な人が多い」ことがあります。

人権侵害救済法案(人権擁護法案)をご存知でしょうか?
人権侵害救済法案が成立した場合は脱原発デモすらできなくなる可能性があります。
人権侵害救済法案は意図的に「差別」の定義をあやふやにしているため、政府に都合の悪いことは難癖をつければ「差別」にできるのです。
この法案が成立した場合、ネットも規制対象なので事実上の終わりです。
無責任に菅直人を支持している人たちはこういう危険な法案を知っているのでしょうか?

民主党の代表選で野田佳彦が新代表に選ばれました。
マスコミが散々持ち上げた前原誠司は決選投票にも残れませんでした。
今回の代表選を見ても、マスコミというものが正しくない情報ばかりを流していることが分かります。

さて、脱原発派の人たちは「候補者に脱原発の候補がいない」と思っていたはずです。
それは当然で、民主党はそもそも原発を推進している政党です。
なので、菅直人のような思いつき発言でないかぎりは「脱原発」という言葉が出てくるはずはないのです。

本題ですが、野田佳彦はかなり高い確率で原発の再稼動に舵を切ります。
野田佳彦は菅直人と違って電力事情や経済を理解しています。
年内には再稼動する原発が出てくるでしょう。

では、脱原発を目指すにはどうすればいいでしょうか?
もう短期的な脱原発は無理だと理解したはずなので、少し長期的に見る必要があります。

となると、次の選挙です。
解散がなかった場合、衆参ダブル選挙となります。
一番民意を響かせることができる状況が少なくとも2年後にはやってきます。

それまでに私たちは脱原発の議員・候補を成長させなければいけません。
共産党の議席を伸ばして公明党以上の議席を獲得できれば、キャスティングボードを握ることも可能です。
(間違えても、みんなの党のような「エセ脱原発」を応援してはいけません)

少なくとも、状況が大きく変わって今までの脱原発の行動では効果がもう上がりません。
少し長期的に考えていかないといけない状況なのです。
脱原発肯定40%、否定47%=7割が「来年までに衆院選」-時事世論調査

上記の記事は2011年08月12日の記事です。
脱原発に「否定」の人が「賛成」の人を上回っています。

先に行っておきますが、この結果について「時事通信に東電や原発推進派の毒が回った」と言っている人はもう救いようがありません。
時事通信は支持率調査や世論調査では正確な数字を出す方です。
少なくとも、朝日や毎日よりは信頼性の高いのです。

自分に都合の悪い情報をシャットアウトする姿勢は、それこそ東電と一緒です。

脱原発のカギは一般の人たちなのです。
時事通信の調査は一般の人の考えを教えてくれ、世論は「脱原発」というものに疑問を感じ始めています。

だからこそ、サウンドデモのような自己満足の行動を止めてやり方を再考すべきなのです。
フジ抗議デモ、皆さんは何らかの形で見たでしょうか?
デモの内容に共感できない人もいると思いますが、デモとしてはかなり完成されていました。
(街宣車は非常に邪魔でしたが…)

フジ抗議デモが成功した理由は「シュプレヒコールに徹した」ことです。
これがデモの基本であり、全てなのです。

デモというのは一般の人に見てもらうことが重要になります。
ですが、一般の人は注視してくれることはまずないのです。
目に入るのは数秒間なのです。
そこで伝えられるかどうかなのです。

数秒間でデモの内容を伝えるにはシュプレヒコールが一番有効です。
短いフレーズを多くの人が叫ぶというのは伝えるには最も適した手段なのです。

しかし、脱原発のデモでは「サウンドデモ」が目立ちます。
ですが、サウンドデモは逆効果になることがしばしばあります。

サウンドデモはその名のとおり、ドラムなどの楽器で音を鳴らして行進します。
そのため、シュプレヒコールのみのデモと違ってメッセージ性が著しく低下します。
また、一般の人からは五月蝿いために嫌われるタイプのデモです。

そもそも、サウンドデモというのは注目を集めることに重点を置いたデモのやり方です。
また、ストレス発散といった『デモ参加者本位』のデモ手法なのです。
常識的に考えれば、爆音鳴らしながら何か言われても聞き取りづらいです。

9月11日に脱原発のサウンドデモが各地で行われるようですが、あえて断言します。
「サウンドデモならやらない方がいい」

フジ抗議デモから学んでほしい。
騒いでいるだけでは何も変わらない。
脱原発派の人の多くは「原発の即停止」を求めています。
ですが、これは絶対に無理です。

現在は停止した原発の発電量分を補うために火力発電がフル稼働しています。
しかし、火力発電所はフル稼働を続けると故障する可能性が出てきます。
火力発電所は基本的に電気需要の少ない夜は休ませるものなのです。
(火力発電所は原子力発電所と違って、運転・停止の切替えは比較的早く可能)

火力発電所の構造を知らない人は「原発の替わりに火力発電所をフルで動かせばいい」と言いますが、これは非常に短絡的な考えです。
現に今日時点で数箇所の火力発電所が異常を起こし、停止しています。
すると、当然ながら発電量は減ります。
何故か「火力発電所は故障しない」という前提の人が多いのです。

現在、自然エネルギーによる発電量は残念ながら雀の涙です。
火力発電所や原子力発電所には到底敵いません。
電気需要を考えると、原発の即停止は不可能なのです。

本当に脱原発をしたいのなら、順次的脱原発に標準を定めるべきです。
ドイツのような長期プランこそが一番確実な脱原発です。