前回は私の出所後についた書きました。

今、当時の事を考えたらよくここまでこれたな!

って感じます。

 

 

長い拘禁生活から抜け出して社会生活に

馴染むと言う事はキツイ事でした。

 

 

そして、自分がブレない様にする為には

無駄な物事を減らす事が大切になってきます。

 

 

出所後はそんな風に手探りでやっていました。

 

 

先生からの言葉は嬉しかった

 

 

私は精神科に通っています。

 

私自身、特に先生に話をする事もないので

薬だけを貰いに行っているといった感じです。

 

 

つい先日の受診の際にいつも通り

 

最近はどうですか?→【なんとなく疲れます

悪い事はしてませんか?→【してません】

 

もし悪い人が近寄ってきたら

警察に言ったりしてくださいね。→【はい】

 

 

 

こんな感じで質問に答えた後に先生から

 

 

『今、話題になってるけど、刑務所では

大丈夫だったのかな?』

(恐らく、刑務官の暴言や暴行の事です)

 

 

 

私 『私は全然大丈夫でしたよ!女子刑務所

はそういうのはないと思います。

男の刑務所はあるみたいですけど』

 

 

Dr.『そっか。それならよかった!

刑務官は今のあたなを見たら喜ぶね。

頑張ってるから。先生も嬉しいよ。本当に。』

 

 

この言葉を聞いて

 

 

いつも、あまり感情を出さない先生なだけに

嬉しさが込み上げてきました。

 

 

それと同時に刑務官の事も思い出しました。

 

 

まるで我が子を見るかの様にいつも

私に話をかけてきていた刑務官が懐かしく

思います。

 

 

ある日刑務官に

『◯◯番、独居どうや?』と声をかけられ

ました。

 

 

当時は仲の良かった年上の人と2人部屋で

凄く充実していたし、私は1人が嫌だったので

『無理です!』と答えました。

 

 

そしたら刑務官が

『ずっと一緒なら◯◯番に迷惑かかるやろ。

本当は◯◯番(私)は独居の時期なんやで』と

少し困った顔をしながらも

 

 

内心は『しょうがないなぁ、、』って雰囲気

でした。

 

 

私は刑務作業は優秀ではなかったけど

担当の刑務官からは可愛がられていた

様に自覚しています。

 

 

担当の刑務官がよかったのも

「更生」のきっかけになった気がします。

 

 

思い返せば私は人に恵まれていました。

 

しかし、自分の固定概念や拘りが強くて

素直さに欠けていたから気づけなかった。

そんな事が沢山ありました。

 

 

きっと誰に何を言われても自分が失敗して

辛い思いや悔しい思いをしないと

気づけないタイプでした。

 

今でもですが笑

 

 

子供の問題

 

 

ある日、小学校5年生(10歳)の息子の

カバンに一万円が入っていました。

 

 

事情を聞くと『友達にもらった』と、、。

 

 

友達のTくんは、おじぃーちゃんの小銭を

抜き取る事から親のお金を抜き取るまで

発展していったそうです。

 

 

そして息子は奢ってくれるTくんに

断ったりしてはいたものの、『いいから

買ってあげるよ』の押しに、買ってもらったり

していたそうです。

 

そして時にはT君が買い物をして出た

数百円のおつりを何回も、もらってしまって

いたそうです。

 

 

数百円の時もあれば、千円の時もあった

そうです。

 

 

 

私はとりあえず、カバンに入っていた

一万円を返しに行きました。

 

 

祖父母しか在宅しておらず、お母さんや

お父さんが仕事で不在だった為

お金は返金し、電話番号を

書いた紙を渡してきました。

 

 

後日、お母さんから連絡がきて何度か

メールをやりとりしましたが

 

今回の件についてメールのやりとりだけ

では伝わりにくい事もある為日曜日に

会う事になりました。

 

 

私は息子に聞きました。

 

・『奢って』って自分から言ったか?

・お金を持ってきてって言ったか?

・おやつを買えているTくんに買って

欲しい様な素ぶりはしたか?

 

何点か質問しました。

 

 

その結果、息子は『誘惑に弱く、断るけど

しつこさに負けてしまうタイプ』なのでは

ないかと推測しました。

 

 

私は息子にこう言いました。

 

『ねぇー、◯◯(息子)

今回ママは怒ると言うより

嘘をつかず素直に話をして欲しいと思っている。

もし、◯◯(息子)が断ってもしつこく言ってくる友達からは一旦、離れる勇気を持って欲しい

と思っているよ。

 

◯◯(息子)はお金を受け取る事を拒否したら

嫌われるって思ったりしてるみたいだけど、それは逆だよ。

断る事が本当の友達なんだよ。』と。

 

 

息子は一万円の件もTくんに

「いらない」と言っても

 

「持ってってくれないと親にバレる」と言われ

今回、一万円をもらったそうです。

 

でもそれを私が見つけたから、バレた。

 

 

息子からしたら、バレてしまいTくんが

親に怒られてしまう悲しさと

 

友達として隠しきれなかったから

 

友情が壊れてしまうのではないか

という不安があるそうです。

 

 

私は息子にもう一つ言いました。

 

『◯◯(息子)、今回はバレてしまったけど

いつかバレてしまう様な事を続けていたら

勉強も少年団やバスケクラブに行っても

上手くいかなくなるんだよ。

なぜかわかる?」

 

 

息子『繋がってくるから』

 

私『そうだね。繋がってきて上手くいく

練習や特訓をしても上達しなくなるね。

だから、素直になる練習も必要なんだよ。

YES/NOをハッキリ言える様に頑張ろね。

そして、T君がお母さんのお金では足りなくて

お店の物を盗む様になったらどう?

だから、きちんと断るパワーを付けようね」

 

と伝えました。

 

 

まさか、息子が!

と言う状態になりましたが

 

 

今私に出来る事は息子に断る勇気や

『友達』の

意味合いを教えていく事かなと考えています。

 

そして失敗もさせる事。

 

 

年代が変われば問題も変わります。

 

それにきちんとした対応が出来る様に

私自身、ブラッシュアップしていきたいと

考えています。

 

 

息子は今回、10歳と言う小さい体と小さい頭で

息子なりに悩み、沢山泣きました。

日頃の疲れも重なり

 

その結果『胃腸炎』になりました。

 

息子にとって、良い経験になったと

思います。

 

 

日曜日にTくんのお母さんに会います。

 

 

一万円発覚までに前兆もありました。

 

その事についても次回のブログに

書きたいと思います。

 

 

最後に、、、

 

 

犯罪者が突然事件を起こす訳では

ありません。

 

段階を踏んで犯罪に進むと考えています。

 

きっかけ、タイミングは人それぞれ違います

 

本人が自覚できる様にきっかけ作りが

出来る仕事がしたい!

 

そして『生きづらさ』や『依存症』で

悩む人の力になりたい気持ちは

変わりません。

 

 

 

受験票が届きました!

 

 

その為に、少しずつコツコツと

頑張っていきたいと思います。

 

 

 

今日も読んで頂きありがとうございます😊