前回はブログをお休みしました。

勉強も講義を聞いてテキストを読み

問題を解くといった形で取り組んでいます。




前々回は自分の小学校の頃の話と

今の彼の状況を書いてきました。



クラス全員の無視



小学校3年生の頃に髪型の事で

男の子にあだ名を付けられた事が

あります。



「ウォーズマン」



当時オカッパの様な髪型だったんだと

思います。(記憶が曖昧です)



そして、ふざけて髪の毛にガムテープを

付けられた事があります。



ガムテープと共に抜けた髪の毛。



物凄い悲しい気持ちでした。



もちろんやった子は「悪気はない」



ですが、ふざけたつもりが相手を傷付ける

事まではわからなかったのだと



今だから考えられますが、 

当時はそんな事は

考えられず、ただただ悲しかったです。



そして小学校5年生の時



初めて経験したクラス全員の無視。



最初は二人くらいは話をしてくれる子は

いたのですが、その子達も話をしてくれなく

なり、とうとう一人になってしまいました。



小学校5年生の私は初めて


『死にたい』と思った辛い出来事でした。



なぜ無視をされているのかもわからない。




親や担任の先生に相談しても真剣に

取り扱ってくれなかった事も

重なり悲しかったです。



その反面、2つ上の姉は友達と仲が良く

とても上手くいっている様に見え、「羨ましい」と思っていました。



私より容量も良く、頭が良い。

そして切り替えがうまかったのかな?

と思います。


そういう小さなズレや違和感が気づかない

うちに蓄積されていったのかもしれません。




すぐに信用は取り戻せない



私は今回、彼が出所してくる前日に

電報を打っています。


「一緒に住む気はないです」と。




出所した彼と電話で話をした時に

その事も伝えていますし、彼も

「何年後かわからないけど認めて貰える

様に頑張るから」と言っていました。



彼は出所してから一旦、出張に行って

います。



2か月程で地元に戻ってきていますが


その時は知り合いの空いている部屋に

寝泊まりをしていました。

※空いている部屋とは彼の後輩が

出稼ぎに行ってしばらく戻らない部屋に

住ませてもらっています。



「好きだから一緒にいたい」気持ちが

強過ぎて、一緒に過ごしたがりました。



寂しがり屋なのもあると思います。



私はどちらかと言うと前は彼と同じ

でしたが、今は仕事と自分と育児で

精一杯です。



「好きだから一緒に居たい」と言うよりも

気持ちに余裕がないので、次の日の仕事を

考えたりしたら

『早く寝よう!』とか


「子供が寝たらちょっとだけ勉強しよう』

とか自分なりに予定を立てます。



私は会いたがる彼に



「明日仕事だけど、子供が寝たら

ちょっと勉強しようと思ってるんだ」と

伝えても



「勉強の邪魔しないから。」


「○○が助かる様に茶碗洗いもするから」



と言ってどうにかこうにか一緒に過ごせる

様にアピールしてきます。



でも私は

「いやいや、そういう事よりも

誰かがいたら勉強に集中できないからさ」

と言うと



「俺、うるさくしないから。」と。



そもそも相手が誰であっても

気が散ります。


1人の空間で集中しないと頭に入らない

タイプなので、その事も伝えていますが



「一緒に居たい」が強すぎて

聞き分けがない状態が続きました。




そんな聞き分けのない、彼にイライラも

蓄積されていました。



一緒に居たい彼

あまり一緒に過ごす気が起きない私



ある日、喧嘩をしました。


考え方のズレです。



「いつになったら一緒に住めるの?」



『捕まる前は○月頃、

一緒に暮らそうねって言ってたじゃん。』



そんな彼にイライラして


『捕まる前の話は今も適用される

るんですか?』と聞きました。



そうするとショックを受けたみたいで

凹んでいました。



そんな姿を見て私はイライラしました。



出所してまだ3ヶ月で何を認めてもらおうと

思っているんだ?と強く思い



『電報は見ていないの?

あの気持ちのまま私は変わらないよ。


何のためにあなたが服役中に耐えてきたか

わかりますか?

会いに行ける所を会いに行かなかった理由

わかりますか?


会いたい気持ちを我慢していた事や

どんな気持ちで身元引受人を辞退したか

わかりますか?


嫌いだったら出所しても会わないし

カウンセリングだって受けません。

あなたが、もうちょっと自立するまでは

一緒に住む気はありません。』と


結構強めの口調で言いました。



彼は焦った様子で

『わかった。わかったから

落ち着いて。よくわかったから』と

私をなだめる様にいっていました。



私が凄い勢いで彼を怒ったのは

今回で2回目です。



次の日『ハッキリ言ってくれて

ありがとう』とメールがきました。




ちなみに凄い勢いで怒った1回目は

15年前に彼が無免許で事故を

起こして逃走して、指名手配になった

時です。(覚醒剤使用もあり)



逃走先から『薬のお金を払わないと

いけないから貸して』と言う内容です。



凄い勢いで怒鳴り散らして電話を

切りました。




なぜ彼の回復がまだだと感じたか?



捕まって悪い事をしたのは自分だと

自覚もしています。


お酒を飲むと良くない事もわかって

断酒中です。



ただ、『掘り下げて考える』事が

出来ていないからです。



そして『すぐ認めてもらった気』に

なるからです。




言葉や頭ではわかっていても


『なぜそうなったか?

なぜそう思われるのか?


それに対してどうしていけばいいのか?』


深く深く真剣に考えていない様に

感じたし、行動に移せていない様に

思いました。



ただ単に、お酒を飲まない!

優しくする!協力する!仕事をする!

と宣言するのは誰でも出来ます。



今大切な事は

私と彼のズレをちょっとずつちょっとずつ

折り合いをつけていき、大きな違和感を

少なくする必要があると思っています。



大きな違和感があるままでは

一緒に居る事自体が辛くなるので



コツコツと地道に続けていく事で

「信頼関係」が回復していくのだと

おもいます。



更生・回復とは


私の経験からいくと

「年単位」という月日をかけて

じっくりとブレない軸を作っていくと

思っています。



挫けそうになる時もあります。


危ない時もあります。




でも「もうあの頃の自分には戻らない」と

常に持ち続けていくうちに



自分も変わり、考え方も変わり


協力者が増え


いい方向に向いていくのだと思います。



私から見たら彼はかなり恵まれています。


それでも捕まることを繰り返していました。



周りが見えなくなるのが『依存症』

なのかもしれません。



そういう私も恵まれていました。



その恵まれた環境である事は

刑務所の中で気づきました。


周りがみえていなかったのです。



本当に自分を大切にしてくれる人を

傷つけてきました。



『もうあんな自分は嫌だ』と思う事で

私は回復し続けていけてます。




今日は読んでいただきありがとうございました😊



最近の彼はちょっとずつ変わってきて

います。嬉しいです。