前回は「回復は苦痛ばかりではない」と
言う事について書きました。
見え方が違う
彼は日に日に変わっていっています。
前回は日に日に、悪い彼へと戻っていった
のと逆に今はいい方向に進んでいます。
【停滞する時期】
【前進する時期】
と交互に回復へと向かって
いっている気がします。
服役中に考え方を変え
出所後に断酒をし、スリップも経験した事で
彼の中で気付く事が増えました。
そして前回の時には
伝わらなかった事が伝わる様になりました。
私の生活スタイルはそれほど変わって
いませんが、彼が気に留める部分や
彼が素直に受け止めて気をつけてくれる事
が沢山増えました。
例えば
育児の大変さをきちんと見れていて
彼が何をすれば私が助かるか率先して
行動しています。
そして『してやったぞ感』がないです
とは言っても
まだまだ彼の中で『承認欲求』はありますが
かなり減りました。
服役中にきっかけ作りをした事で、私自身も彼に
気づかせて貰い、生活しやすくなりました。
これは彼との関係だけではなく
仕事上の事、プライベートでの人間関係など
にも役に立つ事が増えたのです。
仕事をしている時や
プライベートでの店員の態度も含めて
『何あの態度!』とか『何あの言い方!』
『何で動かないの?』など
そういう細かい事にも特にイライラしなく
なりました。
前から気にならなかったけれど
もっと気にならなくなりました。
彼にお願いしている事
◆ 「○○(彼)の話し方を優しくして欲しい。
怒られたり責められてると勘違いするから」
例)「ちょっとどけ」→「ちょっとどけて」
と言い直してもらう
◆「連続でLINEを入れられると私が混乱
するから控えめにして欲しい」
例)彼からLINEが来て、返事を打ってる
間にまた彼から2個も3個もメッセージが
きます。そうすると私が焦って混乱してきて
イライラするからです
そして彼の言い分は
『伝え忘れないうちにLINEを入れなきゃ』
と彼も考えがある様ですが、連続では
入れないで欲しい事をお願いしています。
◆「仕事で疲れてたら嫌いとかではなくて
頭が真っ白になってるから理解して欲しい」
彼には仕事が終わるとどうしても疲れて
頭が真っ白になりながら帰るから、どうしても素っ気なくなってしまうので、『冷たい』と
感じたら『疲れてる』と思って欲しいと
伝えています。
小さな事ではありますが、こういう細かい事を
理解し合う様にしています。
私は一気に物事が出来なくて混乱してしまう
事が続くと、私の頭の中がぐちゃぐちゃになり
「全てがどうでも良くなる」から
少し時間がかかるけど、私なりに真剣に頑張って
いる事を伝えています。
喜んでいると思ってた
繰り返しになりますが
彼は今、断酒しています。
断酒をしても、根元の部分はまだ残っていますが
彼に映る全ての見え方や捉え方は
変わってきています。
前まで彼に気を使い我慢していた事を
【それは嫌だ】と伝えると
『喜んでいると思ってた!嫌ならやめるよ』
と言う場面が何回かありました。
だから、言わなくてもわかる
ではなくて言わないとわからない
って事も今回わかりました。
全く覚えていない
彼が依存真っ只中の話をすることが
ありますが、ほとんどの事が
覚えていないそうです。
彼が依存真っ只中の時、私も彼と一緒に
お酒を飲んでいた時があります。
今は飲んでいません。
彼は『鏡月』のボトルに水を薄めて
飲んでいました。
「飲んでみろ!一口」と言われたので
一口飲みました。
そうすること数分後
私は自分の足では立てなく自分の意思では
目を開けている事ができず、朝を迎えました。
(サイレースという強い眠剤が入っていました)
彼は鏡月のボトルに眠剤を混ぜて飲んで
いたのです。
眠剤を混ぜていた事は、本人も忘れていた
そうです。
わざと眠剤を混ぜたアルコールを飲ませよう
とした訳ではなかったみたいですが
私は『裏切られた』気持ちが強くなり
切なく悲しい気持ちになりました。
私自身、眠剤を飲みまくり自殺未遂まで
した身でも彼の行為は辛かったです。
そして
彼の運転の荒さで
車の座席の下に落ちた惣菜の袋を
「取れ!こじき」と言われた事もありました。
彼女の一歩
会社の女の子が信田さよ子さんの本を読み
考え方が変わってきました。
私との勤務の時は『ホッと』するみたいで
明るく笑って仕事をしています。
そんな彼女は勇気を出して父親に
『お父さんの飲酒が辛い』と泣いて訴えた
そうです。
しかし『飲酒はやめない。俺も辛いんだ』と
言ったそうです。
その言葉に彼女は『期待したい私が馬鹿だった』と言っていましたが
私は『うん!期待したのは馬鹿ではないよ。誰だって期待はしてしまうよね。でも相手は飲酒をやめる気がないとは言いつつも心にグさっときたはずだよ。
1番凄い事は○○(会社の事)さんがお父さんに"辛い”と言えた事。だから良く頑張ったね』
と私なりに伝えました。
『辛い』というこの言葉を伝えると言う事は簡単なようで簡単ではない。
凄く労力がいります。
彼女の中で少しずつ、変化していっている
事に私は嬉しく思います。
彼女が彼女らしく生きていける様に
同じ職場である限り、きっかけを作って
行こう!気づいてもらおう!と思っています。
まだ24歳。
彼女には明るい未来があるから親の事で苦しんで
もらいたくない。そんな、強い気持ちです。
今日も読んで頂きありがとうございました☆