前回は合法だろうがなんだろうが

捕まる彼の話をしました


私は刑務所を出所してから(15年前)


自助グループに行った事があります


母からの勧めで行ったので

正式な名前は記憶も曖昧です

すいません。


そこには主に

摂食障害・アルコール依存症

の方が多く、私の様な

薬物依存症はいませんでした


場違いな所に来てしまった!


と強く感じたのを

覚えています


薬物依存症の私の話を鼻で笑われた

様に感じてしまい、2回くらいで

そこには行かなくなりました

(絶対気のせいなのに)


内心、わたしは

「アルコール依存症や摂食障害には

薬物依存症の気持ちなんてわかるわけがない」って思っていました。


他にも病院がやっている自助グループ

にも参加してみましたが


やはり摂食障害・アルコール依存症

ばかりで薬物依存症はいませんでした


そこでも薬物依存症の私は浮いた様な感じになり行きにくくなり行かなくなりました


やっぱり自分は特殊な状態なんだと

諦めて行かなくなりました



出所後は出られた喜びよりも自分を理解してくれる人を探すのに苦労しましたし

心が満たされるまでに結構時間がかかりました


私自身が、もっともっと調べたら

自分に合う場所が見つかったかも

しれませんが、当時はネットが

あまり浸透していませんでしたので

探すまでには至らなかったです


共通点


彼の逮捕をきっかけにamebloを

始めてTwitterも始めました


この事をきっかけに

摂食障害やアルコール依存症

クレプトマニア等の事を

目にする事が増えました


Twitterやamebloを

通して色々な方の意見を見て

勉強させてもらっています



なんとなく共通点があるのでは?

と最近は考ています


あの時、自分に知識が少しでもあったら


母の勧めで行った自助グループにも

長く通えたかもしれないと、今だから思えます


当時の私は何もわからない世間知らず


出口の見えない

訳の分からない寂しさに日々、耐えていました


自分の事も良くわからない

何をやっても楽しくない


そんな思いから眠剤を乱用したりも

していました


患者の言うままに薬を出してくれる

病院もあったのもあり、色々と飲んでいました


結局、そんな事しても寂しさや

虚しさなどは改善される事もなかったです


正直、出所してスリップした事が

あります(覚醒剤・大麻・MDMA)


また捕まるかとヒヤヒヤした事も

あります


万引きもした事もあります


今は時々、その事などを振り返り

その時の自分の感情を

思い返したりしています



全て正しい

昔の私は


父親・母親を含めた大人が

全員正しい考えを持ち

間違いの無い人

と思っていました。


父親のアルコールに酔った姿や


父親が統合失調症の叔父を

怒鳴りつけ引きずっているのも


「嫌だな、可哀想」とは思いながらも


「間違い」とは思わなかったです


過保護過ぎる祖母、お金にうるさい祖母


母と祖母の嫁姑問題


母と父の共依存関係


アルコールを飲む大人がいる環境


普段から見ていたので「普通」

だと思っていました


祖父はとても優しく唯一、安らぐ

存在であったのは強く覚えています


そんな祖父が亡くなってから

私は凄く寂しかったです


ありとあらゆる人間関係の中

私は育ちました


そんな状態でも私は大人の言っている

事は全て正しいと思っていました


友達関係でも「嫌だな、辛いな、変だな」

って感じることもありましたが


周りの言っている事は正しくて

自分は間違っている


自分はみんなと違うんだと

「生きづらさ」を

感じていました


良き理解者はいませんでしたが


いとこの夫婦はいつも私に優しく


「○○!凄いな。」

「元気か?○○。」など


いつも肯定的な言葉をかけてくれて

いました

なんとなく特別扱いしてくれていました


ですが私の心は満たされることは

なかったです


今、考えたら口には出さずとも

少なからず私を理解して接してくれて

いたかもしれないと今だから

そう考えられます


上司の背中をみて


私達スタッフ(チーム)

を取りまとめるチーフがいます


その方は自分で率先して動いてくれます


スタッフに対しての気配りも十分な

くらいしてくれています


職員の意見を出来る限り聞き入れてくれます


横柄な態度や理不尽な注意の仕方も

一切ないです


そんな中

クラスターは終息しつつあります


今回のクラスターでスタッフが全員


疲労やイライラや過酷な状態でありながらも


まとまりがありスタッフ同士のトラブルなし


感染者が増え

変わりゆく状況の中


「とりあえず頑張ろ」と


出来る人が出来る事をして乗り越えてきました


もし私達を取りまとめるチーフが

取り乱したりイライラしていたら


私達もイライラしたり混乱して

どうでも良くなったりして

消毒も疎かになったり投げやりになって

いたかもしれません


そんなチーフの背中を見て感じました


「頑張っている人に

人はついていきたくなる」


そう思いました


言葉のみで指示したり

見返りや期待するばかりではなく


"頑張ってる姿をみせる"


そのシンプルな姿に


クラスターを耐えてきてよかったと

思えた出来事でした



あれからぜーんぜん手紙は来ていません


私も書いていません


むしろ大して私も気にしていません


今、彼は何を考えているかはわかりませんが


私に今、出来る事は

ただただ、更生を待つだけ


今私が何を言っても無駄な状態だと

思っています


彼が自分の力で考え、行動する

傷つき、悲しみ、成長する


これしかないと思っています


今の彼に私が近寄ってしまうと

きっと甘えてくると思います


逆に近寄ってきた彼に対して


私も"これくらいなら"って

流されちゃうかもしれません


だから私は見守り隊です


刑務所にいるうちに

今までとは違う接し方をした事


依存症の本を送ったりした事


きっかけ作りは出来たことは

よかったと思っています


彼が出所してきても


私は私

彼は彼


そういう風に線引きが出来て

自分自身にブレが生じない様にする為に

集中する事に専念したいと思っています




今日も読んで頂き

ありがとうございます😊

幸せになれそうなカラフルなマカロン。

食べたいですね❤︎