長男が「今日はもんじゃを作る」と言い出した。
先日も突然、「もんじゃが食べたい」と言って台所に立っていたけれど、
どうやらあれは“練習”だったらしい。
「今回は本番。食べてもらいたい人がお父さんやけ」
そう言って、また材料を並べ始めた。
キャベツを刻む音。
ホットプレートの熱。
「これくらいかな」と調整する姿。
少し前まで、作ってもらう側だった子どもが、今は“誰かに食べてもらいたい”と思って料理をしている。
その気持ちが、なんだかとても嬉しかった。
今日は家族みんながお休み。
そしてお父さんは明日も休みだから、時間を気にせず、ゆっくりと夜を囲める。
家族そろって食卓を囲めること。
誰かが「食べさせたい」と思って作ってくれること。
それは当たり前じゃなく、本当にありがたいことなんだと改めて思う。
しかも今日は母の日。
朝にはプレゼントをもらって、
「もう十分幸せ」と思っていたのに、夕方、長男がバイト帰りにカーネーションを買って帰ってきた。
少し照れながら渡してくれた花。
その姿を見た瞬間、胸がいっぱいになった。
小さい頃は、手をつないで歩いていた子が、今は自分で働き、自分で選び、自分の気持ちで花を買ってくれる。
こんな日が来るなんて。
“ありがとう”を伝えたいのは、きっと私の方だ。
生まれてきてくれてありがとう。
素直に育ってくれてありがとう。
家族を大切に思ってくれてありがとう。
ホットプレートを囲みながら、笑い声が聞こえる夜。
カーネーションが揺れる食卓。
今日は、なんとも幸せな母の日になりました。
