壊れかけの「ふた」でくさい物に「ふた」 | コリンヤーガーの哲学の別荘

コリンヤーガーの哲学の別荘

30年温めてきた哲学を世に問う、哲学と音楽と語学に関する勝手な独り言。

 2年前に、自衛隊の日報隠しという問題があった。稲田前防衛大臣の時代である。一部の報道によると、「自衛隊が戦闘に巻き込まれた」かどうかの日報の国会の提出を野党から求められて「どうしよう、日報はない事にしようか」と言ったか言わなかったとか、という事だが。事実のほどはわからない。しかし仮にも自衛隊員の命にかかわる問題をこう軽くあつかうとはどういうことか、と当時ブログに書いた。

 

 自衛隊の憲法上の是非については議論があろう。だが日本の平和憲法の下、75年間戦後1人の外国人の命さえ奪ったことがないことを自衛隊員は「誇り」としている。今回立候補はしなかったが、稲田朋美など自民党総裁に手を上げる資格などまったくありはしない。

 

 森友問題。森友問題に関する官庁の記録改ざん疑惑。加計学園誘致。桜をみる会。河井夫妻の選挙買収事件。検察庁人事への介入。持続化給付金の中抜き問題。コロナ対策とGOTOキャンペーンの迷走。

 

 何が事実であるかをわたしの口から説明できるものではないが、何が事実であるか明らかではないことだけは事実だ。

 

 こういうことが、次の内閣総理大臣の下で、できるだけ蒸し返されないことがもっとも大事なのだ。

 

 だから、安倍総理のこういう「グレーゾーン」の盾となってきた菅官房長官が、もっとも「くさい物」の「ふた」として望まれるのである。

 

 逆に、これまで記者会見で「開き直り」と「はぐらかし」を続けても安倍総理を守ってきて、半分「壊れかけてきたけど」お前の自己責任で、安倍総理のこれまでの「グレーゾーン」を、時期代議委員選挙で悪影響が出ないように「処理」せよ、「お前がふたをせよ」、と責任を取らせるのである。

 

 終わり