家族
久々におじいちゃんの夢を見た。
おじいちゃんと手を繋いで家路にむかっているシーンだ。
おじいちゃんの手は相変わらず厚くて小さくて働き者の手をしていて..
でも幼い頃感じていたような力強さはなく、なんだか縮こまったような弱々しさを感じていた。会話がなくてもお互い同じことを感じ取っているような、そんなシーンだった。
最近苦労かけてごめんねと、よく母に謝られる。
おじいちゃんが、母を叱ったそうだ。
当時は生活費も大学に行くお金はなかったけど、お母さんが悪い訳じゃないんだよ。
でもおじいちゃんがそこまで私のこと心配して悩んでくれてたなんて知らなかった。
そんなおじいちゃんとも昔は色々あった。
厳しすぎるゆえに
大嫌いだった時期もあったりした。
でも最近見せてくれる、見たことのないような愛情に溢れたその笑顔を見る度に心なしか寂しさを感じる。
おじいちゃんはきっと、嫌われ役を自ら買って出て叱り続けてきた人なのだと。そんなおじいちゃんが自分の役目を終えたように見せるその優しい眼差しの奥に、もしかしたら一緒にいられる時間に限りが見えてきているのかなと悟り涙があふれる。
厳しさも全て愛情の裏返し。
その意味を今やっと全て飲み込める歳に私もなって、ようやくおじいちゃんの歩んできた人生と偉大さを感じ取れるようになった。
いつも寡黙で口を開けば説教ばかりのおじいちゃんに気がつけば学生時代から距離を置くようになっていた。でも誰よりも私の活躍を喜んでくれ、何かあればすぐに助けて応援してくれたのは紛れもなくおじいちゃんだった。
その手をあと何度握りしめ、その体をあと何回抱きしめてあげられるのだろうか。
大切な人の温もりがこんなにも、尊いものなのか私は今まで気づかなかった。
私が私らしさを見つける場所。
なんだかんだ家族を心から愛おしく思っているのだと、おじいちゃんのことを誰よりも大切に思っていると心の中の叫びが涙に変わる。
誰よりもストイックだったおじいちゃんと
そんなおじいちゃんを支え続けたおばあちゃん
多感で愛情にあふれたお母さん
いつも優しく相談にのってくれるおばさん達
私にとっての一番の宝は家族だったんだ