今年2度目の京都旅行である。「東映太秦映画村」で催されている鬼太郎とのコラボ企画「ゲゲゲの妖怪村」に惹かれて、そそくさと計画を立てた一泊2日旅行である。

8時半頃、京都駅に到着後、嵯峨野線に乗って太秦に向かった。駅を出ててくてく歩いて、9時15分頃、映画村に到着した。

よく調べておかなかった私は、映画村の裏口に来てしまった。ま、いいか、と事前に買っておいたチケットで入村すると、私はまず正門の方にあるインフォメーションセンターに行き、「ゲゲゲの村」の予約特典をいただいた。

何をもらえるのか、知らなかったので、長い筒を渡された時は正直困った。これから寺や神社を巡るのに、ずっとこの筒を持ち歩かなくてはならんのだ。

映画村では、実際に撮影で使われる時代劇のオープンセットの中をうろうろすることができる。鬼太郎だけでなく、仮面ライダーや戦隊ヒーローなども展示されていた。

映画村には中学生の時、修学旅行で訪れているが、敷地内をウロウロしているうちに何か思い出すかな、と思っていたが、何も思い出せなかった。

修学旅行生ばかりの中、鬼太郎好きのおっちゃんは1人でスタンプラリーを楽しんだ。

1時間ばかし楽しんだ後、映画村を正門から出た私は京福電気鉄道の駅に向かった。その途中、大酒神社と広隆寺を訪れた。

「広隆寺」は、秦氏の氏寺であり、平安京遷都以前から存在した京都最古の寺院とされる。新霊宝殿では、教科書でよく見かける国宝の弥勒菩薩半跏像を拝むことができた。

「広隆寺」を堪能後、駅から電車に乗って「車折神社」に向かった。

「車折神社」は敷地内にある「芸能神社」が有名で、 芸能や芸術の世界で活動する人たちから崇敬を受けており、芸能人や関係者により約4,000枚もの朱塗りの玉垣が奉納されている。

玉垣には奉納した人の名前が記されているが、アニメ「ワンピース」の登場人物の名前が記された玉垣を見つけた。

次に私が向かったのは「大徳寺」である。臨済宗大徳寺派の総本山で、室町時代の応仁の乱で荒廃したが、「一休さん」で知られる一休禅師が再興した。千利休ゆかりの寺としても有名である。敷地の広大さに驚いた。

そこからてくてく歩いて、私は「今宮神社」に向かった。八百屋の娘から5代将軍、徳川綱吉の母となった桂昌院にゆかりのある神社で、玉の輿の御利益があるという。

さらに歩いて「玄武神社」「相国寺」「出雲路幸神社」「上御霊神社」「法雲寺」「下御霊神社」「知恩院」を参拝した。

「相国寺」「上御霊神社」「法雲寺」「下御霊神社」「知恩院」は以前に参拝したことがあったので、お礼参りのつもりで訪れた。

特に「法雲寺」の境内にある縁切りで有名な「菊野大明神」は、ブログで紹介したこともあるので、念入りに参拝した。

数年前に訪れた時、「法雲寺」の本堂は今にも潰れそうな危うい状態だったが、立派な建物に建て替えられていたので、安心した。

「知恩院」の参拝を終えた後、「祇園祭りぎゃらりぃ」で、祇園祭りで使われる巨大な山車を見学した。

それから私はホテルに向かった。3月の旅行の時と同じホテルを予約していた。チェックインする前にホテル周辺の寺や神社を見てまわった。

「京都大神宮」「仲源寺」「神明神社」「大政所御旅所」「大原神社」「京都神田明神」を参拝した。

特に「神明神社」は、妖怪「鵺」を退治した時に使われた矢が納められている場所として有名である。

「京都神田明神」は、平将門の首が晒された場所に建てられた、とされる。

ホテルにチェックインして風呂に入った。映画村でもらった筒の刺さった荷物をおろした時、なんだかホッとした。部屋で少し休んでから私は夜の街に繰り出した。

3月に来た時は夕飯を食べるにしてもどこの店も混んでいて、店を探すのが大変だった。

今回は時期的なものなのか、そこまで混んでいなかった。私は先斗町のあたりで居酒屋に入った。

生麩の田楽と鯛白子酢と生ビールを注文して、私は京都の夜を満喫した。2日目もたくさん寺神社を巡る予定なので、お酒は控えめにしなくては、と思っていても、旅行の楽しさに呑まれ、ついつい深酒をしてしまう。

2日目に続く。