本日は、みつまめお気に入りの特撮ヒーロー作品を観たまんま放談する、題して 「みつまめスーパーヒーロータイムカチンコ」。

 

 第40弾の今回は......

 

「爆上戦隊ブンブンジャー」

(2024)

 

気分ブンブン!新時代をバクアゲろ!

 

 

 2024年3月3日から放映の最新作、東映スーパー戦隊シリーズ48作目。爆上はバクアゲ、と読みます。

 

 モチーフはズバリ車。みつまめはそうでもありませんでしたが、お子ちゃんはクルマ大好きですからねぇ。もっとも、成長した若者になると車離れが言われておりますけど...

 

 ブンレッド・範道大也(井内悠陽はるひ、ナベプロ)は若くして莫大な財を築いた非現実的な上流有閑階級。ありあまるカネと時間を使って ‟届け屋” の仕事をしています。麻薬とかブッソウなものじゃなく、品物から人から、愛情とか絆までつないであげるという。

 

 同居している機械型宇宙人ブンブン(ブンドリオ・ブンデラス)は、かつて全宇宙を走るプロレーサーでしたが、ある事故で資格剥奪。やけっぱちで地球にたどりついたところ大也と出会い、ふたたびレーサーの夢を追うためメカニックの腕を貸しているのでした。趣味はカレーを振舞うこと。

 

 おりしも、地球は宇宙の暴走族ハシリヤンが縄張りにしようとターゲットにされており、大也とブンブンが開発したブンブンチェンジャーで変身、彼らの侵略を阻止すべく戦うのです......

 

 

メインキャスト5人

 

 

 初回は大也と彼の情報屋・鳴田(めいた)射士郎(葉山侑樹、スターダストプロ)のふたりだけ。親のしがらみで望まぬ結婚式を挙げていた志布戸未来(鈴木美羽、アミューズ)が指輪交換の瞬間に脱走して押しかけ加入しました。

 

 ブンブンジャーの戦力を見込んだISA(国際宇宙対策機構)は当初、装備を接収しようとするも、特別捜査官の細部 調(ハシヤスメ・アツコ、元BiSH、ホリプロ)が彼らとわかりあったことで協力関係になります。

 

 やがて街の警察官・亜久瀬 錠(齋藤璃佑りゅう、ジュノンボーイ)と大也の調達屋・振騎玄蕃(相馬 理さとる、ユーチューバー!)もブンブンジャーに加わって5人に。ここまで7回使って丁寧に描いてきました。

 

 始まったとき、いったいこの戦隊はなんのために結成されたのか動機が不明確かな、と思ったのですが、第8回9回でその理由も明かされました。さすが今の特撮モノは設定の隙がない。

 

 タイヤ、メーター、シフト、アクセ、ブレキとメンバーの名前が自動車の部品というダジャレネーミングなのは、ベタながらわかりやすい。範道大也ってタイヤでもあり、半導体でもありますね。毎度エンディングのなごみシーンがカレーパーティーというのもお子ちゃん大好きそうです。

 

 よくセリフにも出てくる 「バクアゲだ!」 はハイボルテージ、目の前の出来事に興奮マックスという使い方。

 

 同時にメッセージとしては、「自分のハンドルは自分で握る」-

 

 つまり他人や環境に流されず、自分のやりたいことは自分で決めて貫こう、ということのようです。オトナになるとそれがいかに難しいか痛感するものですが、お子ちゃんにはその気になってほしいと思います。