4月19日、テレ東 《午後のロードショー》 枠で放映した 「ジョン・ウィック:チャプター2」 を観ました。

 オリジナル公開は2017年2月、キアヌ・リーブス主演の 「JOHN WICK:CHAPTER 2」 です。

 

 

襲撃で自宅も失う(左)  誓印の掟は絶対(右)

 

 

 第1作の5日後、裏世界に帰ってきたとのウワサを聞き訪ねてきたのはイタリアンマフィアの幹部サンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)。かつてウィックに貸しを作った証の ‟誓印” を使って暗殺を依頼してきます。

 

 一度は拒否するも、亡き愛妻との思い出深い自宅を放火されたうえ、誓印の縛りは絶対との掟にしぶしぶローマに向かい、サンティーノの姉ジアナを葬ります。彼女は裏社会 ‟主席連合” の幹部になろうとしており、サンティーノはその座を奪う魂胆でした。

 

 ウィックは仕事を終えニューヨークに戻るも、口封じを狙うサンティーノは腹心アレス(ルビー・ローズ)をはじめ、ニューヨーク中の殺し屋に高額賞金を示してウィック抹殺を指令。またジアナの敵討ちのため、カシアン(コモン)らローマからの刺客も続々ウィックを襲います。世の中すべて敵だらけという状況で、ウィックはサンティーノへの報復のため戦い続けるのでした......

 

 

カシアスとバーで一杯(左)  鏡の間でアレスと死闘(右)

 

 

 第1作から2年半後の制作なのに、時間軸は5日後です。序盤、前作で盗まれた愛車ムスタングを奪還するシーンがいきなりの見せ場。

 

 そんな大事な車なのに、カーチェイスでクラッシュしまくったのでボロボロというも廃車状態。裏社会の修繕業者オーレリオ(ジョン・レグイザモ)は呆れ果てて 「クリスマスまでにはなんとかする......2030年のな」

 

 今作で登場する重要アイテム ‟誓印”。ならず者同士の貸し借りは厳格なようで、ピンチに陥ったウィックも過去の誓印を使いまくって各地の同類に援助を求めます。彼らはみな、敵だらけのウィック助勢に気が進まない。それでも誓印の貸しは絶対。だったらはじめのサンティーノの依頼を断らなければいいものを(笑)。

 

 そして、さながらイルミナティとかテンプル騎士団のごとく、世界中の裏社会を牛耳る秘密結社があるらしい。‟主席連合” の掟に反するものは必ず抹殺されます。ウィックは劇中でその掟を破ってしまい、主席連合をも敵に回してしまうのです。

 

 殺し合いご法度の聖域であるコンチネンタルホテルはニューヨークだけでなく、世界中にあるようです。死闘中のウィックとカシアスがローマのコンチネンタルホテルに飛び込んでしまい、一時休戦となるのが好きなシーン。「ジン、だったな」 「そうだ......バーボン、だったな」 「そうだ」 と敵同士がバーでひと息。

 

 ストーリーのスケールも、アクションの迫力もレベルアップし、画の雰囲気も極彩色を多用した華やかな感じ。製作費は倍増の4000万ドルなのに、全世界配収も17000万ドルの倍増ヒットだったそう。こりゃ第3弾も作られるわけです。こんな映画に主演できるキアヌ・リーブスは幸せというか、プレッシャーを想像すると卒倒しそうです(笑)。