みつまめの「このレコード聴いてみたビックリマーク

「INVINCIBLE SHIELD」

JUDAS PRIEST

 

 

 古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している 「このレコ!」、今回はこのバンドのアルバムです。

 

 

JUDAS PRIEST(2024)

 

Vo:ロブ・ハルフォード

G:アンディ・スニ―プ

G:リッチー・フォークナー

B:イアン・ヒル

Dr:スコット・トラヴィス

 

 

 

 

イギリス

 

 先般3月6日に出たまる6年ぶり、通算19作目です。さすがジューダス、隣町のショッピングモールに入ってる小ぶりなCDショップにも入荷しておりました。お高いデラックス・エディションのみでしたけど、このさい奮発ネガティブ

 

 BSCD2(Blu-spec CD2)という触れ込みはなんのこっちゃ、と思ったら、ソニーが開発した高精度の音質を誇る特製CDらしい。みつまめのオーディオでは違いはわかりません...

 

 さて、ジューダスといえば2011年4月の ‟引退ツアー” に端を発するKK・ダウニング追い出しから、2018年2月グレン・ティプトンのパーキンソン病公表とトラブル続きだったにも関わらず、2018年3月の前作 「FIREPOWER」 が内容・セールスともに絶好調。今年でデビュー50周年というのに、衰え知らずのリヴィング・レジェンドぶりです。

 

 とはいえ、2021年9月に若いリッチー・フォークナーが大動脈瘤乖離を起こして緊急心臓手術を受けたと思ったら、2022年1月には近作のアルバムプロデューサーであり、ティプトンの代役ギタリストでもあったアンディ・スニ―プを外し、今後は4人編成でやっていくと宣言。

 

 しかしツインリードじゃないジューダスなどありえない、とファンから猛反発を喰らってあっさり撤回してます。現在は5人プラス、体調が良ければたまにティプトンがステージに立つというスタイル。このスチャラカはKK復帰待望論を封じるためとか、ギター一本分を再生音源で済ましてツアーの経費削減するつもりだったんじゃないか、とか憶測を呼んだものです。

 

 なおジューダスは、2022年11月のロック殿堂式典に出演。KKが元ドラマー、レス・ビンクスともどもステージで演奏したというのに、メンバーと会話ひとつなかったらしい......

 

 無事、フォークナーの体調も、アンディ・スニ―プの機嫌も直り、今般完成の新作は 「INVINCIBLE SHIELD」。無敵の楯、とはヘヴィーメタルらしい小っ恥ずかしいタイトルを堂々と冠してきました。天国と地獄、神に悪魔に王、戦争、魔法、竜、炎、氷、雷の世界です。

 

 

 

 

 冒頭のリード曲 『PANIC ATTACK』 からジューダスらしいヘヴィでメロディックなピュアメタル曲が並び、『DEVIL IN DISGUISE』 『CROWN OF HOURNS』 『TRIAL BY FIRE』 など新しいライブレパートリーになりそうな佳曲満載です。全14曲64分。

 

 あえて難を挙げれば、『THE SERPENT AND THE KING』 が 『PAINKILLER』 っぽかったり、『AS GODS IS MY WITNESS』 がオジーの 『BARK AT THE MOON』 すぎたり、いささか王道メタルの単純再生産のケが窺えるところでしょうか。

 

 まぁ、50年のキャリアですからすでにジューダスの作風は確立されているし、ハルフォードはひっきりなしに新しい音楽を聴いて曲作りのヒントにしていると公言しているので、バンドのエネルギー充填というプラス面からすると、些細なこととも言えそうです。

 

 そして御年72歳、ハルフォードのスクリームは相変わらず驚異的。「この声は50年間私の期待を裏切ったことがない」 と豪語しているのが頼もしいかぎり。近年のサンタさんみたいな長すぎる白アゴヒゲはどうかと思いますけど(笑)。

 

 「INVINCIBLE SHIELD」 は全米18位にチャートイン。本国イギリスでは2位と、キャリア最高位をマークしました。

 

 それでは最後に 『PANIC ATTACK』 をご紹介ですヘッドフォン