本日4月1日は当ブログ開設から満13年。おかげさまで14年目を迎えることが出来ました。今後ともこんな感じでやっていきますので、お変わりなくよろしくお願い申し上げます<m(__)m>

 

 

 

 

 

 さてさて、小林製薬のサプリメント 《紅麹コレステヘルプ》 などに含まれる紅麹原料で腎障害など健康被害を起こし、死亡患者まで出た事件がどんどん拡大しております。

 

 腎疾患の患者を診ておられた日大板橋病院の阿部雅紀医師から、小林製薬に照会があったのは今年1月のこと。サプリに腎疾患を引き起こす 《シトリニン》 が含まれてないかというのです。2月に入ると同様の問い合わせが相次ぎます。

 

 シトリニンは検出されなかったものの、小林製薬の案件公表は3月22日と遅れ、その間に入院患者は100人を超え死者が出るに及び、サプリメント自主回収となります。それどころか紅麹原料は取引先173社に供給され、卸売りは約1800社。海外輸出もされていました。小林製薬の対応が後手に回り、批判が集中するのは当然でしょう。

 

 3月29日になり、原因物質として 《プベルル酸》 が指摘されました。青カビ由来の天然化合物で毒性を持つとのこと。これが腎障害の元かはまだ不明で、《モナコリン》 の過剰摂取を説く専門家もあり、おいおい解明が進みそうです。

 

 問題は紅麹自体ではなく、有害物質が混入した経路ということになりましょう。そもそもサプリメントの実態が健康効果など微塵もなく、「毒にも薬にもならない人畜無害」 がモットーなわけですから、効く効かない以前に健康被害を起こしたとあっては致命的。

 

 遠因としては、2015年に導入された 《機能性表示食品》 の制度にあります。食品表示法の改正で、企業の責任において具体的な効果を表示して販売できるというものです。

 

 消費者庁への届け出にあたっては審査はなく、機能性を示した文献さえあれば安全性や臨床試験データもなくていい。商品の開発期間やコスト軽減、中小企業の参入をうながせるなどメリットばかりの規制緩和であるとさかんに喧伝されていたもの。

 

 制度導入時、当ブログでも記事にしており(→「詐欺の認可」)、このように結んでいました。小林製薬だけでなく政治にも責任があるのは明白です。

 

 ‟新制度は、これまで 「詐欺まがい」 だった健康食品市場を「完全な詐欺」 に格上げし、しかもそれに国がお墨付きを与えるという...なんとも異常事態を迎えます。

 消費者は、賢くならなければこれからガチで金銭被害・健康被害の危機にさらされます。くれぐれもご用心、ご用心”

 

 

 ところで、みつまめ母は以前に服薬の影響で肝臓・胆管の血液検査数値が爆上がりしたことがあります(→「ケタが違うはなし」)。

 とくに加療はなく、服用を止めたらテキメンに数値は正常に戻ったのですが、驚いたのは内服成分の副反応で大きな健康被害が起こりうることと、それをお医者さんが即座に見抜いたことでした。

 

 今般も、腎障害の患者さんを診察したお医者さんが、紅麹サプリの常用が原因であると判断したあたりさすが医学のプロ。検査数値の検討や問診のタマモノでしょう。

 

 当時のみつまめ母もお医者さんから 「なんかサプリ服んでます?」 と聞かれました。購入は個人の自由とはいえ、かねてからお医者さんにとってサプリには疑念というか、健康志向には厄介な存在と思われているのかも知れませんね。