3月1日、テレ東 《午後のロードショー》 枠で放映した 「ボーン・アイデンティティー」 を観ました映画

 

 オリジナルは2002年6月公開、ユニバーサルピクチャーズ配給の 「THE BOURNE IDENTITY」。2012年まで4作続いたシリーズ1作目。主演はマット・デイモン当時31歳です。

 

 

記憶を失くしたジェイソン(左)  マリ―を巻き込んでしまう(右)

 

 

 マルセイユ沖で浮いていたところを救助された重傷の男。素性はまったく謎で、本人の記憶も失われていました。

 皮膚にはスイス銀行の貸金庫ナンバーを記したマイクロチップが埋め込まれており、回復後、男はそれを頼りに自分が誰なのかを探り始めます。

 

 貸金庫にあったのはジェイソン・ボーン名義のパスポートと複数枚の偽名偽造パスポート、複数通貨の大金、ピストルでした。

 とりあえず名前はわかったものの、怪しすぎる取り合わせに戸惑うジェイソン。しかも銀行を出たとたん、警備員を装った男たちの襲撃に遭うのです。

 

 たまたま居合わせたドイツ人女性マリー(フランカ・ポテンテ)の車に乗り込み、金を渡してパリへのドライブを頼むと、これが縁でふたりは息つく間もない危難に巻き込まれていきます...

 

 

とんでもない戦闘力(左)  敵に包囲され大ピンチ(右)

 

 

 ボーン・アイデンティティーというタイトルから、遺骨(BONE)鑑定人の話かと思ったら、ボーンは人名でした(笑)。主人公が記憶喪失というのはありがちながら、ごく柔和な優男なのに、襲撃者との格闘では超人的な強さというギャップがすごい。

 

 マット・デイモンは名前だけ知ってましたが、主演作を観るのは初めて。作品情報を検索してみたら、ジェイソン役にはブラッド・ピットとかトム・クルーズ、シュワルツネッガー、スタローンまで候補だったとか。マット・デイモンで大正解なように思います。彼らが 「いったい僕は誰なんだ?」 とか言ったら白々しいでしょう(笑)。

 

 果たしてジェイソン・ボーンとは何者なのか、なんで襲撃されるのかについてはきちんと謎解きがあり、119分アクションだらけでもなく緩急がついてダレることなし、ほぼ一気に観られました。

 

 展開はいかにもハリウッドながら、主舞台はフランスで、チェコでもロケしたというせいか、なんだか画の雰囲気にヨーロッパ風の憂いがあります。アクションでは脱出困難なクライマックスで、初めて見るような奇策を駆使。その画のインパクトがあったので、実に楽しい視聴感を得られました。