1月29日、テレ東 《午後のロードショー》 枠で放映した 「パニッシャー:ウォーゾーン」 を観ました。

 

 

法が裁かぬ悪を撃つ(左)  陰謀渦巻く闇の世界(右)

 

 

 オリジナルは2008年12月公開、マーベルスタジオ制作のいわゆる ‟マーベルヒーローもの” だというので興味をもった次第です。

 

 「たった1人で凶悪犯を徹底的に粉砕する冷酷非道なダーク・ヒーロー “パニッシャー”!アメコミ映画史上、最も過激なノンストップ・バイオレンスアクション!」

とのラテ欄は、ワクワク感満載です。

 

 元軍人のフランク・キャッスル(レイ・スティーブンソン)は妻子をマフィアに殺害された過去から、法で裁けない巨悪に私刑を下す ‟パニッシャー” となりました。

 

 凶悪犯でありながら審理無効、釈放となったマフィアのボスの釈放パーティーを襲撃したキャッスルは、容赦なく全員をハチの巣に。逃走したルソッティ(ドミニク・ウエスト)も追いつめ、倉庫のガラス粉砕機に突き落としたのでした。ところがそのなかにFBIの潜入捜査官ドテナッリがいたことを知り、罪の意識にさいなまれます。

 

 ルソッティは命を取り留めており、見るも無残な風貌となりながら ‟ジグソウ” を名乗り、キャッスルへの復讐と、自ら大マフィア組織のボスになるべく新たな巨悪に手を染めるのでした。

 

 警察に逮捕されても内応者のおかげで釈放されてしまうジグソウ。ドテナッリの遺された妻子アンジェラ(ジュリー・ベンツ)とグレースにも危険が及ぶに至り、キャッスルは1000人もの武装した手下の籠るビルに、決着をつけるためひとり乗り込んでいくのです...

 

 

ジグソウとの対決(左)  ドテナッリ母子への償い(右)

 

 

 ドンドンパチパチ、圧倒的な銃火器と容赦なく悪人を始末していくパニッシャー。マーベルヒーローだし、こりゃ~、肩がこらずにぼうっと楽しめるかなと思ったのですが、意外やけっこう苦戦する(笑)。殴られもすれば撃たれもする等身大?の戦士です。

 

 ストーリーもきちんとあるし、キャッスルのアンジェラ・グレース母娘への贖罪の気持ちがよく描かれてる。敵だけじゃなく自分へのパニッシュメントという意味か。

 

 そして主敵のジグソウの風貌といいワルっぷりといい、キャッスルをかなり追い込むクライマックスまで出ずっぱり。アメコミは悪役がメインと聞きますけど、こういう感じなんでしょうか。

 

 しかしマーベル物にしては興行的にコケたらしく、パニッシャーのシリーズは続編なし。おかげでこんなふうに大作アクション洋画をテレ東でやってくれたわけですから、良い機会になりました。

 

 なお、主演のレイ・スティーヴンソンは昨年5月、58歳の若さで撮影中急逝してしまったそうです。長身でガッシリしてるし二枚目だし動きはキレてるし、アクションヒーローとして申し分ない役者だったろうな、と思いました。