7年ぶりに帰ってきた年末恒例企画、「紅白プレイバック」 の昭和54年編、前編中編に引き続き今回がラストです。さっそくどんどん参りましょう時計

 

 

 

 

 

 

 

 沢田研二 『カサブランカ・ダンディ』。

 オリコン最高5位、「ザ・ベストテン」 1位。TBSレコード大賞金賞の大ヒット。

 古い映画の 「カサブランカ」 に主演したハンフリー・ボガートを歌ってるそうですが、お子ちゃんにはわかるわけないので、ジュリーのこのイメージがすべてです。だらしないジーンズの着こなしと酒瓶から水を吹くパフォーマンスが最高にカッコいい(*'▽')

 

 

 

 

 山口百恵 『しなやかに歌って』。

 オリコン最高8位、「ザ・ベストテン」 1位。TBSレコード大賞金賞、日本歌謡大賞放送音楽賞。

 「三浦友和さんとの愛を告白したいじらしい乙女心」 とチータの歌フリ。そうだったんですねぇ。結婚引退は翌年10月です。

 ♪夜は33の回転扉 とはLPレコードがわからなければピンとこない歌詞でしょうけど、すごく趣きを感じます。

 

 

 

 

 幕間、出場歌手によるそれぞれの余興。

 紅組はレオタード姿のラインダンスで、白組はデンジャラスな組体操というザ・ヘル昭和。

 人間ピラミッドでは、上がさだまさし、下がミッキー吉野というのが笑ってしまいますが、最後思いっきり潰れるという。よく負傷せずに済んだもの。まぁ、痛めても言わなかったでしょうからね。

 

 

 

 

 紅白第30回記念の特別コーナーとして、藤山一郎さんが白組枠で登場。『丘を越えて~長崎の鐘~青い山脈』 をメドレーで。

 明治44年生まれの当時68歳。紅白では歌手でなくても1992年まで最後の 『蛍の光』 で指揮棒を取っていました。業界的には日本歌手協会を創設し、歌手に歌唱印税が渡るようにしたことが最大の功績でしょう。

 

 

 

 

 紅組特別出演、美空ひばり 『ひばりのマドロスさん~リンゴ追分~人生一路』。

 紅白と袂を分かった経緯はこちらで→美空ひばり紅白始末

 

 この年の紅白プロデューサー、矢島敦美氏と信頼関係があったことに加え、反対者の母喜美枝が体調を崩したことでひばりさんの7年ぶり復帰が実現しました。

 当初、ひばりプロからは 『ひとすじの道』 『ひとりぼっち』 『雑草の歌』 というマイナー&陰鬱なメドレーを提案してきたそう。矢島氏の老獪な交渉術に感心です。出ておいて良かったはず。

 

 

 

 

 千 昌夫 『北国の春』。

 1977年4月の発売からロングセラーを続け、すでに2年連続の紅白歌唱となっていましたが、この年オリコン最高6位まで上昇。ミリオンセールスに届き3年連続同じ歌での出場となりました。演歌史上屈指の名曲。

 千さんは近年も歌声好調。いまだに 「サンキューべらまっちょ」 「金髪はいいんでないかい」 のネタをどや顔で披露しているので、リスナーの年齢層がわかろうというもの(⊙o⊙)

 

 

 

 

 小林幸子 『思い出酒』。

 デビューは10歳だった昭和39年。歌手としては鳴かず飛ばずで辛酸をなめ、苦節15年目でやっとヒットとは言いますけど、それでもまだ26歳ですからねぇ。むしろ売れたの早いのでは。

 オリコン1位のミリオンセラー、TBSレコード大賞金賞、日本歌謡大賞放送音楽賞。これまた演歌史上屈指の名曲です。

 

 

 

 

 森 進一 『新宿みなと町』。

 この年、ナベプロから独立。当時のナベプロを辞めるなんて、近年のジャニーズ以上に放送業界から干されるリスク大でした。

 しかしこの歌のヒットで起死回生。森さんのキャリアをつなげてくれたありがたい一曲です。他人のカラオケでよく聴かされた...

 審査員に翌年結婚する大原麗子さんがいたので、軽くイジられるひと幕も。

 

 

 

 

 北島三郎 『与作』。

 サブちゃんの歌では 『函館の女』 と並ぶ知名度でしょう。もともと視聴者からオリジナル曲を募集する 「あなたのメロディー」 というNHK番組の入選曲だったので、レコード各社の共作でした。サブちゃんがもっともピッタリだったという。

 時代劇 「暴れん坊将軍」 にめ組の辰五郎で出演していたこともあり、相乗効果のヒットに。♪ヘイヘイホ~

 

 

 

 

 白組トリは五木ひろし 『おまえとふたり』。

 オリコン最高3位、「ザ・ベストテン」 1位、TBSレコード大賞金賞受賞。♪しあ~わせを しあわせを~ これも他人のカラオケの印象が強い。八代亜紀さんとは ‟五八戦争” と呼ばれた好敵手の時期です。今年75歳になった五木さん、元気ですねぇ。

 

 

 

 

 そして大トリ 八代亜紀 『舟唄』。

 オリコン最高15位ながらこの年、翌年とロングセラーで八代さんの代表曲どころか演歌史上屈指の名曲に。TBSレコード大賞金賞、日本歌謡大賞放送音楽賞。

 幼かったから ‟ダンチョネ” ってなんだろうと不思議でした。あと、他人のカラオケで聴かされたとき、歌ってた小母さんが ♪女はあぶったイカでいい と間違えたのが可笑しくて、この歌が流れるといまだに思い出すという。どうしてくれる(゚Д゚*)ノ

 

 

 

 

 優勝は紅組クラッカー。司会の水前寺清子さんが勝利の瞬間胴上げされるわ、優勝旗を受け取るや肩車されるわ、勝利の歓喜にあふれていました。歌合戦なんですからこういうのがイイですねぇ。

 

 

 以上、昭和54年の第30回NHK紅白歌合戦プレイバックでした。

 また来年この企画でお会いしましょう(^^)/~~~