12月4日、《BS松竹東急》 の ‟よる8銀座シネマ” 枠で放映した 「スパルタンX」 を観ました。

 

 1984年公開、かのジャッキー・チェン主演のカンフー映画。当時も大人気でビデオゲームになりました。ファミコン版はともかく、みつまめが所持していたMSX版はクオリティがステキすぎたものです。ソフトがカセットテープだったし真顔

 

 

ファミコン版(左)とMSX版(右)

 

 

 また、テーマ曲が全日本→NOAHのプロレスラー・三沢光晴のエントランスミュージックだったのも印象深い。ここまで馴染みがありながら、映画本編を観るのは今回初めてでした。

 

 

 

 

 舞台はスペインのバルセロナ。香港人のトーマス(ジャッキー・チェン)とデヴィッド(ユン・ピョウ)は移動販売車スパルタンX号でファストフードを売って生計を立てていたところ、怪しい男たちに追われる謎の美女シルヴィア(ローラ・フォルネル)を助けます。

 

 一方、ふたりの友人で探偵のモビー(サモ・ハン・キンポー)はシルヴィアの探索を依頼されており、3人は協力して彼女を狙うならず者たちから守るため、得意のカンフーで立ち向かうのでした...

 

 

 ジャッキーだけでなく、ユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーも日本で超有名ですね。なんとも豪華な配役。ヒロインのローラ・フォルネルはミス・スペインの当時トップモデルだったとか。監督はキンポー。原題は 「快餐車/WHEELS ON MEALS」 だそうなので、邦題の 「スパルタンX」 は素晴しいと思います。

 

 キンポーといえば、「燃えよデブゴン」 でのコミカルなイメージ。1999年に 「無問題」 で共演したナインティナイン岡村隆史が気安く接したら、もんのすごく気難しい人だったらしい。プロですねぇ。というか、見かけで態度を決める岡村がヒドいもんです。

 

 

 

 

 アクションの見せ場は、ジャッキーがシルヴィア救出のため潜入した屋敷の用心棒と死闘を展開するシーン。相手のベニー・ユキーデは1970年代マーシャルアーツのスターで、日本でもキックボクサーとか空手選手と試合するなど、総合格闘技の先駆けのような人でした。現在からするとリアルファイトとは言えませんが(笑)。

 

 当時、ジャッキー・チェンとブルース・リーを比較して、ジャッキーは強くない、などと言われてたような。映画でのユキーデとのアクションでは ‟受け” が多いのでそう見えたのでしょう。プロレスのリック・フレアーの味わいがわかる人なら失笑するはず。

 

 セリフ回しはコミカルで、体を張ったギャグシーンが多い。シリアスなアクションとのメリハリがうまくついてました。今さらながらこれはおもしろいグッド!

 

 まぁ、心を病むデヴィッドの父親を見舞うシーンでは精神病棟の描写が差別的だったり、シルヴィアのキャラクターがステレオタイプすぎる美女だったり、現在からすると 「ん″?」 と思う画が目立つものの、観て良かったです。