7月5日、テレ東 《CINEMA STREET 午後のロードショー》 枠で放映した 「バンテージ・ポイント」 を観ました。

 

 オリジナルは2008年2月公開、コロンビア・ピクチャーズ配給の 「VANTAGE POINT」。

 ‟複数の視点から事件を追う!”

 ‟演説中の米大統領が狙撃された! 狙撃犯を追うシークレット・サービス! その時何が起きていた!? 事件に潜む真実を複数の視点から描いたサスペンス・アクション!”

 

 ラテ欄のこの文句だけで、どういう映画か瞭然ですね^_^; なんとも興味惹かれる内容なので観てみた次第。

 

 スペインはサラマンカ、マヨール広場の午後12時23分。

 テロ撲滅のための国際サミットを主導、演説しようとした米アシュトン大統領が狙撃に遭うと、さらに演台に仕掛けられた爆弾で、広場にいた人々は大きな被害を受け、大混乱に陥ります。

 

 

卑劣な爆破テロ(左) 中継車でその瞬間の映像チェック(右)

 

 

 一部始終を放送していたテレビ局、シークレット・サービスのバーンズ、地元刑事のエンリケ、ビデオ撮影していた旅行者ハワード、そしてアシュトン大統領と、犯行グループ。

 これら複数の視点で事件にいたる約30分を時間を戻しつつ描く趣向で、ラストは犯人たちと壮絶なチェイスを展開します。

 

 

旅行者のビデオに意外な人物が(左) 壮絶カーチェイス!(右)

 

 

 主人公バーンズを演じるデニス・クエイドという俳優は知りませんでしたが、勇気と判断力あるシークレットサービスはハマり役という感じ。以前大統領をかばって負傷し休職。周囲から現場復帰を心配されるも大統領からは絶大な信頼を得ているという背景がうまく筋立てに落とし込まれています。

 

 他の視点の人物たちも、事件にいたるたった30分の描写でキャラクターが立っていて、いい人・嫌なヤツがわかりやすい。上映時間90分とコンパクトのうえ怒涛のようにクライマックスに向かうので、たいへんおもしろい映画でした。配収1億5000万ドルの大ヒットだったというのも大納得です。カメマル。